夢だった日本一の山、富士山に登って。
住んでいる場所から見える景色、ドライブに行く時、西に行く時にいつも窓から見る大きい富士山。昔からいつかは富士山に登ってみたいなぁとぼんやりと思っていた。
その夢が今年ついに叶ったことを書きたいと思う。4年前に滋賀で出会って今でも半年に1回会う友人と、昔からの夢だった標高3733mの富士山に登山をしてきた。
富士山に登る夢が現実に。
今回一緒に登ったメンバーは滋賀で出会った。滋賀に住む友人、福岡に住む友人、そして自分の4人。自分以外みんな1つ年上。だけど僕は同い年かのように接している。住んでる場所はお互いかなり離れてるけど半年に1回で滋賀に集まっている。
その時はSUPの帰り道だった気がする。
滋賀で夏らしいことをしたくて琵琶湖でSUPをした帰り道、あまりしっかりと覚えてないけど、昔からやってみたいことがあって富士山に登ってみたいと自分がみんなに発言した気がする。
そんな発言がきっかけでゆるーく富士山登山が決まる。そして富士登山の練習で次の集まりの時に滋賀県の伊吹山で練習をしてから富士山に登ることに。
伊吹山に登って。
いままで登山経験がほとんどなく、しっかり登山するのは今回が初めて。不安しかなかったけど、金曜日終電の新幹線に乗って、滋賀へ向かい朝7時に出発して伊吹山に向かう。
伊吹山を登り終えた感想はかなりしんどかった。けど登山道中に見える景色にはすごく感動した。山頂に到達した時にはやりきった達成感が気持ちよかった。富士山のためのすごく良い練習になった。
筑波山に。
富士山に登る日が少しずつ近づいていくけど、体の準備が全くできていなくて焦りを感じたので、姉を誘って慌てて直前の3連休に茨城の筑波山に練習に(笑)
永遠と続く関東平野がきれいだった。都内からすぐの場所にこんな場所があるのは驚いた。また登りに行きたい。
実際のスケジュール
いよいよ富士山を登る。
8/4金曜日に有給休暇を使って自宅を出発。
想像以上に東京から静岡への道が渋滞していて予定よりも1時間以上オーバーして静岡に到着。早速スケジュールが狂う。いつも通り予定通りにはいかない。
友人たちと合流して車を水ヶ塚公園に止めてる。タクシーに乗り継ぎ移動する。運転手の人と午後以降に天候が悪くなどの話をしながら濃霧、雨の中を移動する。もし濃霧で雨が降りながら登山をするとなると結構しんどい登山になるのかな、心配を抱えながら五合目に向かう。
5号目に到着しても濃霧で数m先が見えないほどだった。登るの富士山も濃霧に隠れていて全く見えない。そんな中で富士山五合目から山頂に向けて出発。
歩いているとにいつの間にか霧が消えていった。一瞬で天候が変わる事を目の当たりにした。そして霧がなくなったことで、上を見上げると大きい富士山がやっと姿を見せて、その大きさにびっくりした。
濃霧も消えて登る富士山の大きさにびっくりすると同時に、自分たちと同じ登山者の姿が表れて、登山する人の多さにも驚いた。さすが日本一の山・富士山。
1歩1歩進んで行くけど、滋賀の伊吹山で経験したよりも富士山は足場が悪い所が多く、傾斜もあり想像以上にしんどかった。それでも雑談しながら進んでは休憩して、お菓子を食べて、また進んでと少しずつ山小屋を目指して進む。
最後の力を振り絞ってなんとか山小屋に18時半に到着。ちょうど日が暮れるタイミングで駆け込みで到着。七合目と八合目の途中にある山小屋まで4時間。長い長い道のりだった。
今回宿泊したのはプリンスルートの途中にある砂走館。
日程は4か月前に決めていたのに宿を取ってなくて、1か月前に山小屋に片っ端から電話して何とか予約を受け入れてくれた宿。夕食のカレーがおかわりし放題で、スタッフの人たちもすごく優しい人が多く、ご来光も正面に見ることができてすごくいい宿だった。
22:25
これは夜中に山小屋のベンチに座って、夜景を眺めながら書いたメモ。
友人が寝返りした時に体がぶつかって目が覚めてしまった。2度寝ができないタイプなので、仕方なく山小屋を出て夜景を眺めている。外は夏とは思えないほど寒くて本当に山に登ったんだなっていまからながら実感している。
この時間になるとご来光のタイミングに山頂を目指して歩く人のライトが何箇所も光っている。その奥には静岡市内、神奈川あたりの夜景が広がっていてその景色に見惚れている。この景色がなんとも言えないほどきれい。やっぱり自分は夜景が好きだなった改めて思った日。
4:30
ご来光を待つ間に書いたメモ。
4:20にかけたアラームで起きた。やっぱり夜中寝付けなくて寝不足でまだ体が疲れてる。友人を起こしたけど起きないので1人で山小屋の外にあるベンチに座ってご来光を待っている。あと20分ぐらいかな。夏は好きだけど仕事してる時は暑くて嫌に感じるけど、ここはすごく涼しい。むしろ寒いぐらい。山頂でのご来光は諦めたけど、ここでも十分綺麗に見えそう。今日ついに夢だった富士山の山頂に行ける。楽しみだけど、どちらかといえばこれからが本番で不安の方が大きいかな。
山頂に向けて。
ご来光を眺め、朝ごはんを食べて一休憩をして6時過ぎに出発。ゴールの山頂に向けてスタート。でも、ここらの登山は1日目よりもきつかった。
歩くにつれて山頂には近づくけど、酸素がだんだん薄くなっていって息が切れるのをすごく感じた。それに加えて傾斜のきつくなっていく。振り返ってみれば、休憩する頻度も1日目よりも早くて回数も多かった。
その時に食べるお菓子や休憩に何度救われたか。自分は高山病にもならなかったし、酸素を使うほどにはならなかったけど、持参する必要はあると感じた。
そんな中1歩、また1歩と歩いていくこと4時間。
山頂。
富士に山頂に到着!
山頂の文字が見えて、達成感しかなかった。やっと山頂についた!登り切った!!自分すご、やば!やればできるじゃん!!と自分を何度も何度も褒めたのを覚えてる(笑)
山頂に着いてから下山を始めるまでの間は山頂はずっと雲に覆われていて、絶景を見るタイミングがあまりなかった。それでも富士山登ってよかったなって何度も思った。休憩中にコーラを買って飲んだけど、今まで飲んだコーラの中で1番美味しかった。
富士山を登頂できた記念にご朱印帳も購入。
これから色んな場所に行ったときにはコツコツと御朱印も集めていきたい。
五合目に向けて下山。
下山もまたきつかった。
登るよりも下る方が体力の消耗も少ない。歩き始めても下山の方が楽だと感じた。だけど、傾斜がきつい富士山では自分の古傷との戦いだった。
靭帯損傷、ふくらはぎ、足首を怪我した経験を持つ自分は疲れた足で踏み込んだり、制御したりが上手くいかなくて足を滑らせそうになる時もなんどかあった。だからゆっくりとしか下るしかなかった。
友人たちと離れながら歩く事も何度かあったけど、4時間かけて何とか五合目まで下山。怪我もなく無事に夢だった富士登山が終わった。
無事に富士登山を終えて。
登山をしているとすれ違う人と挨拶をする習慣がある気がする。「おはようございます」、「こんにちは」、「頑張ってください」と知らない人同士でも声をかける。そういう習慣ってすごく素敵だなって富士登山を終えて感じた。
富士山を下山して静岡市内を運転していても、色んな場所から大きい富士山が見える。本当に大きい。毎回その大きさに驚いている。その度にあの大きい大きい富士山の頂上に俺は登ったんだなって感じるようになって、自画自賛してる。
帰りの高速道路や遠く離れた埼玉から富士山が見えても、同じことを考えてる。富士山を登ってみて経験値が少ないのもあるけど、辛いことの方が圧倒的に多かった。登るほど酸素は薄くて、歩きづらい岩場も多く、精神的にも肉体的にもきつかった。下山は行きよりもスムーズに行けたけど、古傷の足首、ふくらはぎ、膝に疲労が溜まってきてうまく動かなくてとにかくきつかった。
でも富士山からのご来光、山頂に着いた時、無事に下山できた時には達成感もあったし、今回登って良かったなぁって毎回感じてた。いままでにない経験だったし、何よりも昔からの夢が叶ったのはすごく嬉しかった。今回の富士登山を経験して、自分が若いと思えるうちに色んな経験をしていきたい。
456に宿泊
1泊2日の長かった富士山登山を終えて、古民家をリフォームした清水の蒲原中456にある456(シゴロク)さんに今回は宿泊。
このメンバーで集まるときは出会ったきっかけでもあるいろあわせが経営するtemincaにお世話になっているので、集まるときは毎回古民家だなと思いながら宿泊(笑)
4年前の出会った時の話、仕事の話、プラーベートな話、悩みや考えている事などをお酒を片手に永遠と。みんな出身も環境も仕事も全く違うし、たまたま滋賀で会ったメンバーで今でも半年に1回で定期的に会って色んな話ができて出会いってすごいなって。
その日は疲れもあって結構酔ってのだけど、もし自分が結婚するときは式場に招待したいメンバーだなって思った。それぐらい大切にしたい友人。
次は11月のバルーンフェスタ。楽しみ!!