データベーススペシャリスト 受験レポ
IPAのデータベーススペシャリストに合格したので受験レポを書いていこうと思います。
受験のきっかけ
仕事を通してデータベースの設計やSQLでのDDLやDMLの実装、チューニングなどそこそこ経験は積んではきたものの、本当に今の形が最適なのかと言う疑問が常にありました。
2021年の春に応用情報は取得しましたが、逆に言ってしまえば応用情報の試験範囲以上の知識はあまりなく、特に実際に手を動かしたりデータ量を計算したりする領域での実力や知識の不足を感じていました。
それをデータベーススペシャリストの試験勉強を通して学ぶことができればと思い、ついでに会社の資格報奨金目当てに勉強を始めました。
学習期間&方法
勉強方法としては参考書を一通り読んだ後はこれまでのセオリー通り過去問道場を使用して午前Ⅱを二周ほど解き、午後問も過去2年分の過去問を解きました。
参考書は評判の良かった情報処理教科書を使用しました。
この本の特徴としては序章に試験対策や学習方法に書かれており、これだけでも十分この書籍を買う価値はあったと思います。
また過去問の解説もとても丁寧で、問題を解くための道筋がしっかりと解説されいたのもとても良かったです。
午前Ⅱに関しては過去12年分やりましたが、応用情報の貯金があったので一週目でほとんど60点は安定してとることができました。
わからなかった問題もそこまで難しく感じることはなく、2周やった時点で切り上げました。
問題は午後Ⅰ, Ⅱです。
午後Ⅰが全然解けずボコボコにされ、午後Ⅱはさらにボコボコにされました。今までのIPAの試験と手応えが違いすぎて戸惑いましたが、同じ問題を苦しみながら何度も繰り返し解くことで、要求される知識や問題の解き方といったものを理解していきました。
ただとにかく時間がかかってしまったため、午後の過去問は2年分しか手をつけられず、午後Ⅱをちゃんと解けるようになったのは試験1週間前でした。
試験当日
試験会場
基本情報や応用情報とは異なり会場は自動的に決定されるようで、今回は渋谷で受験してきました。
試験内容に関して
午前Ⅱに関しては問題なくサクサク解くことができました。
午後Ⅰは問1と3を選択したのですが前半は自信があったものの後半に時間が足りなくなり、最後の設問を全く埋めることができませんでした。
午後Ⅱは問1を選択したのですがこちらに関しても時間が足りず、焦って記述の問題を書き直そうと消したまま空欄にしてしまったり、最後の空欄埋めの問題に全く着手できなかったりと散々な結果でした。
午後問は全体を通して手応えがなく、ワンチャンすらなく落ちただろうなと一周回って吹っ切れることができました。
結果
なぜか合格してました。
成績照会のページ三度見しました。
吹っ切れすぎて自己採点すらしていなかったのですが、おそらくほぼ無記入だった箇所が比較的点数配分の少ない箇所だったのと、前半の問題や図表、記述でしっかり点数を稼げていたのが要因だと思います。
最後に
率直な感想としては嬉しさ反面、棚ぼた的な気分でモヤモヤとした感情反面といったところです。
ただ資格勉強を通して学習した内容はかなり有用だったと感じており、実務の方で早速役に立っています。
個人的には前提知識が充実したおかげでオライリーの詳細データベースという書籍をそこまで苦労せずに読めるようになったのが嬉しいポイントです。
また最近ドメイン駆動設計の学習もしているのですが、データベーススペシャリストの勉強を通して得られて知識を活用することができています。
ドメインモデリングとデータベースの設計は異なるものですが、それでも流用できる知識や考え方が結構あり役に立っています。
今回のデータベーススペシャリストは初めての高度区分試験だったので慣れておらず大変な部分もありましたが、その分得られたものも多かったように思います。
応用情報の学習をしたときも実務に役立つ部分はかなりありましたが、データベーススペシャリストではそれ以上に、それこそ学習した内容のほとんどが仕事でそのまま活かせるものでした。
次はシステムアーキテクトを取りにいこうと思います。
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