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WEBマガジン「特技でメシを食う」 第2回 新田明臣さん(キックボクシング元世界チャンピオン/ジムオーナー)

※第1回~第5回(特別編)までをまとめて読みやすくしたものをAmazon Kindleで販売中です。ぜひご覧ください!

このインタビューをきっかけに、新田明臣さんの電子書籍『格闘家のセカンドキャリア論』を2018年3月に刊行しました! ぜひ、あわせてご覧ください!

ルールは至ってシンプル。下記の3つのみ。

 1.特技でメシを食っている人に極意を聞く。

 2.質問事項は毎回、以下の5つに固定。

 3.次にインタビューする特技メシな人をご紹介いただく「紹介制」を導入。

第2回目にご登場いただくのはキックボクシング元世界チャンピオンで、現在はジムオーナーの新田明臣さん。パリなかやまさんからのご紹介。

新田明臣(にった あけおみ)

1973年東京生まれ。高校時代にテコンドーと空手をはじめ、最初に出場した空手の大会で関東大会優勝など、頭角を現す。卒業後はキックボクシングのプロ選手になり、2000年と2007年に2度、世界王座を獲得。現在は恵比寿にあるジム「バンゲリングベイ」の経営者として選手の育成など、キックボクシング界の発展に貢献している。

現役時代に輝かしい実績を残した新田明臣さん。大人気を博した大会K-1 MAX 日本トーナメントにも出場して準優勝を果たすなど、他人から見るとまさに「華々しい道を歩いてきた成功者」だ。でも、居酒屋で肩肘張らずに2時間半じっくり話をうかがってみると、「身近に感じられる一面」が見えてきた——。

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①あなたがメシを食べている特技は何ですか?

僕の特技は「キックボクシング」です。

高校卒業後から35歳までは現役のプロキックボクサーとしてリングに上がり、ファイトマネーをもらっていました。ただ、メシを食うという点からいうと、格闘技の世界は選手だけで食べていける人は1割にも満たないほど少なくて、バイトを掛け持ちしている選手が多いのが現状です。

これを言うと驚かれますが、僕自身も世界チャンピオンになる前だけでなく、なった後も警備などの仕事をしていたことがあります。だから、バイトをしながら選手をするというのは格闘技の世界では結構当たり前のことですね。そのなかでも自分は、できるだけキックボクシングに集中するためにスポンサーを探すなどの努力をしていたので、バイトをしていた期間は短いほうでした。

僕は結婚が早くて、27歳のときに長男が生まれて、2年後には次男が生まれたこともあって、選手だけで生活するのが難しくなり、2003年、30歳のときにジムの運営をはじめました。最初は江古田のパシフィックジムさんの一部を間借りして「バンゲリングベイ」と名前をつけてスタートしました。

現役を引退したのが2008年、35歳のときだったので、5年間は選手とジム運営の二足のわらじを履いていたことになりますね。でも、当時の格闘技界は上下関係が絶対だったこともあって、選手を引退してからジムを開くことが普通で、選手をしながらジムを運営するという人はいなかったんです。だから、この両立スタイルは僕がパイオニアなんですよ。

引退した年に、恵比寿にバンゲリングベイをオープンしました。江古田のあとに水道橋でもジムを運営していたのですが、今は恵比寿と僕の師匠であるニコラス・ペタスさんから引き継いだ駒澤の2店舗になっています。実質的な経営権をもつようになったのは恵比寿のジムからなので、経営者としては現在8年目になりますね。

色々と大変なことがありましたが、バンゲリングベイでは現役選手の育成に限らず、キックボクシングを通してエクササイズや心と体のバランスをとることを伝えているので、子どもや女性も通ってくれるアットホームなジムになっています。また、たくさんの芸能人の方々も常連になってくれています。

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②特技でメシを食っていこうと思ったキッカケは?

格闘技をはじめたきっかけから話すと、自分の心を鍛えたかったからです。今の僕からは想像できないかもしれませんが、子どもの頃は気が弱くて、言いたいことを言えない少年でした。そこにコンプレックスを感じていて、高校生の頃に「格闘技をやって強くなれば心も強くなる」と思ったんです。要するに、自分に自信をもちたかったんですね。

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