見出し画像

汚部屋から脱出第九回 ラノベについて思うこと

お小遣いっていくらでしたか?
私は高校生までで6000円くらいだったかな?と思います。(平成の物価でイメージしてください)
もらってるやん!って思われそうですが、問題は住んでる場所。
ド田舎ではございませんが、車がないと生活に支障をきたす田舎です。燃費重視で二駆がいいと言ったら、雪なめんな四駆しか勝たんと毎回買わされる程度の田舎です。
そんな田舎、高校生が遊びに行くのはいわゆる街と呼ばれる繁華街。イオンモール?平成にそんなもんありゃしません。
交通手段、自転車。でも遊びに行った記憶はほとんどない。
繁華街に行くときは電車とバスを乗り継ぎますが、それで往復1000円ふっとびます。これが田舎の現実。
じゃあ繁華街まで自転車で行けと言われそうですが、昔から「車通りの激しいところは自転車で行くな」と教育されますので自然と行っちゃだめな場所と思い込んでしまうのです。
たまに出かけて使うと吹っ飛ぶ。お金とははかないものですね。

というわけで、漫画やらラノベやらはお年玉などで買っていました。
文字通りの身を削るようにして買うわけで、ためにためたラノベは段ボールいっぱいになりました。一列15冊としておそらく100冊は入ってます。
ラノベは数回読み返しました。読み返しているはずです。読んだ本は内容を要約できるくらいの記憶力だったのですが、あれ?これこんなに巻数あったっけ?と呼んだ記憶すらありません。
ということは要らないということか、と段ボールに突っ込みました。
ところで、ラノベとなろう系の違いってなんでしょうね?私はもっぱらファンタジーの世界観を好んだので、そういうのが多かったのですが、男主人公に可愛い勝ち気なヒロインがいて、なんやかんやとヒロインが支えながら世界の危機を救う感じの話が多かったです。平成中期まで好まれた題材かな?
絵本のような題材で、青年向けのテキスト量といった感じ。私はスレイヤーズが好きだったのであのスピード感のある文章は好きでした。
そのせいか、なろうのページで読む小説はやや物足りなく感じます。
書きたいところを手厚く、そうじゃないところは薄味で。これが商業と趣味の差なのかもしれません。
売れるものを作るのが商業ですから、実際になろうから書籍化した際には大幅に手を加えられていることでしょう。
もちろん、初めからすごいのにあたることもあります。薬屋の独り言とか転生王女は今日も旗を叩き折るとか。それでも商業誌になるときはかなりがっつり書き加えられるので、編集さんの重要性をひしひしと感じます。
このラノベを買い集めてた時は、頑張ればそれ専用の図書館でもやれるんじゃないかと思ってた時期があります。ラノベみたいなものって、たくさん生まれていろんな人が読んで、書籍が擦り切れてなくなっていくみたいな話をどこかで聞きました。
タイトルをみてても面白いです。説明調のタイトルじゃない時期のものなので、「どんな内容だろう」とドキドキしながら手に取ってました。
イラストもその時期に旬だったイラストレーターさんがとてもわかりやすい。四季童子先生の表紙だったものもたくさんあります。

まあ手放すんですけどね。

ワクワクして読んでいた小説も、今は感情が揺れると脳みそが疲れてしまうので。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?