よしなしごと
基本的に自分の脳内はいつでも とっ散らかっている。
音楽を聴けば歌詞が踊るか勝手にPVが作成・再生されるし、
小説も文字が書体を換えたり、動き出したり、イメージを持って視覚化されたりする。
1人で居るときはずっと視覚情報に絶えず思考が言語化・文章化されて音声になって脳内に流れる。
ヒトと話をしている時の方が、寧ろ脳内は文字が飛び交わないので静かかもしれない。
それなのに、いざメモ等を使って脳内から外へ出そうとすると、それらはたちまち姿を隠す。
姿を消す訳ではない。隠れるのだ。そして折を見てまた出てくる。
私の中では脳内単語も脳内映像も勝手気ままに振る舞う生き物と同じである。
だが、たまに留まるモノもいる。
何日も続けて現れ、居座る。昔は箱に詰めて底に沈めるか、また今度とジップロックに入れて引き出しに突っ込んでいたが、ある時ふと考えた。
外に出たいのかもしれない。
試しに出してみる。
たまに逃げ出すヤツもいるが、素直にでてくるヤツもいる。
私はミニマリストではないが、断捨離はしたい。
モノは少なく そこそこ分別されていて欲しい。
その要望を満たすのが “ よしなしごと ” である。