動物の権利(アニマルライツ)って何?①
どうもアコニチンです。
動物の権利、英語でアニマルライツというものがあるんじゃないか、と言われています。人権など、権利を持つのは人間だけであるという意見がもともとあったんですが、動物も○○(後述)だから動物の権利を人間が認め、保護していかなければいけないという意見が出てきました。
アニマルライツを認めなければいけない理由はいったい何でしょうか?NPO法人アニマルライツセンターから引用します。
苦痛を感じる能力があること(そのための感覚器官や神経組織、脳を備える)をはじめとして、感情や欲求を持つこと、知覚、記憶、未来の感覚があることなどを基準に、そのような動物にはなるべく自然のままに生きる権利や、人間に危害を加えられない権利があり、人間はそれらの権利を守る義務がある、という考え方です。苦痛を感じる能力のある動物に対して、苦痛を与えることをなるべくやめていきましょう。そのためには、動物を犠牲にする私たちのライフスタイルを変えていく必要があります。
苦痛を感じることのできる相手に対して、あえて苦痛を与えたいと思う人は少ないはずです。そのように配慮する対象を人間に限るのではなく、動物にも広げましょう。動物愛護法のよい側面を、さらに多くの動物へ。
動物は苦痛を感じるから、苦痛を与えられない権利、アニマルライツがある、という考えです。このアニマルライツセンターは動物を狭いケージに閉じ込める動物園、魚も苦痛を感じるので水族館に反対で、動物を食用にする(殺す)のもよくないからベジタリアン(詳しく言うとビーガン)になるのを推奨しています。
さすがにそれはやりすぎじゃない?確かにアニマルライツは大事だけど、食肉くらいはいいじゃない。研究においての動物実験やペットは必要でしょ!という考えもあります。これは、アニマルウェルフェアと言います。
アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方です。欧州発の考え方で、日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されてきました。家畜の劣悪な飼育環境を改善させ、ウェルフェア(満たされて生きる状態)を確立するために、次の「5つの自由」が定められました。
空腹と渇きからの自由・不快からの自由・痛みや傷、病気からの自由 ・正常な行動を発現する自由 ・恐怖や苦悩からの自由
今では、「5つの自由」は家畜のみならず、人間の飼育下にあるペットや実験動物など、あらゆる動物のウェルフェアの基本として世界中で認められています。
ちなみに、動物愛護法は令和元年6月に改正され(未施行)、動物愛護はだんだんと「しなければならない」方向に進んでいっていると思います。
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