ダンスde輪を広げよう
こんにちは、 デフダンスのNami♡です。2023.2.19は、大阪の谷町四丁目にあるY DANCE COLLECTさんのスタジオで、ダンスde輪を広げようのイベントを開催させてもらいました。写真はドアにフライヤーを貼ったところです。
運営サイドから思ったことを書きます。運営というか、一応、主催させてもらったのでその視点から。
開始の90分前に着いてフライヤー貼り、プログラム貼り。それは私が準備しました。何のイベントをやっても同じです。告知に使ったフライヤーは必ずドアに貼るべしです。養生テープも持っていきました。はがすときにこまるので、セロテープはNGです。
今回のイベントは手話通訳者を個人的にお願いして用意してました。少ないけれども有償で準備しました。大事なポイントですが、社交ダンスのことがわかる手話通訳者は限られています。いてたら本当に貴重な人材です。誰でもいいから手話通訳をつけたらいい?そんなわけはありません。幸い、そうした縁に恵まれ、また、新たに学びたいと言ってくれた人とともに今回の準備をしてきました。
また、打ち合わせをやると手話通訳が必要になります。前回の反省というか、本番一度しかカバーできないため、できるだけ役割分担という方法を提案させてもらってました。ダンスのことは先生、障がい関係や手話関係は私、というふうに。
そうして、手話通訳者への必要なブリーフィングは私が適時していました。もし事前資料を渡すということの意味がわからず、何もしないでぶっつけ本番で通訳すると、結果的に通訳の質が落ちることに繋がります。タイムテーブル、参加者の名前、発表の名称、使う手話…すべて分かり次第、手話通訳者に提供しました。
そして司会、ダンス以外のところは私がさせてもらって、ろう者には分かりやすい導入ができたと思います。誰でも第一言語で話されたら一番良くわかりますもんね。
フライヤーを配布して、ダンスで使える手話の学習会を開きました。ブラインドとデフブラインドの参加者がいたので、手の位置や動きを細かく説明する方法に変えました。
ダンス体験会。ダンスのことは先生にまるっとお任せにしました。今回はワルツです。
見えない人は、お手本があるときは誰かが実際に身体に手を当てて伝える必要があります。それが頭でわかってても、実際にフロアに出ると複数サポートが必要になるときに手薄になってしまってたりしてました。
それから、mix受付のとき、もともと受付名簿を作ってそこに希望を書いていたのですが、先生がほしいのは名前順でなく、種目ごとの希望者と数なんだということに気づいて、表を種目ごとにして名前を転記していきました。
失敗したのは、もともとmixでの種目はこれとこれ、と決まっていたのに、無いものをオーダーされてあんまり疑問に思わず受付けてしまい、あとから(ん?これってやらない種目よね?)とわたわたしたことです。受け付ける種目の表を置いておけば良かったです。
また、視覚障がいのある人のガイドさんから、mix申し込みしてますか?と尋ねられるまで、申し込みがないことに気づかずにいたことも反省です。どうしても、そこは能動的には動きづらい(周りの様子が見えない)から、こちらから「mix どうされますか?」と聞くべきでした。枠を開放して入っていただきました。
実は来月に東京でブラインドダンス体験会に参加させてもらうのです。いつもかなりの数のボランティアを配置されてるのですが、運営面を勉強させてもらおうと思います。
個人的には、同じようにダンスや福祉を学んでいる学生さんにボランティアで来てもらう方法で確保したいところですが、手話がわからない多数がボランティアとなると私にはかなり厳しいですね。きこえない人が運営に関与しているので、きちんとコミュニケーションができるようにするためにも、手話「で」わかり、手話「で」通じることは、私には必須条件です。
今回の目的は、チャリティです。助成なしでも運営できるようにと意図したため、mixの参加費用は若干高めかなという感想もありました。参加費定額制とか、いやいやこちらを上げてあちらを下げて…とかまた先生たちと相談していけたらと思います。
今回、私は運営の一員であり、ダンスは参加者でもあり、でした。大きな企画をやるのはまだ私の手に負えないと思うので、当事者主体を大事にしつつ、身の丈に合ったことを無理なくできたらと思います。
今回、デフ、ブラインド、デフブラインドと多様な障がいのある人たちが集まりました。その人たちに、また企画してほしいと言われたことが一番嬉しかったので、また折を見て相談していきたいと思います、どうぞよろしくお願い致します。障がい週間とかあるときになど開催できたらいいのですが、タイミングの神様を待ちたいと思います。
最後にいくつか写真をご紹介させてもらいます。順不同なのはお許しを。なるだけ顔がわからないのを選びました。
いただいたサポートは、デフダンスの普及イベントや情報保障のために使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。