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#12 世のお父さんを思うと胸が痛い

僕は一人で酒を飲むのが好きで、大学生の頃から一人で立ち飲み屋に行ったり、よく部屋で麦ロックを煽ったりしている。

いや、もちろんみんなでワイワイ飲むのも大好きなんだが、#9 で書いたように人を誘うのが苦手なもんで、専ら一人で飲むことが圧倒的に多い。

僕は考えすぎる性格なので一人で酒を飲む時は頭の中が延々とぐるぐるしている。

そんな僕が考えすぎていることの一つがこれだ。

もし将来、自分の娘に彼氏ができてしまったら僕は一体どうなってしまうのだろうか。

わかります。
本当に気持ち悪いですよね。
わかります。
まず結婚してないしその予定すらもない人間がほざいていい悩み事ではないですよね。

それでも僕はこのことについてどうしても考え込んでしまう。


まず、僕からしてみれば自分の娘なんて溺愛する対象でしかない。
考えてみてください。自分と、自分が大好きな人との間の女の子ですよ?
そんなの好きで好きで好きで好きで当たり前のこと。

「おおきくなったら、パパとけっこんするー!」

これを一生言わせたい。

そして本当に結婚してしまいたい。
1親等なのが凄まじく悔しい。
結婚できない運命なのがロミオとジュリエットよりも厳しい世界に感じる。


そんな娘がある日突然、男を連れてきたら、僕はそいつを殴り殺してしまうんじゃないだろうか。

「何処の馬の骨かもわからん奴に娘はやらん!」

これを一言一句違わずに言うだろう。

だって僕が好きで好きで好きで好きで仕方がない女性なんだから、そりゃ憤慨することだろう。

もちろん葛藤もある。
愛する娘が愛した男、認めてやるのが筋だ。

しかし、どうすることもできないこの感情を一体どう抑えればいいのか。

娘に嫌われたくない。
しかし、その男のことが異常に気に食わない。

殴り殺した時点でムショ送りで、無論娘とは絶縁だろう。
そうはなりたくないので、もし娘が男を連れて来たら、

「おお!○○(娘の名前)よかったな!幸せになりなさい!きっと彼は幸せに導いてくれる男だ!」

とかなんだか言ってトイレに駆け込み号泣するだろう。


こんなことを一人で晩酌しながら考えてうっすら涙を浮かべている。
自分でも信じられない。

僕は目に見えている。
もし将来娘ができたら、すこぶる嫌われてお金を渡した時以外会話をしてくれなくなる未来が目に見えている。

まぁそれはそれで、とも思ってしまう自分に呆れる。

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