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ディベート・動物園はいるVS動物園はいらない④

どうもアコニチンです。

動物園はいらない理由と反論、動物園はいる理由と反論を挙げていきます。

≪主張≫動物園はいらない

動物園はいりません。
なぜなら、動物はアニマルライツを持っているからです。動物は人間と同じように権利を持っているのにも関わらず、動物園の狭いケージに囲われ、多くの見物客に自らの私生活を終始覗かれています。動物たちは人間の好奇の視線を受けるためだけに閉じ込められており、自らには何の利益もありません。なんてストレスフルな環境でしょう! 私たちが同じ処遇にあったとしたらと考えるとゾッとしますね。さて、パンダの赤ちゃんを想像してみてください。かわいいですね。どうして私たちはタオルにくるまれた赤ちゃんたちの姿の写真や動画をを目にしているのでしょうか。それは、親パンダと引き離され、子供は親から離れて飼育員によって育てられているからに違いありません。動物たちは狭い檻に囲われているだけではありません。寝る時間や餌を食べる時間さえも人間によって管理されているのです。この生活のどこに自由がありましょうか、いいえありません。この可哀そうな動物たちには一時の自由さえないのです。狭い檻に閉じ込められ、餌を自ら選ぶこともできず、他人の目にさらされ続けていて、親とともに過ごす自由さえ制限されてる。動物園は動物たちにとって権利の侵害も甚だしく、まさに虐待そのものなのです! この悪しき環境をつくり出し、動物をこの悪しき環境へ同意もなしに連れてきてしまった…… 人間はなんて過ちを犯してしまったのでしょうか。
しかしまだ遅くはありません。今すぐに動物園をなくすのです。動物園をなくし、動物たちを自然のままの環境へ戻すのです。そうすれば、動物たちは人間により危害を加えられることはありません。人間の利益や経済、そのようなものよりも、今ここに生きている一匹の動物のことを考えて下さい。一匹一匹の動物たちの幸せを考えてください。動物たちの最大限の幸せを考えるとき、動物園は全くもって必要のないものなのです。

反論

>動物はアニマルライツを持っているから→本当に動物は苦痛や感情、アニマルライツを持っているのか。人間にはそのような感情的なものを認知することはできない。
>多くの見物客に自らの私生活を終始覗かれています→そもそも動物は人間に見られ消費される商品なのだから、多少観察された程度でストレスを感じるとは思えない。もしストレスを感じたという根拠があるのであれば、バックヤードに連れていけばよい。
>自らには何の利益もありません→敵、餌、衛生さを考えて。有り余るほどの利益がある。
>親パンダと引き離され、子供は親から離れて飼育員によって育てられているからに違いありません→動物にだって育児放棄はある。ただ飼育員が赤ちゃんのことを考えて最善の処置をとったまでである。
>動物たちには一時の自由さえないのです→自由とは何か説明不足。人間でも、娯楽と食事と衛生的環境さえあれば寝室から外に出られないとしても不自由を感じない人も多い。
>虐待そのもの→虐待は言い過ぎ。自然よりむしろ快適では?
>自然のままの環境へ戻す→どうやって? 急に外敵のいる、餌を自分でとる必要のある、生まれ育ったのと異なる環境に連れていくということですか?

PowerPoint スライド ショー - [ディベート動物の権利] 2020_05_18 11_20_14


≪主張≫動物園はいる

動物園はいる 【動物のためになる】
動物園をただ狭いケージに囲われた場所だと思っていませんか。それは違います。動物園は動物たちのことをよく考えたとても過ごしやすい環境なのです。天敵がおらず、餌は待っていれば出てくる、よく掃除され衛生的な環境なのです。命の危機に瀕せず、悠々自適な生活を送れる素晴らしい環境なのです。餌をとるために駆けずり回ることもなく、ただ生きているだけで自分たちの生活が保障されます。うらやましい。私もこのような環境で暮らしたいです。さらに、サファリパークのように自然のままの動物の姿を見せてくれる動物園もありますね。動物にとって過ごしやすい環境で繁殖できれば、種の保存にもつながります。また、動物園で繁殖した動物を自然に返している動物園もあります。動物園は自然から動物を奪っているだけではありません、返してもいるのです。

動物園はいる 【教育、研究】
動物園は大学と協力して動物の研究を進めています。この研究は飼育技術の向上や動物、動物を取り巻く環境への理解や動物の健康・繁殖・福祉の充実につながります。また、動物園は子供にとってとても大切な環境です。生きている動物を間近に感じることで、命の大切さや動物への興味、関心を育むことができます。普段の生活では、身近に動物を感じることはありませんからね。家で犬猫を飼っていなければなおさらですし、アレルギーがあったとしても離れて観察する分には問題ないでしょう。子供たちが動物に興味を持てば、将来動物の研究をしたり、動物のもつ特徴を生かした技術を生み出してくれるかもしれません。そうでなかったとしても、動物園は子供たちの興味関心を引き出してくれる、代替の利かない大切な場所なのです。

反論

【動物のためになる】

>過ごしやすい環境→「過ごしやすい」より「自由」が大切。いくら過ごしやすくとも、動物の本能から外れた環境は自然ではない。
>ただ生きているだけ→見物客を楽しませるよう理不尽な目に合っている。主食を減らされ間食を強要されたり、歩き回らせられたりする。
>サファリパークのように自然のままの動物の姿→狭すぎる、特に日本は。人間の利益が出る範囲で自然に近づけた人工空間に過ぎない。
>種の保存→この弱肉強食の世界では、可哀そうではあるが、絶滅も自然の摂理である。今まで多くの生物を絶滅に追いやってきた人間様が見る価値のある動物を無理に生き永らえさせようとするのは自分勝手にすぎない。

【教育、研究】

>命の大切さ→生きている動物を見るだけで、命の価値を感じ取れるのか?
>動物園は子供たちの興味関心を引き出してくれる、代替の利かない大切な場所→動物園の他にも子供の興味関心を引き出す場所はごまんとある。科学館や博物館に行ってはどうだろう。

PowerPoint スライド ショー - [ディベート動物の権利] 2020_05_18 11_20_21

PowerPoint スライド ショー - [ディベート動物の権利] 2020_05_18 11_20_35


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