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動物は「自然のまま」に生きる権利がある!?それってどんな状態?⑤

どうもアコニチンです。

アニマルライツには、以下のような意味があります。以下の「自然のままに生きる権利」とはどういう意味なのか、考察していきます。

苦痛を感じる能力があること(そのための感覚器官や神経組織、脳を備える)をはじめとして、感情や欲求を持つこと、知覚、記憶、未来の感覚があることなどを基準に、そのような動物にはなるべく自然のままに生きる権利や、人間に危害を加えられない権利があり、人間はそれらの権利を守る義務がある、という考え方です。


自然のままの状態で生きる権利が動物にあるとして、「家猫は家にいない方が、野生の方が自然だ!よし、自然に返そう。」とはならないし、輸入生物を家の外に放って満足感に浸る人もいないだろう。
では、一度人間の手に渡った動物の自然のままの状態はどこにあるのか。家の外ではないし、環境が変わっているから捕獲した場所、とも一概に言い切れない。生態系の変化もしかり、人間に飼われたことで筋肉の衰えやえさが取れなくなっているかもしれないし、親が死んでしまったかもしれない。そこで、人間のせいで自然のままの状態に人間の介入が不可欠になった生物、蚕を紹介しよう。

養蚕に使われる種類は、絹糸がたくさんとれるよう、病気に強く糸を吐く量が多い個体を掛け合わせて品種改良が進められています。絹糸をとるという目的に特化して改良されているため、成虫は口吻が退化していて餌を食べることができず、また翅が小さいため飛ぶこともできません。幼虫も成虫も動
きが非常に遅く攻撃手段ももたないため、仮に野生に放たれたとしても生き残ることは困難でしょう。産まれてから死ぬまで人間とともに生活しています。

自然のままの状態=人間が関わらない状態、ではない。人間との共存が必要で、動物にノータッチでいればいいってものでもない。人間がはびこるこの世界で、自然のままの場所はどこにあるのだろうか。

アニマルライツを守るために、動物園をなくそうという運動がある。もし、動物園が日本から全てなくなるとしたら、動物園で育った動物たちはどうするのだろう。アニマルライツを守りながら動物園ではない場所に動物を移すのは大変だと思う。外国の動物園はアニマルライツを守っているから(?)、外国に移すのか、安楽死させるのか。自然界に無責任に戻すのがいいのか。

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