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循環について

山形の某N木温泉にて、個人調査を行った
N木温泉は、数年前にラジオネア菌発生により体調不良を訴えた客が出ている
客足は以前より少なくなり、電気代の値上げによりドライヤーは有料化された
そういった経緯から、必死で生き抜く為の営業されているのが予想される
今回の個人調査は温泉の状態の観察である
N木温泉は内湯が高温と中温(相当ぬるい)の1つと露天風呂が2つ、サウナと水風呂がある
掛け湯は現在使用出来なくなっている
調査の結果、露天風呂と内湯のお湯の色、香り、質感は全く異なっていた
内湯には人が来なければお湯が溢れるとこは無く、湯船の中の穴からは高温のお湯が出ている
香りは塩素の匂いで、とろとろした質感がある
内湯の窓側の排泄口に湯船から溢れ出たお湯を引き込み、ポンプでお湯を汲み上げ、フィルターで髪や垢を取り除いてから塩素で消毒し、再度湯船にそのお湯を流している事を想像させる
外湯にはお湯が流れている所の隣から、パイプでも供給されている
パイプのお湯からは、銅のような香りと薄い黄色がかっている色味で比較的サラッとした感触がある
パイプでない方のお湯は、内湯と同様のであった
外湯は若干お湯が溢れており、湯船の穴から熱いお湯は出ていない
令和3年の成分表には源泉の泉温は49°で塩化物温泉との表記がある
半循環のお湯に源泉を冷まして供給している事が想像できる
今回の調査では、内湯はほぼ温泉とは言えない状況であるのが想像出来た
温泉と謳っている施設において温泉を提供するのは至極真っ当であり、それを求めて客は料金を支払っている
外湯は半分は温泉であるが、内湯はほぼ塩素湯である
経営の困難さから、温泉でないお湯を仕方なく提供しているのは飲み込みたい
知らなければ「いいお湯だった」と帰るだけでもある
循環がなければ、温泉界の循環が出来ない
入浴料350円で、この不景気で、今以上に良い条件を個人温泉施設に強いるのは野暮である
私以外にもそれに気づいている方はおられる中で、温泉にはいれるという事に感謝して温泉の方に入りたいと思う
温泉遊びでは無く、温泉を感じる事を私はしたい

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