見出し画像

人生を一緒に歩んでくれた5足の靴たちへ

先週末、靴を2足買った。
最近ワタシ大人化計画が去年くらいから始動していて、先週末購入した靴もその一環だった。

新しくなにかを買えば、今持っているものを手放す。
大人化計画ではそういうルールも決めている。

でも私は小さいころからどうしてもモノを手放すということが苦手で、それを変えたいと思って手に入れたこんまりの本も読んだ後にトキメカない服を2袋まとめて、まだそれが家にあるという始末だ。

だから、手紙を書こうと思う。
だれへ?私の靴たちへ。

だから今日のnoteは誰のためでもなく、私の人生をともに歩んでくれた5足の靴たちへ送るお別れの手紙だ。

では、1足目から。

1足目:黒の編み込みブーツ
高校の卒業式。制服がなかった私の高校では、袴を着るのが卒業生にとっても下級生にとってもトレンドだった。上は着物、下は袴、靴はブーツか草履かで分かれていた。大正レトロがかわいいなと思い、黒の編み込みの5cmブーツを買ってもらった。

部活三昧でいつもスニーカー、ヒールなんて履いたことがないような時代だったので、卒業式当日は歩くのが大変だった分、姿勢もよくなった。
私を初めて大人の女性にしてくれた靴。ありがとう。

2足目:黒のHARUTAのローファー
これは高校の最後の方に買ってもらったものかもしれない。私はその頃、茶色の方が好きで、ローファーも中学から茶色のものを履いていた。
ふとある時、同級生の女の子が黒のローファーを履いているのを見て、かっこいいなと思った。それで買ってもらった初めての黒ローファーだった。

高校の最後の方に買ってもらったので、茶色ローファーよりもきれいでずっと捨てれないでいた。制服でしか使い所がないと思っていたローファーだったが、入学後数年して、私服に合わせるファッションが流行った。
靴箱の奥にしまってあった黒ローファーはくたびれてしまっていて、それから1,2回しか履けなかった。
最近買ったうちの1足は社会人になって大人になった私に合うローファーだ。学生時代をともに歩んでくれたローファーにさよなら、ありがとう。

3足目:薄ピンクに白三本線が入った泥まみれのスニーカー
これは留学したオーストラリアで購入した初めての靴だ。コーヒーの注文ならともかく、自分にあった靴を履いて、買うというミッションを達成した靴で愛着がある。スニーカーなので、ビーチにも行ったし、クラブに行くのもこの靴だった。おかげでドロドロだ。洗っても落ちなかった。
私の挑戦を一緒に歩んでくれた靴。ありがとう。

4足目:就活黒パンプス
日本に帰ってきて、就活をすることになり、母がスーツを買ってくれるというので、一緒に買ってもらったパンプスだ。黒パンプスなんて、就活でしか使わないし、コロナ禍での就活だったから2回くらいしか使ってないかもしれない。それで捨てるのはもったいないけど、本当に就活でしか使わないから手放そう。母、ありがとう。

5足目:Ne-netのストラップシューズ
いつ買ったかはわからないが、秋だった。Ne-netが本格的森ガール、いや森ガールという言葉がNe-netに追いついてきたくらいの時期(調べたら2008とかだった!もう15年前!)に買ったような気がする。さすがにもっと後か。
Ne-netの服は個性的だが、靴は特にファッションの大部分の印象を決めるパーツで、私の周りでストラップシューズをはきこなす友人はなかなかいないので、駅から20分かかる大学で、足元軽くルンルン登校してた覚えがある。
コロナ、就活であまり履く機会がなく、久々にはこうとしたら、革の部分がボロボロになってしまっていた。
あしらいもかわいく、ストラップもかわいく、2cmくらいのヒールのその靴は履いただけでおしゃれな気分にさせてくれる靴だった。私の気分をいつも上げてくれてありがとう。


以上で、これから手放す私の靴と私の物語を終わる。
5足一気に手放す経験はなく、靴を手放すのにはエネルギーがいるので、お別れの手紙を書いてみた。

必要がない、捨てられない靴が5足あるなんて、私は靴に無頓着で、片付けもできない人間なのかとちょっと悲しくなったが、こうして書いてみると以外と私はその靴を大切にしていたんだなと思う。

むしろ、大切にしていて、思い出がたくさん詰まっていたからこそ手放すことが難しかった。
でも、書いてみることで、改めて、いまある靴を大切にしたいと思えるようになった。役目を終えた靴たちには、ありがとうと言ってお別れを。手元に残した靴たちは、長く履けるように、手入れをしっかりしよう。自分が把握できないほどの靴をもってはいけない。自分が好きな靴を選定して持つ。そして、数年後、その靴たちともお別れが来たときに、またこうやって私の人生を一緒に歩んでくれてありがとうと言えるように。

明日は火曜日。
とうとう5足の靴とお別れの時だ。
いままでありがとうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?