(英)文を読むときに大切なこと

昨日と似た内容になるが、英文を読むのが苦手という人は多い。そもそも自分の母語で書かれた文であっても、書かれていることを全て理解するのは難しい。ただ、母語だから一つ一つの単語や統語に馴染みがあり、なんとなくわかっているような気になっているだけで、実際には内容がさっぱり頭に入ってこないという経験は誰でもあるはずだ。これが英語となると言語面と内容面の両方での知識や理解力が求められるため、一層負担が重く、「英文を読むのが苦手」と感じ、本を閉じてしまう。

読むのを途中で投げ出さないためには、完璧主義をやめることである。全部理解しなくては先に進めないのなら、よほど頭のいい人でないと本など読めない。これは日本語の本でも英語の本でも同じである。哲学の本などを読むときに、一行一行きっちり理解できないと進めないのであれば、多くの人は一ページ目で脱落するだろう。大切なのは、とりあえず前に進んでしまうことである。前に進むのは簡単で、書かれている文字の上に順番に視線を落としていけばよい。これを辛抱強く続けていくうちに、少しずつ理解できていく。あるいは、理解できないかもしれないが、それでも、本を読む体力がついていく。その体力はマラソンの持久力のように、他の本を読むときにまた生きてくる。完璧主義をやめて、とにかく前に進もう。

今日の単語:underpin 
1.下から支える 2.(議論など)を支持する;実証する
You may have noticed that a construct that underpins all the tenets and predictions of information is memory. (お気づきかもしれないが、情報処理についての信条や予測の基にとなっている構成概念は記憶である)

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