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Deaglet コラム VTuber関連

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Deagletworksが執筆したVTuber関連のコラム記事をまとめています。
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2020年8月の記事一覧

『ARKにじさんじ鯖チーム対抗戦』はエンタメの到達点となるか

お祭りイベントとして編成された3度目の『にじさんじARK』 8月23日から始まった、にじさんじ所属のバーチャルライバー21人による合同企画『ARKにじさんじ鯖チーム対抗戦』。2月から3月頃にかけて話題となってきた恐竜ゲーム『ARK』の新マップを舞台に、チーム戦と銘打って行われている今回の企画だが、その様相は今までと大きく異なっている。  最初に開設されたアイランドや、戦争後に追加されたラグナロクといったマップでは、参加者それぞれの意思や判断を尊重し、トライブや同盟関係の成立を

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VTuberにとっての2Dと3D

ソフトウェアとしての2Dと3Dの違い YouTubeへの動画投稿から始まったバーチャルYouTuber文化は、性別や国籍を問わず広がり続けている。生身のYouTuber同様に企業とのタイアップを引き受けるだけでなく、企業の広報活動の一環として専属VTuberがデビューするなど、商業分野においても躍進の止まらない界隈だ。  そんな彼らにとって大切な要素のひとつが、キャラクターとして振舞うための肉体たるCGアバターである。演者の体や顔の動きをトレースし、表情や身振り手振りを再現す

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バーチャルで音楽ライブをやるということ

 2020年8月10日、にじさんじ所属ライバーの加賀美ハヤトが3Dモデルのお披露目配信を行った。そして彼の配信は数多くの視聴者を呼び寄せ、SNSのトレンドに上り、VTuber界隈のみならず音楽業界にも衝撃を与えることとなった。  最近の3D配信の傾向がネタ寄り、面白モーション寄りの企画だったのに対して、彼が披露したのは1時間にわたる全編音楽ライブ配信である。それも彼だけステージに立って歌うのではなく、スタジオにバンドを呼んで同時に演奏する形式でのライブである。生配信を視聴し

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新人ラッシュとその世知辛い背景

同時デビューとしてやや多い『5人組』の意味 2020年8月6日、いちから株式会社が運営する『にじさんじ』とカバー株式会社が運営する『ホロライブ』のそれぞれから、電撃的に発表された新人ライバーの参戦。いずれも「女性のみ、5人組のグループ」という同じようなメンバー構成となった。  そのコンセプトやデザインに違いこそあれ、この時期の大量加入は今年下半期の見通しを踏まえ意図したものと見るべきだろう。すなわち、今後の新規採用やグループ拡大が滞る可能性を前提に置いた、長期スパンを視野に

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