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2020/6/1-6/6 dB日誌

こんにちは、DANCE BOXです。皆さま、お元気でいらっしゃいますか。DANCE BOXは、新型コロナウィルスの影響により2020年4月13日より5月31日まで劇場を休館しました。その間、スタッフはリモートワークへ移行し、今年度の事業を準備しようとするも、先行きが見えず、出来るところから一歩一歩進めるしかありませんでした。(未だに年間の事業計画を立てられずにおります。)そして、緊急事態宣言の解除に伴い、2020年6月1日、劇場の扉を開けました。ここからゆっくり再開します。私たちがどのように再開の道のりを歩むのか、その試行錯誤の道のりの先に見える景色はどのようなものでしょうか。私たちの日々のおける、ささやかな変化が残せるように、2020年6月1日から2021年3月31日までスタッフが交代で日記を記すことに致します。また、DANCE BOXの事業に関わってくださるアーティストや関係者の方々にもバトンを渡しつつ、劇場をめぐる日々を開きたいと思います。

6月1日(月)

好天。洗濯を1回まわす。息子が2か月ぶりに保育園に通園。ずっと友達と遊びたかったのだろう。すっと準備して出掛ける。同じクラスの子ども達がわぁっ!と迎えてくれて、涙が出そうになる。私自身も、2か月ぶりに朝から事務所入り。緊急事態宣言以降、事務所の営業の再開。窓をあけて風を通す。深呼吸。洗い場とロビーを簡単に掃除する。お昼ご飯は、念願の外食、彩茶のカレー。午後に中間アヤカが劇場入り。明日が開講の「大人からはじめるバレエクラス〈女性限定〉」に向けて、一緒にバレエのバーを出す。3台の足、2本のバー。設置したら、除菌ティッシュで入念に拭く。除菌以前に埃が結構たまっていた。アヤカは稽古をして帰った。(横堀)

[コロナ対応]マスク着用。入り口にアルコール・ジェル常備。窓を開けて常時換気。明日のクラスの為のアルコール・ジェル等の準備。

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6月2日(火)

劇場スタート2日目。 私にとっては2ヶ月ぶりの長田・神戸・都会・・・! 田舎在住、田舎者の都会好きにとっては まず都会に出れることもウキウキ条件で、 だけども片道約2時間の通勤は、今まで感じてなかったけど、なかなかに遠かった。

今日は劇場再開初の事業のバレエクラス。 今日の受講者はご近所さん、顔なじみの方ばかりで、だけども本当に久しぶりの再会でテンションが上がる。学校やら保育園やらが分散になってたから子どもたちも一緒に来た。 レッスンが始まり早々に、 「コーラ飲みたい」(5歳児) 「え、何飲みよん?」(8歳児) ・・・。 結局「内緒やで!」と奢らされる。 ホント此奴ら、大人の(もとい私の)扱いを心得ている。。。 子どもたちも劇場内から見えない所へ移動し、見つからぬようこっそり飲む(ここでバラす)。

子どもたちはレッスンの1時間半、劇場の中とロビーを行ったり来たり。母親がプリエをすれば、その中に入る(猫か!)。 気持ちの良いバーレッスンの音楽とパソコンから流れてくる大音量の「ウルトラマンの歌」(歌声つき)。 年上組とは、学校の話、友だちの話、アクセサリーの話、、、 ありとあらゆる話もした。なんとなくバレエにはあまり興味はないらしい気がした。けれどもある時しれーっとバーについて身体を反らし、気が済んだらまたしれーっと出てきた。 そういえば彼女たちはみんな幼い頃から踊りをはじめとした”アート”が日常生活の一部で、ガッチガチのTHE・バレエ教室で育った私にとっては それはまさしくありえない光景で。この土地に来た当初だったら、まず入らないよう阻止していたはず。だけどもその行動に何故か嬉しくなった。 徐々にこの地に慣れてきているようだ。

こうして文字に書いていくと、 やはり私は子どもの行動にしか目が行っていない。 これからもどんどん突拍子もないことやって、 これからもどんどん私をニヤニヤさせて欲しい。願望。(新家)

[コロナ対応]会わない2ヶ月の間に、行動の一部に手を洗う、消毒をする、体温を測る、マスクをつける、という流れが身についていた、大人も子どもも。それでも実際に顔を(身体を)合わすのは格別だった。マスクをつけながら踊るのって、間に休憩を挟んでいるといえどしんどくないのだろうか。そういえば、私の好きな某アイドルグループの体脂肪率5%は、あえてマスクをつけてトレーニングするって言っていたな。

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6月3日(水)

晴れ。事務所のWIFIがつながらない! 八千代コアシステムのDさんに見てもらう。手続き上の問題だと分かる。当面は、2020年2月からアーティスト・イン・レジデンスで滞在していたジェイスンのWIFIを使うことになる。ジェイスンは新型コロナウィルスの影響で、当初5月末まで滞在するはずだった予定を切り上げて、3月中旬に泣く泣く帰国した。ジェイスンのここでの活動は、基本的に宿舎と劇場の中に引き蘢っての作業。宿舎と劇場は徒歩3分の道のり。かなりSTAY HOMEに近い状態だったと思う。もし、新型コロナウィルスの第二波、第三波が来た時に、アーティスト・イン・レジデンスというプログラムは有効なのだろうか。基本的にプログラムの内容や空間・場所の特性にもよるが、STAY HOMEのクリエーション版じゃないかと思う。まだまだプログラムの開発の余地はある。16:00打合せ後、急いで保育園へ迎えにいく。(横堀)

[コロナ対応]マスク着用。窓を開けて常時換気。この季節でよかった。

6月4日(木)

雨。洗濯できず。トヨタ財団の申請書を書き続ける。dBスタッフ間のLINEでは、6月5日「妖怪地獄音頭(仮称)」の映像撮影に向けた諸連絡が行き交っている。おもに衣装の件。(横堀)

[コロナ対応]来客なし。窓を開けて常時換気。

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6月5日(金)

待ちに待った2か月ぶりのスタッフ全員集合。感慨にふける間もなく、翌日の「地獄妖怪音頭」(後日タイトル変更)振付映像撮影に向けて、早朝から浴衣をジュニア用に「あげ」る。会場となる高福寺では草引きと、照明実験。初めて行った高福寺は、緑が多くとても静か。長田にこんな場所があったんだ。今年は中止になってしまったけど、来年の「藤の木茶会」には必ず来たい。事務所に戻り、共生のユニバーサルチームオンラインミーティングに向けての実験。聴覚障害のメンバーと、手話のできる方に入っていただき、鈴木一平さんという方が開発されたという音声変換できるソフトを試してみる。大失敗。。収音設備を整えないと、全く音声を拾わない。Zoomの字幕を使ってみたりもしたが、誤認識が多く使い物にならず。会議に間に合うか、内容よりもその手段のところでまずは大きな壁。焦る。終了後、アーツマフィアのナベさんに戴いたチーズケーキで一息。その後も各々、買出しや衣装準備等夜まで。現場のスピード感が一気に押し寄せ、身体が戸惑っている。(文)

[コロナ対応]全員マスク着用してきたが、離れての作業時は外す。翌日の劇場使用に向けて、劇場フロアも掃除・消毒。

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6月6日(土)

くもり。「地獄妖怪音頭」改め「長田妖怪でごでご音頭」の振付レクチャー映像の撮影日。2016年の「みんなのフェスティバル〜地獄妖怪編〜」で、私はオリジナル盆踊りの振付を担当した。今年は夏祭りも自粛や中止が多いと見込んで、これを配信することに。野外撮影のため、何週間も前から今日の天気がずっと心配だった。雨は降らない、一安心。朝、ロケ地となる高福寺へ挨拶。いきなり蚊が増えたそう。慌てて蚊取り線香を買いに走る。午後、劇場にて撮影班との打合せ後、メインダンサー3名と直前稽古をする。振付は完璧に入っている。お家でよく練習してきてもらったので、細かいところを数カ所合わせるだけ。ダンサーたちは十分素敵で、なんも言うことないので早めに切り上げる。現地確認のため、お寺へ自転車で向かう。「およよよよ!!」大量の照明が設置されており、いささか怯んでしまう。かなり本格的だ!劇場へ戻ると、エキストラの皆さんが続々と集合。振付始めますよー!と声をかけるものの、なかなか集まってくれないキッズたち。既にお家で覚えてきてくれたようだ。ありがとうございます。再びお寺へ。撮影開始。メインダンサー部分、私もカメラの後ろで声を出しながら踊る。サクサクと進み、ラストシーン前に日没待ち。お寺のご住職の心遣いで広い控室を提供していただく。いい感じに日も暮れたので再開。長い待ち時間の疲れも見せず子供達はピョンピョン跳ねながらながら何度も踊ってくれた。大人たちも終始笑顔。なんともいい光景。全カットを撮り終え、少しでも夏祭り気分をと、永遠のハイジ横堀の提案で子供達へチューペットが配られ無事解散。改めてスタッフ一人一人の現場力に感謝。大量の機材を撮影班が速やかに撤収。ご住職と今後も協働させてくださいと挨拶をして、米澤の新婚ノロケ話を聞きながらゆっくり劇場へ戻った。(田中)

[コロナ対応]スタッフ、出演者、エキストラ(とその保護者も)の名簿を事前に作成、体温と滞在時間を記入。劇場、ロビー、高福寺控室の換気。撮影時(出演者のみ)以外のマスクの着用。ケータリングのお菓子や飲み物を共有しない。(小袋包装、500mlペットボトルを配布)

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