泉谷くわい

自分の気持ちやその時思ったこと、創作も書きます。

泉谷くわい

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マガジン

  • まっすぐ歩けない

    人混みを歩くのが苦手です。車線を変更したり、割り込んだり、車の運転も苦手です。得意なことの方が少ないですが、心に引っかかったことを少しずつ書いていきます。

  • スーパーカーが空を飛ぶ夢をみたの

    創作系だけ纏めます

最近の記事

マスタードポテトサラダ、本日の「エプロンメモ」

2021年の12月、友人と訪れた札幌の「BOOKLAB.」さんにて一冊の本を手に入れた。 お土産をぎゅうぎゅうに詰めこまれて今にも弾けそうなキャリーケースをカウンターの横に置かせて頂き、じっくり楽しんだ店内で見つけた、暮らしの手帖社の「エプロンメモ」である。 手に入れてからは一気に目を通してしまうのではなく、気まぐれにページをめくり、その時引っかかった部分を実践する日々を送っている。 季節ごとに章が分かれているのでそこを参考にしつつ、時折目をつぶってパッと開いてみたり… 昭

    • キメラ

      その生き物を見たのは、木曜日のお昼頃の公園だった。 変な犬だった。 気のせいかと思ったけれど、何回見ても変な犬だった。 頭はゴールデンレトリーバーみたいに大きく、優しそうな眼差しをしているのに、胴体はダックスフンドのように細長く、あと数センチ脚が短かったら這いつくばっているみたいになってしまう。その賢そうな表情に反して、尻尾はこの間古い映画でみた羽ペンみたいにゆらゆらと軽薄そうに揺れていた。後から調べてわかったことだけれど、あの羽ペンみたいな尻尾はロングコートチワワの尻尾にそ

      • 絶滅シフォンケーキ、いずれ発掘

        おばあちゃんの様子がおかしいらしい、と母が言う。え、何があったの。状況に合わせて的確に心配そうな顔を見せる表情筋に反して、あまりにも凪いだ心の中に自分でも驚いた。嘘つき、心配なんかしてないくせに。どこかで薄情な自分をなじる声がする。 母方の祖母といえば、いわゆる変わった人で私にとっては付き合いにくい人だった。小さい頃目立ちたがりの私が自分の話をわあわあすると、同じくらいの勢いで祖母が自分のことを話した。祖母との会話は、野球のボールを投げたら卵が投げ返されてくるような違和感を

        • 22歳になった。19歳のとき、私が思っていたことや考えていたことをたまたま発掘して面白かったので、また書いてみることにする。25歳になった私がまた発掘してくれるかもしれないと思って。

        マスタードポテトサラダ、本日の「エプロンメモ」

        • 絶滅シフォンケーキ、いずれ発掘

        • 22歳になった。19歳のとき、私が思っていたことや考えていたことをたまたま発掘して面白かったので、また書いてみることにする。25歳になった私がまた発掘してくれるかもしれないと思って。

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        • まっすぐ歩けない
          1本
        • スーパーカーが空を飛ぶ夢をみたの
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        記事

          ショートヘアに対するどうしようもない私の幻想

          大学2年になる四月、髪をばっさり切った。成人式を控えて頑張って伸ばしていたけれど、もう耐えられなかった。前撮りを終えて、次の日、誰にも言わずに美容院へ駆け込んだ。 担当の美容師さんは私が高校を卒業した段階から、どうにもならないくせ毛と直毛の入り混じった髪の毛と戦いながら伸ばしてきたのを知っているから、何度も確認してくれた。本当にいいの?ここまで切ってしまったら、成人式はショートか最低でもボブで参加することになるよ。後悔しない? 躊躇いがなかったかといえば嘘になる。髪を伸ば

          ショートヘアに対するどうしようもない私の幻想

          V.S. ガリガリ君ソーダ味、そして夏

          何年経ってもなんだか上手くならないものがある。19歳になっても、平成が今年で終わろうとしていても、下手っぴのままだ。 何が上手くならないのか?至極単純、「ガリガリ君ソーダ味の食べ方」である。 私はアイスが好きだ。バイトで疲れた帰り道、わざと一駅最寄駅を乗り過ごす。駅近徒歩10秒のファミマで、週に一度、私はアイスを買いに寄り道をする。賭けはしない。パピコ、爽。安全パイの有名どころ、けど初めて食べる季節限定フレーバー。ほんの少しのスリルが、家に向かう15分を毎回違ったものにし

          V.S. ガリガリ君ソーダ味、そして夏