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変化はかってに思考が恐怖するってだけだよ

雨がやんだので朝から一斉にセミの合唱が始まった。

7月も15日、後半にはいった。
長雨の日が続いて、ここ二三日は肌寒く、今朝もどんより曇り空で北西からの強い風だ。
5月くらいの体感温度なのに、急に夏のようなセミの合唱に違和感をもつ。

私の電車移動にもかかわらず、行く各地でやっぱり一斉に鳴きはじめている。

昼になると朝とうってかわって暑くなってきた。やはりセミ団体の予報が、あたり前にスゴいなと思う。

先週から歩道の街路樹にセミの脱け殻を見ては、やっと地上に出てきた短い寿命やのに毎日が雨やねえ、と気の毒に思っていた。
今日オスたちが一世一代の求愛に羽を鳴らしまくっている。

朝から三件、仕事でまわり、スマホの歩数計は昼には8,000歩になっていた。
外回りは涼しいのん助かるわ。

昼からコンサルの人がきた。
私は正直、当事業所にはコンサルティングは必要無いでしょ。と思っていたのだが、話をきけば事業所代表のこの一年の思想や望みと方向性がドンピシャに合致した内容だった。

参った。

やったなー
代表の情熱が本物だったということだ。
完全に「引き寄せたな」と思った。
強い意識が、お金と人と状況を引き寄せている。後押しされている。
流れが完全にきとる。呆然とした。

いままで借金なく無理なく無駄なくコツコツと地道にやってきた小さくも力のある事業所が、どうやら2020の節目にステージが変わるようだ。

浸かりきった馴染みのぬるま湯が揺れている。


このコンサルによって、新しい人材が増えるんだ。これから事務所は大きくなるに違いない。

私は、いまいるスタッフや今関わっている利用者さんを大切にして、足元を固めるべきだ、まだまだする事はある。自然にひとりふたりと人は増えているのだし、無理に大きくしなくてもいいじゃないか、と主張し続ける保守派だった。


しかし代表は現在の大きさではもう、にっちもさっちも我慢ならず、もっと沢山の人を幸せにしたくて堪らないらしい。気概がついに突き抜けてしまい、危険も失敗もその情熱が飲み込んでしまった。飛躍する恐怖を克服したんだな、とわかった。

だってそっちの現実化がはじまっている。

そして、そのコンサルと協力してやっていくのは私なのだ。私がその役目になる。私が、自分のために休んだりサボったり緩んだり充電したりしている時間を使って、これからコンサルさん達と5年間やっていくことに、今日決まった。契約した。
誰がするて私だ、ということはハナから分かっていたので、呆然とした。来週には早速ミッションが言い渡される。

まだ寒いのに自然の集合的無意識によって、なんか知らんけどあっちもこっちも申し合わせたように地中から這い出てきて、みんな一斉に孵化して鳴き出したセミの気持ちを思った。

セミは、地中から空へ飛ぶその変化を受け入れている。

私も、コンサルさんの話を聞いて、そういうことか…そんなことになるのか…と、受け入れる。

自分が無意識の領域で受け入れない事はやってこないはずだし(深いところではとっくに受け入れているからこそやってきた)
外界の流れに、自分が抗ったりコントロールしようなんて思いも、さらさら無い。

それは私が無力だからと諦めているのではなくて、いまこの瞬間に全体的な完全があると思うからだ。

セミの求愛のように、私たちは孵化をする必要があるときには狂いなくそうなるのだ。

私も変化への恐れと抵抗をもう手放していることを知る。

思考の強い恐がりの私は、いつもいつも
急にしんどいことはさせないで、変化は少しずつ緩やかにおねがいします、と心で言っているので、願い通りにゆるゆるとやってきている。

毎日帰り道で見るひまわりも咲いた。

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