見出し画像

小学生でもわかる!少子化

東京都知事選おわりました。
興味は殆んどない私がもの申すのは恐縮ですが、小池百合子さんは女性に特化したような公約は際立ちませんね。強いもの指向というかマウンティングマウンテンな感じがします。

マウンティングな政府の追っかけで冴えない少子化対策を掲げているので、しらけました。

1992年の国民生活白書で、すでに少子化が問題に挙げられてからはや28年、なんの対策もなされなかった(有効ではなかった)日本のようにはなるまいと、この国を反面教師として、各国は少子化の問題対策を講じているようです(山田昌弘大学教授の話)

政府はこの30年手をこまねいており、口だけを出して手を組んで傍観しているように見えます。

政府は「女性が働きだしたから子供が減った」などと1990年代の分析と同じことをこの21世紀にも思っているらしく(まじか)「働き方改革」「男女均等」「保育園の充実」「地域で子育て」とかなんとか、中学生の発表かな?というような政策を掲げています。

いまやキャリアを積んでまで働きたい女性は希少な存在で、できれば気の合う人と結婚して、仕事よりもゆっくり子育てを楽しみたい、と考えている女性が多いのではないでしょうか?


1970~80年代のバブルの頃にこそ、家に縛られずに自由に働いて自立したい!という女性のパワーは確実にあったと思いますが、あれから40年~(きみまろ)

社会は変わったのに、政府の指標は変わりません。

その頃にキャリアを積んで男に負けじと働きたかった小池さん世代では、どうして少子化が止まらないのか、もしかすると分からないのかも知れません。

日本の男女は生殖に興味が薄れています。

結婚前にも結婚後も、男女間に性行為が激減しています。
男女交際は
時間の無駄
お金の無駄
楽しくなさそう
結婚しても大丈夫そうな人じゃないと付き合わない

そういう価値観になってしまっています。


これは決して「個人主義」とか「自分勝手な価値観」だなんて年長者に言われたくない所です。


男女とも自分が生きることに精一杯で、生活することに疲れているのです。
ここらへんは、養老孟司さんの都市環境の弊害の考え方が、私はしっくりきます。


結婚しても仕事がしたい女性は10%とききました。子供を育てるために仕方なく仕事をしているのです。
わからないはずがないのに、政策は無視を決め込みます。


アジアでは貧しさから大家族で一緒に住まうことが多いですが、欧米では子供の自立は当然のことです。

日本も経済成長につれて子供の独立が急速に進みましたが、いまは成人未婚者が親と同居している割合は8割と言います。


子供の自立は精神的にも難しく、女性は結婚したら夫の収入で生活すると根強く思い、男性は女性を養わなくてはいけないプレッシャーに押し潰されます。

終身雇用が当たり前の時代には、中卒でも高卒でも大卒でも、働く場所は違っても働きさえすれば、収入は同等でした。

しかし、いまは収入格差が広がっており、政策の対象となるような「育児休暇」がある企業に勤めている男性ならば、そもそも結婚率は高いでしょう。

産休、育休の推進などと、正規雇用の人へ向けた政策ではなくて、妊娠中だろうと産後だろうと働かなければ生活ができないところへ政策は向いてほしいと思います。

政府は絶対に分かっているはずです。
解らないわけがないんだから。

30年寝たふりをしているようです。

そうしてどんどん私達は希望を持てなくなり、小さな幸せ(ゲームの勝利とかグルメとか旅行とか)で満足することを覚え、責任や困難、苦痛の奥から芽生える幸.福.感!に手を伸ばすことをしなくなりました。

まずは、根底の問題として教育の完全無償化は必然でしょうし、社会が変わってしまったのに残っている家族と婚姻にまつわる制度の変更が求められます。

両親や祖父母(家のため)に結婚して早く子供の顔を見せたいとか、妊娠しちゃったから結婚しなくちゃいけない、というような必要に迫られての婚姻は、制度が変われば自然淘汰されるでしょう。

愛のない結婚はしなくてもいい自由と、誰と結婚してもいい自由
男女ともに子供を育てるチャレンジを(失敗してもいい)できる自由

それを叶えようとするならば、やはり社会が愛に満たされなければ出来ないので

きっと、日本は落ちるところまで落ちて、そして愛ある社会になるはずです。

そのために、都知事が小池さんになり、首都東京は変わらないことが不可欠で、政府の不甲斐なさがもうひとこえ!必要なのでしょう。




私達は悪役の末裔で、最後の足掻きの担い手です。

もう効率の悪い戦争は起こりようがないのと同じように(バカバカしいものだと証明されているから)
きっと今後は、この社会の非合理的で生産性のない価値観が繰り返されることはなくなるでしょう。

もう、小学生でもわかるよね。
子供たちはとっとと進化しているので、私は安心しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?