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おすすめや紹介の記事

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本をはじめとした、おすすめや紹介の記事をこちらにまとめています。
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#エッセイ

「愛するということ」を読んで(#旅する日本語「萌芽」)

この本を初めて読んだのは、神奈川に住んでいた20代の頃。近くにあった鶴見川の土手でも、よく本を読んでいた。 久しぶりに読み直してみて感じたことを少し。 この本では「愛とは医学や大工仕事などと同じく、理論を学びその習練に励むことで習得できる技術である」と述べられている。 愛することの例として、子供の可能性を信じて育てられるかについて書かれた箇所があった。可能性という種子は、発達を促すような条件が整えば成長するとのこと。 そして自分を信じている者だけが、つまり自信を持

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介③ ~第3部と第4部~

最後の記事では、第3部と第4部の内容を紹介していきます。 判断を保留しておけないとき前回の記事では、自分の理性を正しく導くための方法として、デカルトが考え出した「4つの規則」を紹介しました。 その内容を簡単にまとめてみます。 ① 注意深く、速断と偏見を避けること ② 問題を小部分に分割すること ③ 簡単なものから複雑なものへと、順序に従うこと ④ 完全な枚挙をして、全体の見直しをすること つまり速断(はやまった判断)を避けて、じっくり考えることが大事というものでした。

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介② ~4つの規則~

今回の記事では、「方法序説」の第1部・第2部の内容を紹介していきたいと思います。 世界という書物のなかで学ぶ「方法序説」というタイトルについて、前回も紹介しましたが、解説にはこう書かれています。 (本の)正確なタイトルは「理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話(序説)。・・・ すべての人が理性(良識)を働かせて、真理を見出すための方法を紹介するのが、この本の主なテーマです。 デカルトは様々な学問を学ぶなかで、文字(書物)による学問だけではいけないと

「方法序説」を自己解釈も交えてご紹介① ~その背景から~

この記事では、デカルトが書いた「方法序説」の内容の一部を紹介していきます。私なりの解釈になりますが、よかったら読んでみてください。 はじめにこの一年ほど様々な出来事について、冷静に落ち着いて物事を判断できているだろうか、と感じることが多くなりました。 そんな折に、昔読んだが内容をほとんど覚えていない「方法序説」を、久しぶりに読み直しました。本には「理性」を正しく働かせる方法などが書かれていて、「こういう内容の本だったのか」と驚いた次第です。そして昔よりも、内容がスッと頭に

NHK-BSのテレビ番組「駅ピアノ」

皆様こんばんは。今回はNHKのBS1で放送されている、「駅ピアノ」のおすすめ記事を書いてみます。もしよかったら、読んでみてください。 瀬戸弘司さんのツイッター「駅ピアノ」という番組があるのは、知っていました。ただ一般の方が駅で演奏している様子が番組としておもしろいのだろうかと思い、見てはいませんでした。 ある時、たまたまユーチューバーの「瀬戸弘司さん」のツイートをチェックしました。私自身はツイッターなどのSNSを使ったことがなく(今だにガラケーです)、あまりどなたかのツイ