【タガタメ備忘録】十戒衆の名前の由来
皆様おつかれさまです。Tsukinoと申します。
就活が辛くて人の形を保てないので気晴らしに備忘録を書きました。
今回のテーマはズバリ「十戒衆の名前の由来」
といっても元ネタがドイツ語の数字だということは多くの方が知っている事だと思うので、数字の名称が割り振られる「もともと持っていた名前」にフォーカスしました。
リハビリでもあるのでゆるく見てください。
でも前回よりはいい感じにかけたと思う!たぶん…
▪ ヴァーニル
本ゲームのモチーフの柱、ケルト神話で語られるヴァン神族の複数形ではありますが、個人的にはバニラからもじったと考える方が自然かなと。
バニラの特徴として花の寿命が早朝から夜と短く、結実した後の実が乾燥して熟すと香料のバニラビーンズになります。
この「花は短く実は長い」様が彼の人生を思わせる事と、バニラの花言葉が「永久不滅」なのが理由です。
いや、オメーじゃん。
人間の記憶に一番残るのは香りだと言われています。
ソルの中に強く残り、他のメンバーも会ったことはないけど残り香のような、ほのかな存在感を感じるのは彼がまさにバニラのような人だからでしょうね。
スペイン語で「小さなサヤ」という意味もあります。
このワードで剣キャラ感だけじゃなく、今はまだ小さな暗い鞘の中にいるという暗喩・今後新たな居場所を見つけ収まるべくところに収まるみたいな雰囲気も感じられます。
突拍子もない説ですが、英語圏で一般的な男性名のヴァージル→植物のバジル→(着想を得て)バニラ→ヴァーニル だと面白いなと思ったりとか…
夢が広がるな…☺️
▪ アム
フランス語で魂
英語のI amのアムよりはこっちがしっくりくると思います。
まっさらで空っぽとも言える彼女の心やスピリットを意味しているのかな。
腕のアームと掛けているのかもしれませんね。
あむあむご飯食べてるからとかだと面白可愛いけど。
↑こちらはフレンチレストラン「ame」さん
▪ イーリス
ギリシャ神話の虹の女神様「Iris」から。ギリシャ語でも虹そのものを意味します。
女神イーリスの聖花はアイリスなんですがこっちのがポピュラーかも。
↑様々なアイリス
↑お花のアイリス
さて、古来より甲乙つけ難いものを選択するのが難しいことを意味する「いずれ菖蒲か杜若」という諺があります。
しかしジュデッカはイーリスを選択し、容姿・所作ともにヤウラスさんと優劣つけにくい実力にまで育て上げた…という諺の続きがストーリーになってるんですよね。
いや激熱すぎんか?もう…(限界オタク)
共感覚持ちで7色の可能性を秘めている状態の彼女にぴったりで大好きなネーミングです。
彼女の共感覚はどちらかというと現実の「オーラを視る」に近いのですが、まあその辺は個別記事で。
▪ ゼン
作中で明かされていますがユリ科ワスレグサ属「禅庭花」から。
ニッコウキスゲの名称の方がメジャーですね。(ふーん日光ね…)
花言葉は「日々あらたに」「心安らぐ人」ですが、これは朝開いて夕方にはしぼむ一日花だからです。
学名では「Hemerocallis esculenta(一日+美)」といい一日一善や皆に慕われる善なる心の持ち主だったことに意味が反映されています。
ミツさんのセンスと博識さを感じずにはいられない、素晴らしいネーミングです。
また仏教の「禅」とも絡めていますね。
彼の人生のテーマが俗世から離れ、ひとり静かに瞑想することだからです。
▪ ボタン
そのままお花の牡丹から。英名はPeony(ピオニー)
五月雨ではしきりに「王」と呼ばれていましたが牡丹の花は百花の王!つまり花の中でもとびきり優れている花だと昔から言われてきました。
花言葉は「風格ある振る舞い」「王者の風格」「思いやり」「奥ゆかしさ」
開花時期も5月頃です。
実はTree peony(ツリーピオニー)=牡丹
Chinese peony(チャイニーズピオニー)=芍薬
で違う花なんですが、作中の単語の使い方を見るにピオニー全体をモチーフに取り入れてます。
牡丹と芍薬と言えばそう、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という女性の美しさを形容する言葉は有名ですね。
座ってばかりのお嬢様にかかっている他にも、国から出たいのに出られない(自国に腰を据えねばならぬ)状況、教師という座学に関わる仕事で実地(国外)で勉強できないことを憂いている心情、「座して死を待つ」ような絶望的状況
このへんにかかっているのかな〜と思うなどしました。
深読みの裏読みだけど氏は言葉遊びが多いので勘ぐっちゃうよね(私はこれを深浦読みと呼んでいます)
ピオニーの語源にまつわるギリシャ神話もあるので調べてみるのもいいかもしれません。
↑ボタンの「太陽」という品種。限界過ぎんか?
▪ ジェスター
中世ヨーロッパでのjesuter、つまり宮廷道化師です。
ざっくり記事で彼を愚者に当てたのは昔はこの札が「狂人」とか「こじき」とかいうネーミングの方が主流だったからです。絵ももっと道化師っぽかった。
↑マルセイユ版タロット「愚者」
宮廷道化師は派手な衣装をきて滑稽な振る舞いが仕事でした。(後のピエロ)
しかし、王が公に言えないことや秘めた相談をするのが本当の役割だったので、正直何をやってもOKでもありました。
なので鋭い物言いを皆の前で言っても「まあ道化師が言ってる事だから気にしないで…」とたしなめつつ他人の口を借りて言えちゃう訳です。(この手法は王に対しても臣下に対しても使われたそうな)
まあだから彼が一見変なこといいまくってても、実は的を得ていたりしてたのはこの役割だったからです。(そういうシーンかなり少なかったけど!)(悲しい!)
リア王の道化師も王に失礼な事を言いまくってますが、落ちぶれても最後まで付いてきているあたり忠誠心の欠けた役職というわけではないです。
ここであんまり喋ると彼の個別記事で書く事なくなりそう。(実際もう無いよ)
ジェスターくんの過去のお話が今後あるといいね…個人的には一番気になるので。(そうじゃないと出番の少なさも合間って浮かばれねぇ…)
同僚だったであろうイレーネさんと上手く絡めた展開が欲しいです。
彼もさぞ労働に悦びを覚えていたであろう人なので。
▪ ネロ
イタリア語で黒の男性名詞です。女性名詞はnera
真っ白なキャラデザじゃん。我は黒ってなぜなのって思ったんですが自己紹介の通りでした。
▪ ビアンカ
イタリア語で白の女性名詞にあたります。男性名詞はbianco
初見ではドラクエ5お嫁さん問題が頭をよぎりました。戦争になるから回答は控えますが()
↑リメイク版ではデボラさんも加わってしまった。
イタリアではこの白と黒、熟語としてかなり使用されるようです。
neroは日本語の闇と似たようなニュアンスでも使用されます。
mercato nero=闇市とか。
あとは「悲壮感漂う」とか「貧しい」みたいな表現でもある。
彼女がものすごーく悲しみを纏ってて儚い出立ちなのはそういうことです。
notte in bainco(白い状態の夜)つまり「眠れぬ夜」という言葉があるのですが、すべての色を反射する色の「白」がどこかしら緊張感を感じさせる(つまり、リラックスできない状態)故に「眠れぬ」という意味に至ったのではないでしょうか。
と推測している方がいました。
イタリアはヨーロッパでも南であったか〜いとこなのでサマータイムだと夜9~10時までは明るいらしい。
3月末〜10月末までサマータイムが続くらしいので半年はほぼ白夜。
日差しは強すぎると眩しくて暑くて体力も奪われるし、作物も枯れちゃうしで昔の人は気が気じゃなかったんでしょうね。
オリーブだけで腹は満たせん。
ビアンカちゃんがどこか緊張感や畏怖を感じさせる存在なのは"Bianca"だからかもしれません。
また実行に移すことや契約書にサインすることを"Mettere nero su bianco "と表現します。
契約・実行に移す(手助け)は彼女たちの役割にも該当します。
十戒衆は名称こそドイツの数字があてられていますが、モチーフ的にはこの2人に限らずイタリアやフランスのものが多い様な気がします。
また別記事でモチーフや色の話をしようかな。
とりあえず今回はこれで失礼します🐶
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