ベランダこわれたんだ

 ベランダでイマジナリーフレンドに会った。数年振りだった。もう会えないと思っていたけど…。ベランダが壊れていたから、ちょうど業者を呼んでいて、彼女は家人のように挨拶した。夜までお互いのことを話して、その間に親が帰ってきた。親には彼女のことを良いふうに説明していなかったから、小言を言われた。もう、息子を辛い目に合わせないでね、分かりました。気まずい雰囲気だけど、布団を敷いていた。この後寝るから。一緒に寝た気がする。朝おきたら窓が開け放たれていて、実体を伴った空想だったと分かった。幻覚ではなく、実体を伴っていた。思い出せることは夜の都会での食事、一緒に寝ること。実体があったこと。幻覚ではなかったこと。

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