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機能/デザインには「足し算」と「引き算」を。

こんにちは、デザイナーのみゆきち(@de_Miyukichi)です。

先日、深津貴之さんのインタビュー記事を拝読して気になったのが、下記のお言葉。

「こういう機能が欲しい」という声がユーザーから来たとしても、それを言っている人の声が大きいだけで、実際に欲しがっているのはユーザー全体の0.02%くらいの層という場合もあります。


まずは「足し算」をするべきかを分析すること

1人のユーザーから来た「機能やデザインに関するご意見」を、すぐに取り入れるような文化があるプロジェクトはよくあると思います。

しかし、「ひとりひとりのユーザーの声を聞く」という姿勢は大事ですが、「なんでもすぐにユーザーの言うとおりにする」のは間違いです。

まずは、

・ご意見をくれたユーザーがどんな人なのか?

・なぜそれが欲しいのか?

・他のユーザーはそれを欲しているのか?

といったところに疑問を持つことで、ペルソナに本質的に必要とされている機能やデザインがブラッシュアップできるのではないでしょうか?「足し算」を行うのは、その後でも遅くはないでしょう。


それでも「足し算」をしちゃったならどうするか

マイナーな意見でもメジャーな意見でも正直関係ないのですが、新機能を「足し算」したら終わり、ではありません。

「足し算」したことによって、そのサービス/製品の何が変わりましたか?単に新しい機能が追加されただけではないはずです。

アプリで例えれば、変わるのは既存機能の入り口, 見た目, 挙動, などなど...

既存機能を使い慣れていたユーザーにとって、既存機能の場所や使い方がわからなくなったり、使いづらくなるなどの悪影響を起こす可能性は大いにあります。

「足し算」をした後は、

・新機能がどれほどのユーザーに、どんな頻度で使われているのか

・影響した既存機能の利用ユーザーや頻度はどう変化したか

を分析してください。訴求しても使われないような新機能ならば、勇気を持って「引き算」をしてください。


「引き算」する勇気が無い人たちへ

とはいえ、「引き算」にはなかなか踏み出せない人も多いかもしれません。

しかし、考えてみましょう。新機能を使ってくれたユーザーが、その「引き算」によってサービスから離れてしまうでしょうか?

その機能しか使っていないユーザーならそうかもしれません。しかし、利用ユーザーが少ないような機能ならば、それしか使っていない、というケースはあまりにも少ないと思います。

利用ユーザーが減ってしまうことを危惧しているのであれば、それは恐れることではないのでは?

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