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2020/6/8-6/13 dB日誌

6月8日(月)

今日の日記は長いです。
共生のユニバーサルチームによる第1回ミーティング。昨年度スタートした「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)」は、障害、国籍他、いろいろな角度から考え試行するプロジェクトとしてスタートしてとてもいい事業を立ち上げた、と思っていた。が、報告書を書いている時、どうも違和感がぬぐえなかった。文化庁の委託を受けてやっている事業なので、目的・成果を書くわけだが、当事者の言葉ではない。当事者も一員として一緒に考えられるプロジェクトでないと、やってあげる、やってもらう、みたいな関係は消えないし、それはやりたくない。アートの可能性とか言う前に、その広場をつくりたい。結果、そこでやることがクリエイティブな視点を持つ面白いことができたら最高だ。ということで、昨年このプロジェクトを通じて出会った障害の当事者の方に、コアメンバーになっていただき、聴覚、視覚、身体障害ミックスの会議をオンラインと、dBに来れる人は来ていただくという方法で開いた。広瀬さんは、コロナでZoom会議が多くなったけれど、視覚障害者にとっては相手の反応とかが伝わらないからやりにくい、と仰っていて、dBに来ていただく。近所のエコール副学園長の中元さんも。聴覚障害の方とは、この会議をどうすれば成立させることができるのか、リアルタイムでの精度の高い字幕表示ができる方法を、事前に試してきて、いざ実践。文字の誤認識が多い時や、音声認識せず文字化しないときなど、かなり手話のできる三田さんがフォローして下さり、ご本人が話すときは、手話を交えて話していただく等、できるだけ情報や状況を皆が把握できることは、目指した。が、実際には、聴覚障害の方にとっては、ちょっと待ってとストップかけるタイミングがわからないなど、配慮と知識と経験の不足で、至らぬところだらけ。参加している皆さんからの率直なフィードバックで、色々教えてもらえることが、本当にありがたい。会議で出た言葉。「理想とする共生社会とは?」という問いに、「障害の有無など関係のない社会」。そして障害っていうのを壊すっていう意味では、もっとドラスティックにいかねば。従来の共生社会っていうのをもう、さよならしようよ、ってことで、、いきなりタイトル変更!? 「さようなら、共生社会」。(文)

[コロナ対応] 会場に集まった4人と、オンライン参加で5人での会議。聴覚障害の人にとっては口元が見えるほうがよいので、マスクは外す。

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6月9日(火)

好天。洗濯は1回。10:00−11:30「大人からはじめるバレエクラス〈女性限定〉」の2回目。商店街側に置いている<立て看板>をみて受講してくださった方が2名。嬉しい。私も2回目の受講。足の型=1番・2番・4番・5番を、ようやく覚えられたか。この企画の立ち上げの話し合いの時に、クラスの時間を60分間か、90分間か、120分間のクラスにするか迷った。dB田中の強い推しで90分間。「120分間はしんどいで・・」と。90分間はふらふらのヘトヘトですっ!クラス後は、dBスタッフと平壌冷麺へ。疲れた身体にお酢が効く! 昼食後は、DANCE BOXアソシエイト・カンパニーDANCE PJ REVOの欧州2都市公演が次年度に延期になった為、国際交流基金の申請取り下げ書を作成。今年度は、シビウ演劇祭はオンライン演劇祭に。ロンドン公演は今年の12月に延期となるものの、見通しが立たないということで次年度に再延期。今後、国内外における舞台芸術祭はどのような再開のあり方を見せるのだろうか。(横堀)

[コロナ対応]「大人からはじめるバレエクラス〈女性限定〉」受講者は、入場時に検温、手指をアルコール消毒。講師はマスク着用。受講者の半数はマスク着用。常時、劇場の扉を開けて、外の空気を取り入れる。

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6月10日(水)

雨の予報がある為、息子と私の雨合羽を持参。事務所は私ひとり。静かである。淡々と作業する。文さんが途中2時間ほど事務所入り。コロナ以降からずっと考え続けていた新企画について文さんと話す。(横堀)

[コロナ対応] 来客なし。窓を開けて常時換気。

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6月11日(木)

雨。私はパンダが好きだ。中でも日本にいるパンダでは、神戸の王子動物園のタンタンが一番可愛いと思っている。なのにもうすぐ中国へ帰ってしまう。そんなタンタンに会いに行こうと、友人が抽選で当たったので、一緒に王子動物園に行ってきた。タンタンに会えるのは、わずか5分。指定の時間までコアラやホッキョクグマ、リスザルたちを見て癒され、いよいよタンタンの待つパンダ館へ。タンタンは5分間、終始私の目の前で好物の丹波の笹を頬張ってくれた。大満足でdBに戻り、米澤にショップでの戦利品を披露する。14時過ぎ、「劇場へようこそ!2020」の打合せ&下見のため早めに到着した中西ちさと氏にも、そして筒井潤氏にも。直接会うのは久しぶりなのに、オンラインで何度かミーティングをしているので、久しぶり感が全くない。わざわざ県を超えて来てくださったのに、もっと直に会えた喜びを実感したかった。「劇場へようこそ!」を今年度実施するにあたり、コロナ対策として色々と考えることがいっぱいだ。考えることがいっぱいなのは、世界中どこも同じ。制限は多いが、新しいアイディアが生まれる感じはこれまでと変わらない気がする。(田中)

[コロナ対応]
王子動物園の対応:入り口で検温。モニターに映っている人の体温が画面に表記される。入場者のマスク着用。職員は、フェイスガートとマスク。ガラス面に手を触れないよう張り紙。行列待ちの床面に1.5m間隔のライン。
dB:消毒・手洗い・うがい。マスク着用。ロビー、劇場、倉庫等の換気。打合せ、下見中、なんとなく互いにソーシャルディスタンスに気を配る。

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6月12日(金)

コロナでオンライン化が進む今日。dbの日常にもオンラインが導入されています。
今日は19日に予定しているチラシ撮影に向けてのスタッフ・ミーティング。今年度の企画が少しづつ動き出していることに、ホッとしたり、少し心配な気持ちが入り混じる。
いつものミーティングはdbのロビーで好きな飲み物やお菓子を持ち寄り、あれこれ話すのですが私だけお休みを頂いていたため自宅からの参加。
いつもならここで、『すみません、今日は参加できないのでまた後日シェアお願いします!』となっていたところ、今や時間とネット環境さえ確保できればオンラオインで参加できる。
オンラインに限らず、コロナ以前もできたことだけれどあまり考えたことがなかったことが意外と多い。不器用だな自分。

写真はミーティングの様子です。dbに集まるスタッフは感染対策にマスクを着用。画面越しだとなかなか表情が読み取れないよ〜(笑)それ以外はいつもこんな感じのミーティング。
一方、私の自宅は洗濯バサミが背骨のように積み重なっている。私が着てるTシャツは生野銀山で購入したもので、ご当地?アイドル”銀山ボーイズ”のグッズ。(ちゃんと写ってないけど・・・)

来週は照明研究会で久しぶりに照明を仕込み、そこでダンサーが踊る。踊るのも、仕込むのもすごく久しぶりだから怪我をしないよう気を引き締めて作業しないと!(米澤)

[コロナ対策] 自宅の為、特になし。

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6月13日(土)

雨。今日は、コロナ後初の月一回のアフリカンドラム&ダンスクラスの日。ドラムが13時半開始、ダンスが14時半開始。アランは13時前に来て準備している。予約はダンスクラス二人のみだが、これまでは飛び入りも多いクラスなので待つ。神戸新聞のカメラマンの吉田さんも取材で来てくれた。やはり、13時半になってもだれも来ない。今月は、感染対策も受入体制も徐々に出来ることからということで、定員も減らし、控えめな広報だったので、それも一因か。待つ間、フランス行きもペンディング、台湾の公演も時期が変更などの話をきく。アランは日頃のアルバイトの疲れもあって落ち込んでいる。そら、梅雨やしコロナやし、参加する側に立ってもハードルが高いよなぁ。予約の2名が到着し、ダンスクラスが始まった。アランは一変して楽しそう。ダンサーがダンスで生活していくことについて、またしても考える。20年以上具体的な解決策を打ち出せてないことも含め。(文)

[コロナ対応] 劇場の取っ手や椅子、机を消毒。参加者、吉田さんの体温も計らせてもらう。劇場再開後の来場・来客リストを思い出しながら作成。

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