大ハズレ人間がハズレ感の正体について考えてみた
マユリカ中谷さんは”ハズレ感”のある人間なのか?
マユリカのうなげろりん!!#132で冒頭「むっちゃニュアンスやねんけどさ、お前という人間ってさハズレ感えぐいよな」と阪本さん。
中谷さんに感じる、正体不明の「ハズレ感」をコンビのためにも解消したいとの触れ込みで会話が進んでいく。
結論からいうと私はハズレ感の正体は、その主体性のなさにあるのではないかと思う。
ラジオ内の2人の会話
最初は「当たりも当たりじゃこんなもん!!」と反論するも、すぐに自分のハズレ感についての考察をまじめに始めるところが中谷さんらしい。
ニッポンの社長辻さん、ロングコートダディ兎(中谷さんが呼び捨てしていた)、ビスケットブラザーズきんさん、ネイビーズアフロ皆川さん、蛙亭中野さん、紅しょうが熊元プロレスさんは当たり、ニッポンの社長ケツさんはハズレとのことで、2人の解釈が一致する。
阪本さんは「ハズレ感」を「残念感」とも言い換えている。
ハズレ感を感じるシチュエーションは多岐にわたる。
合コン・冤罪をしてしまった際の弁護人・ラーメン屋の店員。
料理とかのセンスがいるものはNG。
中谷さん御用達のラーメン屋といわれたらあんまりなんやなとなる。
小説の帯で中谷さんのコメントがついていたら価値が下がる。
もの相談する相手としての選択肢0。
無人島で一緒に取り残されるのもいや。
保護犬としていて、迎えに来られたら絶望。来世に期待してしまう。
クジで「中谷」を引いたらめっちゃハズレ。
美容院、洋服屋、歯医者を御用達にされていたら行かん。
御用達お風呂屋さんは汚そう。
通っている病院のスーパードクターは怖い。
ただし芸人としてのなにかではない。
中谷さんの気づき「ケツの本心があんまり見えたことがない。こいつ本音でこれ言ってるやん、てあんまり思ったことない。」
それに阪本さんも核心かすめてると同意する。さらに、中谷さんのことは「思ってもないことしゃべるおばけやもんな。興味ないのにむっちゃ聞くとか。」と加える。
反論する中谷さん「興味ないのにいっぱいしゃべるおばけ界を2種類に分けるとしたら、おれはその陽でケツは陰やな。」
対する阪本さん「お前の陽は実態のない陽。洋服の陽。陽を着てるだけ。」
本当は暗い中谷さん。いわゆる陽キャではない。中谷さん自身はおたくの中のまだ陽っぽいやつ、とのこと。
いやなときは正直にいう中谷さん。
だけど、阪本さんいわく反対にうれしいー!というときは噓のことも多いやんとのこと。
阪本さんのことは悔しくて認められなかったけど、当たりやという中谷さん。喜ぶ阪本さん。”完全敗北”する中谷さん。
そして新事実が発覚する。地元にいたときはハズレ感がなかった。
阪本さんは中谷さんのハズレ感の正体について、空っぽだからなのではないのかと推測する。思ってないんやろうなという瞬間が多いと。
その例として、食レポのコメントがあまりにも比喩を使いすぎており、分かりにくすぎて全員がはてなを浮かべていたとのこと。
また、「感情の引き出しが2くらいしかない」とも推測する。「うまー!」「おいしー!」みたいなことをいつも言っている。何を食べても。
中谷さんは自身で、舌バカなので何を食べても本当においしいのだという。
では、中谷さんが当たりのシチュエーションは?
中谷さんは残飯処理要員として自分をプレゼンしてしまう。かわいそう。
旅行はそんなにハズレ感がない。だいたい5,6人で行くので1人ぐらいハズレがおったほうがたのしい。
ケツさんは先輩の旅行に誘われることもあるらしい。
紅しょうが稲田さんは中谷さんとケツさんにばかり連絡するらしい。阪本さん命名「ハズレ界の姉御」。
地元にいたらハズレ感はなかった。
最後は中谷さんが「生き様がださいみたいなことなんかな」といって、あまりまとまりきらずに終了した。
大ハズレ人間による考察
当たり側の人は主体的に自分からものごとを起こせる人で、ハズレ感のある人はそうではないのではないか。
※以下このように記載する。当たり側の人:当たり人(あたりんちゅ)、ハズレ感のある人:ハズレ人(はずれんちゅ)
ハズレ人は当たり人に合わせたり、顔色をうかがって生きていて、基本的に自分がない。自分軸がない。たいてい自分に自信がない。相手の中に生きてしまう。
だから、当たり人からすると「自分の意見がない」と思われて、例として挙げられていたシチュエーションではハズレ感を感じられてしまうのだと思う。
また、ハズレ人は人の目や世間体を人一倍気にしていると思う。なので、何かを選ぶ基準として、一般的にいいとされているものを選ぶ傾向があると思う。だから、選ぶものや感想に信ぴょう性や説得力がない。
中谷さんの話だと次のようなものがあると思う。
うなげろりん#126
いつもお互いをけなしあってばかりだから、たまには褒めあわない?という中谷さんの提案から始まるこの回。
いくつか中谷さんが阪本さんを褒めるが、「薄いねん。●ねや~」「具体性がない」と言われてしまう。
この時、中谷さんが褒めた内容が「実家の近くで撮影していて、少し時間が空いたときに実家に帰った」「M-1グランプリ前に2人で集まろうと言った」「いつも冷静でいる」「実家から出ても、実家で飼っているペットに会いに行く」など。
うーん。なんだろう。なんというか、形式的だなと思う。「いい子」と褒められそうな内容というか。
うなげろりん#128
阪本さんとうまく褒め合いができず、阪本さんの提案でリスナーから褒めメールを募集。それを読み上げ、中谷さんが反応する回。
いろいろな角度からの褒めがあったが、「でも~」「いや、」から始まり、始終「そんなことない」と打ち消していく中谷さん。
自分のいい対応を言われても「当たり前」としてしまう。自身でも仕事の時の姿を褒められても響かないと言っているが、自分が頑張ってやっている、ある種演じていることを褒められたいわけじゃないんだろうな、と思う。
というか、「褒められたい」のでなく、「存在そのものを認められたい」みたいな根源的な承認欲求なのではないか?と思う。
うなげろりん#129
女性の脈あり判断ができないという中谷さん。みんなどうしてるん?と相談するところから阪本さんと女性を口説くロールプレイングに発展する。
散々ロールプレイングをするが、うまくいかず「ペラいねん」と言われてしまう中谷さん。「どうすればいいねん」というと、「ほんまに思ったことを言えばいい」という阪本さん。
これ、すごく核心をついているのではないかなと思った。
中谷さんは自分を取り繕わないと、このままの自分では好きになってもらえないという思いがあるのかなと。でも、結局長く付き合うにあたっては自分をまるっと好きになってもらえないと意味がないのではないかなと。=「ほんまに思ったことを言えばいい」だなと思った。
女性側も作っているのは見透かすだろうしね。
うなげろりん#131
#130で阪本さんのことを垢抜けてないといった中谷さん。それなら俺に似合うトータルコーデを買ってこいといわれ、下北沢で中谷さんが買ってきた服を阪本さんに渡す回。
中谷さんは、ナルトみたいに一発で分かる=おしゃれと言っている。好みはそれぞれでいいのだろうけど、中谷さんは自分の好き嫌いというより、芸人としての自分はこれの方がいい、みたいな目線が常にあるのかなと思った。
ここからは想像だけど、お母さまがかなり厳しい方だったのではないかと思う。中谷さんは中学受験をしている。お母さまは早朝に起きて家中ピカピカにする。実家に帰るときは連絡しておかないと、準備ができないからとブチギレられる。モノマネをメディアでしていたら絶縁される(今は和解済)。
数少ないエピソードからの完全なる想像でしかないのだけど。あと、妹さんは中谷さんと真逆でかなりまじめな性格ともどこかで言っていたっけ?
だから、中谷さんはちゃんと「いい子」でいるようにしつけられたんじゃないかなあ。母親の顔色をうかがうというか。
それが癖になって、今もやっちゃう。だから自分より相手、人から世間からどう見られるかを優先して考えちゃう。結果として「薄い」「ペラい」といわれてしまう。自分でも自分がよくわからない。=自分を愛してくれている人がいない(これもどこかで中谷さんがいっていた)となってしまうのじゃないかなあ。
本来は、自分は自分でしかないし、だれかの顔色をうかがって生きる必要はない。(芸人さんという表に出る仕事をしているからまた特別ではあるけど)ありのままでふるまっていい。だけど、その方法すら分からなくなっちゃってるんじゃないかな?
大ハズレ人間はこう思った。あなたはどうですか?(突然の問い)
というか、単に自己紹介かもしれないけど…
でも、お笑いコンビってそういう組み合わせ多いんじゃないかなと思う。ふやふやして相手に合わせられる、いい意味でこだわりがそんなにない人と、引っ張っていきたい、主張が強い、職人気質みたいな人の組み合わせ。というかそんなコンビの方がうまくいっている気がする。もちつもたれつ。凸と凹。
そうそう。紅しょうが稲田さんは中谷さんとケツさんにばかり連絡する「ハズレ界の姉御」「ハズレ界のマザーテレサ」と言われていた件。これも、稲田さんが逆に否定とかされずに、ひたすら聞いてほしいタイプだからなんじゃないかな。コンビと同じ凸と凹。需要と供給がハマっている感。2人とも誘いを断らなさそうだし。
全部妄想でした。