良い点を3つ挙げられますか? (2022/8/23)
記事の長さはおよそ1,700文字。2〜3分程度で読めます。
記事のポイント
社員同士が貢献に対する賞賛やインセンティブを送りあうユニークなサービスで成長している会社がある。Unipos(ユニポス)だ。
めまぐるしく活動の舞台を変えてきた田中弦(ゆずる)社長にとって、未知なる世界への好奇心が原動力だ。
大学時代には平家物語にのめり込んだ。
大学卒業後働いたソフトバンクを半年で辞め、ベンチャー企業に転職した。
その後RSS広告が来ると聞き、子会社の社長に就任した。ところが親会社が買収されることになった。
一から自分でカルチャーをつくった思い入れがある会社だ。
13年、MBOにより独立。まさかベンチャーのオーナー社長になるとは予想していなかった。
ある日、朝早く出社したらエンジニアが机に突っ伏して寝ていた。サーバーが壊れ深夜にタクシーで駆けつけ直したという。
なぜ報告してくれなかったのか。聞くと「僕はプロなので」という。
彼のおかげで会社の危機は救われたとは他の社員は知らず、給料が上がったと喜んでいる。これではダメだ。
感謝や褒め合う組織をつくろうと、紙を社員に配り、他の社員にあてた感謝のメッセージを書いてもらうことにした。
箱の段ボールを切り抜いて「感動したメッセージに寿司をごちそうします」と呼びかけた。
こうして13年ユニポスの原型が生まれた。サービスとして企業に採用される。
なぜエンジニアが活躍しているのに他の人は知らないのか。
こんな誰も関心を示さないような現象に関心を持ち、運命まで変わった。
全ては関心を持つことから始まる。
熱狂したときの組織は強い。
一貫して組織にロマンを感じてきた。ユニポスを10万人規模に広げるのが目標だ。
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こんなふうに考えた
「ピアボーナス®」を通じて、組織変革を促すサービスを提供する
Unipos社長の田中弦さんのインタビューが掲載されていました。
uniposのHPへのリンク:
私はちょうどUpiposの原型が生まれた2013年ごろ、
当時働いていた会社で「感謝し合う職場環境の醸成」を目標として
Uniposと同じようなサービスを導入した経験があります。
「Thanks! Card」と名付けた名刺大のカードを作成。
業務のことでも、業務外でも感謝したいことがあれば、
「Thanks! Card」に自分の名前を書いて感謝したい相手に渡す。受け取った方は、カードが3枚貯まると100円相当のお菓子と交換できる。
最初は「感謝する」「お礼を言う」ことへの”照れ”もあって、
なかなか普及しませんでしたが、
あるチームが積極的に取り入れてくれたおかげで、普及が加速。
交換用のお菓子を買う予算が足りなくなるほど、盛況になりました。
もしあのとき社外展開を考えていたら、
いまごろ日経新聞のインタビューを受けていたかもしれません(笑)
「社員同士が称賛し合う職場環境を築く」という
サービスの価値観に加えて、
田中社長のインタビューのなかには、
いくつも共感できるフレーズがありました。
未知なる世界への好奇心が原動力
全ては関心を持つことから始まる
「僕はプロなので」
熱狂したときの組織は強い。
プロとしての自覚を持った社員一人ひとりが、
仕事や一緒に働くメンバーに興味・関心をもち、
良いところも・悪いところも遠慮なくフィードバックし合う。
こんな職場環境だからこそ、
「熱狂した強い組織」になるんでしょうね。
上司の方に、
「あなたの部下の改善点を3つ教えてください」
とお願いすると、ほとんどの方がすぐ答えます。
一方で、
「あなたの部下の良い点を3つ教えてください」
と聞くと、2つ以下しか答えられない方が結構います。
悪いところや気に入らないところ、直して欲しいところは、
意識しなくても目に付きます。
でも、「良いところ」は意識して探しにいかないと、
なかなか見つからないものなんですよね。
まずは相手に興味・関心を持つところから始めてみませんか?
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。