働き方超改革

スペースでお話しした内容ですが、長時間労働に悩まされている人に向けて書きます。参考にしていただけたら嬉しいです。

0 働き方のマインドチェンジ

まず、長時間労働に苦しめられ困っている人の特徴をまとめます。
少し厳しい言い方になるかもしれませんがご容赦ください。

・現状に文句を言う割には現状を変えようとしない
・新しいモノを受け付けようとしない
・極度にクレームや周りの目、評価を気にする

これはかつての自分に向けた言葉でもあります。
その結果、私は体と心を壊し、つい先日まで精神科に通院するようになりました。先日ようやく4年に渡る投薬治療の甲斐もあり快方しました。
皆さんは壊れる前に自分のマインドをチェンジしてください。


1 クラウドを最大限に活用しよう

GIGAスクール構想で一人一台端末を手にして事務仕事が格段に減りました。
具体的には様々あるのですが、個人のレベルでできることから述べます。
私の自治体の端末はクロームブックです。

―学年会資料のクラウド化
いつでもどこでも誰でも編集し、常に閲覧できる状態にする。

―Google classroomで連絡を一元化
漏れや落としもなく子どもに連絡できるようになる。

―校務分掌のクラウド化
自分に回ってきた仕事は全部クラウド化する。紙撲滅。

―委員会や実行委員活動などもGoogle classroomで共有
校舎が離れていても別々の場所にいても情報をリアルタイムで共有できる。
キネマスターやGoogleスライドを活用して子どもたちが資料を作成する。

2 即時フィードバックを徹底する

基本はノートやワークシート、テストはキャッチ&リリース
特にテストなんてその場で返さない意味がわかりません。
教育学者スキナーの提唱した「即時フィードバックの原則」
そして、何よりテストは紛失したら処分されます。
そんな爆弾みたいなものを何故すぐに返さないのか。

―低・中学年はノート・ワークシートは授業時間内に見る
Google formで無記名アンケートで「ノートやワークシートの先生からのコメントを読んでいるかどうか。」というアンケートを取った時に、読んでいないが3割、たまに読んでいるが4割と7割が読んでいないという結果が出た。私は0が100、白か黒かは好きではないのですが、まあもう全員のノートやワークシートにコメントをすることはしていません。高学年は空き時間にのみ集めて見ます。

―宿題も即時フィードバック
宿題は子どもたちが朝の時間に答えを言い、自分で採点するスタイルです。
漢字は朝、集めますがていねいであれば○、そうでなければ無言で返します。無駄に赤入れをするよりも、何がダメなのか自分で考えることが大事だと思っています。

―kahoot!の活用
kahoot!というクイズアプリを活用しています。
これの何が良いかというと答えた瞬間にフィードバックをしてくれます。
kahoot!はGoogleスプレットシートで問題作成が簡単にできるので、5分あれば問題ができます。何なら慣れてくれば子どもが作った問題を送ってもらって転用することもできます。

3 講義形式の授業からの脱却

空き時間に他の教室に授業を見に行くことも多いのですが、座して話を聞くだけ45分の授業が多いです。中には一言も声を出さずに終わる子がいます。
そんな状況だと教師は黒板の前で喋り続けなければいけません。
事務仕事は放課後にしなければいけないなどというきまりはありません。
子どもがいる時間にもガンガン事務仕事をすすめましょう。

―導入で教師が話さない
クラスルームに資料や情報を開示、それを子どもが分析する。
教師は机間巡視、終わった子から立ち歩いて意見交流。
お便りのルビ振り、学年会資料作成、週案作成など脳死でできるかつ作業が1分単位で中断しても成立する仕事をします。

―ジャムボードやPadletで意見交流
クラウドで意見交流をするメリットは大きいです。
何と、いつでもどこでも見れます。そして職員机に座りながらにして全員の意見ややりとりが見れます。教室中を歩き回る必要がありません。この時間の事務仕事に充てられます。サボっているわけではありません。これでも紙ベースで机間巡視で評価を見取っていた時よりも格段に制度は上がります。

4 子どもと一緒に環境を作る

「子どもを使う」って表現が大嫌いです。
教室環境か子どもと教師が一緒に作るものです。

―習字や成果物の掲示は子どもと一緒に行う。
飾る場所をやたら高い場所にする教師もいますが悪手です。
私たち教師が掲示物をすると仕事ですが、子どもたちが行うことでそこにコミュニティが生まれます。高学年となると、箸が転んでも面白い時期、掲示物一つでもゲラゲラ笑いながらやってくれます。

―委員会等の掲示物も脱手書き
これは少し飛び道具なのですが、私の勤務する自治体は様々なアプリがアクセスブロックされています。しかし、自前のI-Padを使用登録してCanvaというアプリをダウンロードして、掲示物を作成できるようにしました。何度も書き直したり、誤字脱字の検閲をしたり、言葉の誤りを訂正する必要もなく委員会やクラブの活動時間内で掲示物ができてしまいます。

―1分クリーニング
放課後に教室環境を整える先生も多いのですが、私は下校の前に一分30人でゴミを拾ったり机を整えたりする時間を取ります。放課後に教師が1人でやるより30倍は効率が良いですよね。その代わり、みんなからのお知らせや先生の話はありません。どちらもGoogleclassroomで共有します。

ー授業で使う教具は子どもに発注をかける
私は絵を描いたりものを作ったりするのが苦手ですし嫌いな作業の一つですがクラスには製作が好きな子が無数にいます。具体的には位取板や線分図、図形や拡大図など、適当に紙に描いて(画伯)出せばその日のうちに形になります。嬉々としてやってくれます。

5 脱完璧思考、完了思考をもつ

私は本当に忙しいです。
夜はジムに行ったり、少し遠出してラーメンを食べに行ったり、カフェで読書したり、取り溜めたドラマを見たり、贔屓の野球チームの試合をプレーボールから見たり、そしてたっぷり眠りたい。仕事なんてしている暇はありません。

そうなると必然的に残業している時間は無いんです。私は朝6時半頃から職場にいます。それも残業じゃないかと言われたらまあそうなんですけど、ジムやドラマは別として朝はラーメン屋もカフェも空いていませんし、野球の試合はリアルタイムで見ないと熱くなれません。

私は仕事のために生きているのではなく、生活するために仕事をしています。なので生活よりも仕事を優先するなんてまずあり得ません。そうすると「帰れない」なんて考え方はあり得ないんですよね。
「帰る」というのは必然なので、外せません。
家では仕事をしたくないので、家では仕事をしません。
するといかに5時までに仕事を完了させるかが勝負なのです。

―マスト仕事は2カ月前から着手する
今年はプール担当の仕事が回ってきました。本来は若手の先生で回してきた仕事のようですが、本校はプールが小さいかつ児童数が多いので3年間水泳学習を行ってこなかったので水泳学習を知っている自分に回ってくるような気がしていました。なので昨年度の段階である程度済ませておきました。

―仕事の3Rを意識する。
Recycle→前年度の計画を基本線に新しい計画を立てる。
Reusu→前年度のモノをまるまる使う。
Reduce→そもそもやらない。

―周囲の評価を気にしない
自分が必要と思うものには着手し、そうでないものに労力は使いません。
具体的には職員会での提案は叩かれないことを目指さない。計画の甘さを指摘されても「教えていただきありがとうございます。具体的な案をお聞かせください。」と聞いてしまった方が早いです。

キャリアパスポートの先生からの欄も「教師がコメントを書く」ということは決まっていますが、どのくらいの量を書くかは決まっていません。委員会やクラブの反省用紙も同じです。なので私は大体、「すばらしい」・「その通り」・「いいね」・「がんばろう」・「verygood」としか書きません。
掲示物も学年で統一しようというルールはありますが、必ず教師が赤でコメントを書きましょうというルールはありません。なので私は全てスタンプです。

そんなことに時間をかける暇があるなら良い授業作りをしたり、他のクラスの授業の様子を見て自分の基礎能力向上に努めた方が良いです。
私は毎週学級通信を出して一週間の予定・持ち物と子どもの写真を保護者に伝えています。4月の懇談会や個人面談では誰一人コメントについて言及した人はおらず、むしろ感謝されています。

見栄や体裁、自分の安心感を得るだけの仕事よりももっと顧客のニーズに合った仕事で結果を出しませんか?と思ってしまいます。


次回は「基礎代謝」という概念についてまとめたいと思います。


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