亡きおばあちゃん

『亡くなった方と夢の中で一緒に食事をしたら、近いうちにあの世へ呼ばれる』と聞いたことがあります。
昨晩の夢、亡き母の思い残しなのかどうかは不明だけど、両親ときょうだいを東京新橋の江戸前寿司に呼び寄せて、皆でご飯を食べたあのお店に亡き両親がいた。美味しそうなお寿司。マグロの赤身も新鮮さが伝わるほど。
だけど、私だけなかなか食べられない。
というのも、野鳥がお店の庭に集まり、可愛らしさにスマホカメラを向けるのに一生懸命だった。
気が済んだので、さあ食べようとしたら、いつからいたのかおばあちゃんがニコニコ笑顔で、
「また今度、食べに行こう。今日は終いや。」
と、帰る車に乗り込んだ。

実はここしばらくずっと、自死するために確実にあの世に行ける方法を何度も検索していた。
だけど出てくるのは命の電話とかの連絡先ばかり。
それでもしつこく、検索していた。

祖母はそんな私を見ていたんだろうか。
「こっちに来るにはまだ早い」と言うことだろうか。
ため息をつきながら、安定剤を飲む。
先がない役立たずの年齢で、障がい者で、生きていて欲しいなんて望む人は居ないだろうに。

まだ目が虚ろなまま、今日を生きる。

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