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2020/8/9-8/16 dB日誌

8月9日(日)晴れ

本日は「王子動物園テーマソング振付&映像制作」の撮影日。朝8時から衣装の瞳さんが仕上げ作業をしている。昨日からミシンをdBに持ち込み、昨夜はこのビルが閉まる0時ギリギリまで作業していた。途中で文さんも参戦し、帽子やヘアアクセサリーまでみるみると布切れが形になっていく。本来なら当日まで作業していると、疲れや焦りで顔が引きつってきそうなのだが、二人ともとても楽しそう、ルンルンしている。

午後になって撮影班の大里組4名、オズダンメンバーが劇場入り。舞台上で車座になってウォーミングアップが始まる。ペアになって互いのダンスを正面から見合う。振付も笑顔も完璧である。カラフルな衣装に着替えヘアメイクをして、スチール撮影。キッズたちは、カメラを向けられることに慣れているのか、ちやほやせずとも瞬時に数パターンの表情をくるくると見せてくれる。カメラ側で大人たちはとろけている。

15時過ぎ、総踊りのシーンから映像撮影開始。照明や立ち位置など、何度も微調整する。最初の設定がすべてのシーンに影響するので、ここはみんな慎重になる。キッズたちの集中力が切れてしまわないか心配していたが、待ち時間は、ゲームや鬼ごっこをしながら身体は自然と歌いながら踊っていた。その後、撮影は順調に進み19時過ぎにキッズ出演シーンを撮り終える。どのダンサーも精一杯かわいく踊ってくれた。最後まで全く疲れも見せず、ミスもなくどんどん輝くキッズたち。大好きなことへの純粋で真っ直ぐなパワーがめちゃくちゃ眩しく羨ましかった。

打ち上げができないので、ジュースで乾杯。サプライズで、瞳さんから出演者スタッフ全員に衣装のハギレでお揃いのミニ巾着のプレゼント。撮影の間に、勢い余って文さんと一緒に作ってくれていたのだ。キッズたちは、早速お菓子を詰めていた。残りもう一踏ん張り、大人だけのシーンを撮る。解散のはずのキッズたちは、憧れのダンサーらの姿を見ようと全員残って静かに見学。短期間の振付&撮影だったが、夏休みの良い思い出になってくれていたらいいな。

すべてのシーンを撮り終え、撤収作業をして今度は缶ビールで乾杯。再びラックに掛けられたかわいい衣装たちを眺めながら、みんな大きくならないでーと都合よく願ってみた。(田中)

[コロナ対応]出演者・スタッフ・保護者の検温、撮影時以外のマスクの着用、手指の消毒、劇場・ロビーは常に換気。打ち上げはせず、ロビーで乾杯。

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8月10日(月/祝)

祝日、カンカン照りの晴れ。洗濯は2回。昨日の神戸市立王子動物園のPV映像の撮影がどうだったかなぁと気になりながら起きたら、文さんが55枚の写真をLINEグループに上げてくれていた。最後の集合写真は、子どもも大人も、皆やり切った後のいい顔をしている。12:03、映像ディレクション&出演の武井琴ちゃんと愛犬のマグが、長野へ発つときの写真がLINEに送られて来る。琴ちゃんらしい可愛い車。どうもお疲れ様でした。ありがとうございました。

それにしても太陽光線が強くて、お昼間に外で遊ぶのは危険信号。私が小さい頃、夏ってどう過ごしていたのだろう。15時半過ぎ、我が家の屋上で、ビニール・プールに水を入れ始める。16:45頃、松縄春香さんと息子がやって来て、ワイワイと水遊び。ホースから出る水だけで、存分に楽しんでいる。子ども達が楽しみを発見する創造力って、いつも豊かだなぁと感服する。また近いうちに一緒に遊ぼうね。(横堀)

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8月11日(火)

晴れ、洗濯は1回。今日は、dBに新しいスタッフを迎え入れる日。ドキドキ。広報スタッフとして、高木ちゃん(高木晴香さん)に入ってもらうことになった。これまで広報を担当していた綾ちゃんの持ち事業の数が増えてきたこと、そして、どの企画にも属さない広報スタッフが必要だとdBで判断したのだった。高木ちゃんは、昨年の「下町芸術祭2019」のコテ・ヘッドとして、事務局長のハーナをがっつりと支えていた。芸術祭の終盤、ハーナは前座パフォーマンスで踊る事になった。高木ちゃんがいなかったら、それは難しかっただろうと思う。私とは本好き・本屋好きで共通していて、近ごろでは、季刊雑誌の『暮らしの手帖』の編集長が代わり、今まで以上に良い内容になったなぁと、二人で地味に盛り上がったりしている。午前中に、綾ちゃんとの引き継ぎを行ってから、みんなでインド料理屋さんのアールティにてランチ。午後は、各担当者が順に各自の持つ企画についての説明を行った。現在、表に出ている企画と、まだ出てない数多くの企画。内容も方向性も大きく異なっている。予想以上に企画数が多くて、高木ちゃんの顔が引きつっているように見えるのは私だけだろうか。いずれの企画も関わりがいのあるものばかりですっ!どうぞよろしくお願いします。(横堀)

[コロナ対応]常時換気、打合せ時はマスク着用。

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8月12日(水)

路上生活経験者のダンスグループ「新人Hソケリッサ!」のドキュメンタリー映画、「ダンシングホームレス」の自主上映会と、代々木公園からのオンラインアフタートーク。その後は、オンラインでのワークショップを実施した。

コロナ後初の、お客さんに来ていただいてのイベント。自分でもぎょっとするほど、勘が鈍っている。上映については機材トラブルもあり、しょっぱなから冷や汗。
深くお詫び申し上げます。

アフタートークは、共催のNPO法人こえとことばとこころの部屋cocoroomの上田假奈代さんに進めていただく。ソケリッサのダンサーで現在大阪にいらっしゃる伊藤さんも参加。代々木公園の木々の緑に囲まれ、リラックスしたソケリッサの皆さんは、映画で見せる強いまなざしとはまた違った、やわらかくユーモアのある、とてもチャーミングな一面を見せてくれる。 ワークショップは、呼吸を感じ、身体を感じ、今感覚していることを大事にしながら進められた。後半、数日前のオンライン実験で代々木公園とつないだ時のことを綴った上田假奈代さんの詩からそれぞれのダンスを立ち上げる。高校生からシニア世代の参加者それぞれのソロダンスは、豊かで饒舌でどれも魅力的。劇場の舞台奥の白壁いっぱいに映し出された、代々木公園の緑とソケリッサのおおらかな佇まいと、オンライン参加の皆さんの画面越しの表情。1時間あまりのワークショップだったが、そこにいることが幸せになる時間だった。映画の中の「踊れるなら働け」というネットに書き込まれた言葉は、ベタっと自分の中に今もへばり付いている。(文)

[コロナ対応]ロビーの窓は全開。映画は定員30名に。映画上映とワークショップの間に、床など拭き掃除。ワークショップは扉全開で。

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8月13日(木)

セミの鳴き声で起床。
リッチに京都からJRで新長田に向かう。お盆だけど電車はすいていてよかった。

今日は「劇場へようこそ」のダンス作品「ファーブル先生へ」の2回目の稽古。初演は5年前で何度も再演を繰り返してきた作品。
明らかに身体が重く、思うように動かなくて驚愕した初回稽古。
もう25歳には戻れないので今の身体で頑張らねばと稽古をする。

自粛期間後から体力がなくなったーとメンバーで話して
5分間ジャンプから稽古をはじめた。いいアップになる。

この作品は色々な虫の動きをモチーフにしているのだけど振付のなかにーさん(中西ちさと)に虫の動きでなく人間に見えてしまうと指摘してもらった。

虫の動きを研究しなきゃなぁと思って帰宅すると、家の前の廊下に蝉
死にかけの蝉
格闘した末裏返って玄関の真前に居座る
20分くらい家に入れず
たまたま通りがかったお兄さんに
「部屋の前に蝉がいて入れないんです、助けてください。」とお願いした。
こいつ何なんだと言う顔をされたけどそのお兄さんのおかげで私は家に帰ることができた。

虫の研究は動画で行おうと思う。(藤原美加)

[コロナ対応]朝家で検温、マスク着用、dBについてからアルコール消毒、検温。稽古中はハードな踊りのためダンサーはマスクを外して行った。

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8月14日(金)

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                              (大谷)

8月15日(土)

猛暑。
お盆なので、実家。ゆっくり起きて父の用意する朝食をゆっくり食べる。今日は楽しみにしていたロームシアター京都の「プレイ!シアター at Home 2020」がある。11時から康本雅子氏の親子ダンスWSを視聴。べったり触れ合うペアワークが続く。身体や手が躊躇なく触れ合う姿を見て、いちいちビクッとなる。親子だからいいんだよと頭では解っているものの、自然と身体が緊張する。コロナ以降、接近・接触することがタブーとされ、映画やドラマの画面の中ですら、あーその行動は良くないよ!とジャッジしてしまうのは、おそらく私だけではないと思う。そんなビクビクが約半年も積み重なって縮こまった心と身体を、ドカーンとぶっ飛ばし解放してくれるような爽快なパフォーマンスが、次の番組?に続いた。康本氏のダンス、初めて見て衝撃を受けたのも動画だった。やっぱ素敵すぎる!!

2チャンネル並行して続く番組?をパチパチしながらお昼の買い出しへ。玄関からスーパーまで200歩弱だが、首や腕が火傷しそうなほど熱いというか痛い。

14時からは、こどもディスコ!ノリノリナンバーに小躍りしながら、提出が間に合わなかった(のでゆっくり)先週の日記を書く。右側のテレビ画面では、高校野球の中継。磐城高校VS国士舘高校が交流試合とはいえ白熱したゲームを展開している。「いわき」と聞くだけで他人事とは思えないので、磐城高校をチラチラ応援する。灼熱の甲子園、球児たちより審判の皆様が心配になる。冷房ガンガンに効いた部屋で座って踊りながら高校野球に感動して、美味しいとこどりで若干申し訳なくなるが、この贅沢な状況を満喫した。

夕食の買い物へは200歩の距離を車で妹に送ってもらった。(田中)

[コロナ対応]スーパーに入る時は、マスクに手指消毒。帰ったら手洗いうがい。

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8月16日(日)

実は私現在入院中です。とはいえ健康には全く(?)問題なく日常生活は送れているのですが、持病の治療で定期的に入院している。公にしていないが、ここ7年くらい2年に1回くらいのペースで入院や治療をしてます。病院はコロナの感染で厳重警戒のため公共スペースや院内図書館の閉鎖、面会は全面的に禁止で病棟は患者さんしかいないのでなんとなく寂しい空気が漂う。

入院中にDANCE ARTIST VIEW2020「セルフカルチベート 企画」でプロジェクトの実施が決定した5組のアーティスト達と個別ミーティングを行いました。もちろんオンラインなので参加できます。便利!

文さんがダッシュで作った目標と全体の進行スケジュールなど書き込めるワードシートをアーティストたちと共有し話を進める。プロジェクト全体の見通しをたてて、目標を見失わないようにプロセスを具体化していく。アーティストにとっては欠かせないマネジメント力。この時点で既にカルチベートが始まっているんだなと感じました。

誰もいない食堂でzoomをしていると看護婦さんが私を探しに来た。隣に来ると小声で「リモートですか!すごいですね〜〜ちょっと点滴だけかえさせてください。お名前確認お願いしますっ」と淡々と進める。気持ちは神戸らへんにいたけどここは病院やった。(米澤)

[コロナ対応]朝昼晩の検温、こまめな手洗いうがい、アルコール消毒。
とにかく人に会わないのでそこは安心。

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