そうだ、山に行こう~唐松岳~
山に行かないと死ぬ。
仕事はつまんなくなってきてからが本番、プロとはここからが正念場とか誰が言ったんだろうか?
最近は周りの態度や言葉が想像以上に突き刺さる過敏さで、週の初日には気持ちが参ってしまう。
高い山へ。より辛い行程と、そのご褒美としての景色を。
というわけで、昨日は長野県唐松岳へ行ってきました。
感想としては、登山よりも車移動のほうが辛かったです。
日の出前に車に乗り、高速道路で日の出を迎えました。
登山というのは、前日も当日も翌日もテンションが高くなりがちで、寝られなくなります。
白馬村に到着すると、お山はガスで隠れていましたが、「ちょっとだけよ?」と言わんばかりにその圧倒的な山肌をちら見せしてくれたので、テンション爆上がりです。(たぶんぶっ通しで運転した疲労のせい)
黒菱駐車場に車をいれ、リフトで楽々運んでもらいました。
あとは片道3時間半くらいかけて山頂へ。
ガスが出ているため景色はお預けですが、涼しく歩けました。
肺いっぱいに山の空気を吸い込んで。
体の中から毒素が出ていくように汗をかいて。
もっと早く歩けるようになりたい。
もっと重い荷物を背負えるようになりたい。
もっといろんな山に行けるようになりたい。
もっといろんな景色を、花を見たい。
いつまでも、新鮮に感動を味わえる自分でいたい。
山登りをしていると、ソロの女性は決して珍しくはないことを知ります。
私より年上の女性がソロで歩いているのを見ると、勇気づけられます。
ああなりたい。強く、自分の好きなことを突き詰められるような。
きっと私は、もう誰かとお付き合いしたり、一緒に暮らしたりということは無いでしょう。
けれど、今の時代、女性が一人で好きなことをして、一生懸命働いて、勉強して生きたっていいじゃない。
高山を歩いていると、元パートナーと山登りをしていた時のことを思い出します。けれど、今回は心の中で、「許そう、許そう」とつぶやいて歩きました。良くも悪くも、私にとって影響力のある人だったのです。
ソロの登山はいい。同行者に気を遣わず、写真を撮ることが出来る。
翌朝、テレビにSDカードを差し込んで写真を見せびらかしました。
「ここが登山口で、看板にEASYとHARDって書いてあるんだよ」「雲で隠れてたけど、時々見えた山が圧倒的で」「歩いていると、なんて清楚華憐な花だと思って」と語ると、母は「お前の写真は思い出しかないね」「こうやって見ていると行った気になる」と笑っていました。
そうだ。私がカメラのシャッターを切る瞬間は、いつだって「自分が心を動かされた時」なんだ。
元パートナーと一緒に撮影していた後半は、彼を主題にした作品作りになっていた気がする。F値、画角、構図なども結構指定されていた。勉強になるのだけれど、そもそもの私のスタイルとは違っていたのでしょう。
そう思うと、ハッポウタカネセンブリのことを教えてくれたソロのお姉さん(かわいい)ともっとお話してみたかったな。
時間とお金を自由に使えるのは独身の強みだと思います。
どんなに早朝(起床時間3時)に起きて出発しても文句言われないし、お土産に4000円(酒ばかり)使っても気にならない。
朝の3時に家を出て、帰宅したのが23時。興奮冷めやらぬだったのですが、頭痛もしていたのでお酒はお預け。布団に入ったら寝落ちしていました。
疲れていたのでしょう。母には、「疲れないわけないでしょう」と言われました。
お酒はお手軽なワンカップ酒。父もそんなにたくさん飲めるほうではないので、ほろ酔い気分で晩酌です。
お酒おいちー!! 焼き鳥おいひー!!
今回購入したお酒は、
・大雪渓
・白馬錦(※村男Ⅲ世バージョンのカップ酒もあるらしい)
・五一わいん(赤)(※唐松岳の山荘には白が売ってた)
です。地酒や食べ物は無くなりますが、食卓に出ると思い出せるのでちょっと日常が楽しくなります。
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