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ゴジラが皇居を破壊しない理由

日本一の税金泥棒の一族が住む、皇居。
現実に限りなく近い日本を舞台とした「シン・ゴジラ」で庵野監督は東宝側から「皇居だけは焼くな」と念押しされていたのはあまりにも有名だ。
初代ゴジラは田町あたりから銀座を抜け、国会議事堂まで破壊するが皇居には何も被害を与えずそのまま隅田川方面まで抜けて再び東京湾に戻っていく。通る場所をすべて火の海に変え放射能汚染しながらこの迂回はさすがに不自然である。
そのため多くの憶測を呼んだが、今回は私なりの考えを述べていこうと思う。




侵入ルートが東京大空襲の再現だから

ゴジラの侵入ルートは東京大空襲の際のB-29の爆撃ルートと同じである…というのはどうやらガセらしい。

しかしゴジラが暴れているのが夜間だけだったり、それこそ皇居を攻撃していないなど共通点は多くあるので「だいたい同じ」くらいに考えておくのが丁度いいだろう。



撮影が難しいから

ぶっちゃけこれだと思う。シンプルに撮影の許可が下りにくい。でも「日本沈没」の市民デモのシーンでは大掛かりなセットかと思いきや普通に皇居前で撮影しているので不可能ではないようだ。



皇居の見た目が貧相だから

私はこの説を推している。面積が無駄に広いだけで平たい建物しかない皇居よりも、大きくて特徴的な国会議事堂をぶっ壊した方がかっこいい。それだけの話である。



皇室への配慮

かなり大きなコンテンツであるゴジラにとって皇室に触れるのはそれだけで大きなリスクとなる。冒頭で述べたように「シン・ゴジラ」で皇族が避難するシーンが描かれないのはそのためである。



皇室が存在しないパラレルワールドだから

これは完全に私の妄想である。1946年・天皇陛下は人間宣言をし自らの神格を否定したが、戦後80年を数えようとしている2024年現在でも未だに象徴という形で天皇制は残っている。民主主義の日本国において人の上に人を作る天皇の存在は矛盾そのものであり、国民に対する人権侵害である。
なのでゴジラの世界は天皇が人間宣言と同時に生前退位し皇室を解体したパラレルワールドなのではないかと解釈してみるのも面白いかもしれない。



戦死者の亡霊だから

これは明確に「ノー」と言いたい。まずゴジラが戦死者の亡霊というのが眉唾物なのだが、GMKという例があるので一応昔から少しくらいはあった裏テーマなのだろう。しかしゴジラが戦死者の亡霊ならば尚更答えはノーである。なぜならもし本当に太平洋戦争で死んだ軍人の亡霊ならば、戦争犯罪者たる天皇を真っ先に殺しに行くに決まっているからである。



最後に

実は最新作「ゴジラ-1.0」にてゴジラは皇居を破壊している。

古い作品では「怪獣総進撃」ではゴジラとマンダが日本武道館の近くで大暴れ!もちろん近くの皇居は無事ではない。
そもそも初代ゴジラは歩くだけで周辺を放射能汚染する。あくまでも直接的な描写がないだけで皇居も確実に汚染されている。
ゴジラはどうして皇居を破壊しないのか問題は「破壊してますよ!」という身も蓋もない結論で終わる事になった。



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