CSUNカンファレンス1日目

本日から、California州立大学northリッジ校が主催している第36回の支援技術の国際会議に参加しています。
毎年この時期に開催されているこの会議は、主催者の頭文字を取ってCSUNと呼ばれており、世界中から多くの人たちが参加します。

昨年からのコロナ禍の影響を受けて、今年のCSUNは完全にオンラインで開催されており、僕自身自宅から参加しています。

本日はまず、日本時間午前1時からキーノートが開始され、本格的に今年のCSUNがスタートしました。
実は僕、未だに時差の計算が得意じゃなくて、遅れて午前2時頃から聞き始めました。
すでにこの時間帯は質疑応答が行われており、最初から話を聞くことができなかったので、後でじっくりアーカイブを見直そうと考えています。

キーノートに参加して1つ収穫だったのが、当初はオンデマンドで提供されている各セッションのビデオの視聴期限が3月14日の午後5時(現地時間)までになっていたところが、1週間延長されて3月21日の午後5時まで(日本時間では22日の午前11時まで?)延長されたことを知ることができた点です。
バーチャルカンファレンスになったとは言え、今年も200近い発表があるCSUNですから、全てのセッションを聞くことはもちろん難しいのですが、視聴期限が少し長くなったことで、聞こうと思っていた発表を視聴しやすくなったと思います。

キーノートの後は、Real World to Web: Evolving the Vispero Escape Roomという発表を聞きました。
昨年のCSUNで発表されたアクセシブルな迷路を、オンラインで実現するための話しが紹介されていたのですが、思っていたよりもデモが少なくて、実際にどんな風にこの迷路を僕たちスクリーン・リーダーユーザーが利用できるのかと言ったところはあまりよくわかりませんでした。

午前6時に展示ホールが開いたので、どんなブースがあるのかちょっと覗きに行ってみました。

視覚障害者の日常生活の「見る」ことを専門スタッフがサポートする Aira は、サービス紹介に加えてZoomでスタッフが質問にリアルタイムに答える相談会を行っていました。
また、Amazon は、視覚障害者のアーティスト Camille Jassny さんがAlexaを使って遠隔地にいる人に電話をかけ、カメラに写したものの色を見てもらうなことで生活の質を高めている様子の動画を公開していました。

個人的にちょっと気になったのは、Hongdee という会社ノブーズ。
ロービジョンのユーザー向けの拡大機器や、8カ国語に対応したDAISYプレーヤー、6カ国語対応の音声体温計、音声計りなどを提供している会社です。
PDFのカタログや製品紹介動画があったのですが、僕はスクリーンリーダーを使って内容を確認することができませんでした(ちょっとアクセシブルじゃなかった)。
個人的に、計りに興味があったので詳細が知りたかったのですが…。

とはいえ、現地で開催されるCSUNに参加しても、展示会場で何度となく迷子になってしまって十分に展示を見ることができない僕でも、これまであまり見たことのないような会社の製品やサービスを見ることができそうで、今年のCSUNにはとても期待しています。
明日もまた、日本時間の早朝に起きて活動したいと思います。
おやすみなさい!


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