仕事終わりの金曜日の夜、新幹線に駆け込んで西に向かう。#1

今日は金曜日。
長い長い1週間がようやく終わった。

今日中にやりたかった事の半分も終わらなかったけど区切りをつけて、職場を後にした。急いで着替えて、電車に駆け込んだ。向かう先は飲み屋ではなく、東京駅。

急いで乗り換え、新幹線に乗る。
半年ぶりの東京駅。半年ぶりの新幹線。半年ぶりの滋賀に行く。

その前に少し大阪に寄り道をするけど、社会人になって初めて1人でちゃんと遠出をする。

忙しかったわけでも、行けなかったわけでも、お金がなかったわけでもないけど、遠くに行くことに対して少し距離を置いていた。

特にこれと決まった何かがあるわけではないけど、学生の時は旅が好きだったけど、社会人になってお金や時間や休みが少ない事など諸々考えて遠くへ行くことを避けていた。

大阪に行くまではひたすら仕事の心配をしていた。

金曜日の夕方にミーティングで自分にも具体的な数字が出されて、これからどうしていこう、何をしよう、と見えない不安を押し消すためにひたすらメールやメモを見てた。

大阪に着いた。

久しぶりの大阪。
東京から新幹線で2時間半で来れる場所だけど、なんだがずいぶん遠くに来た感覚になった。

着いてエスカレートが逆側で、普段聞かない関西弁、阪神のユニフォーム集団、荒い運転を見て自分の感覚は海外に来たような感覚。

いつもはリュック1つで北海道から沖縄県まで日本中行っていたのに、今回はスーツケースを引きずって歩いてて、そんな自分にまだ慣れてない。

この週末はちゃんと仕事の事を忘れて、色んな人や自分とは違う働き方をしてる人と話して飲んで、自分にはない考え方や価値観とであって自分の可能性や見える世界を広げたい。

スーツケース持つだけで
大人になった感覚がする。