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2020/11/4-11/8 dB日誌

11月4日(水)

最近dbに通うことにもちょっと慣れてきた。

京都に引っ越してから来る回数も減り、もう1年半も来ていないと知らないお店がめっちゃ増えてる。ずっと住んでいてあまり考えなかったけど、街は生きていて日々成長しているのだな〜離れてみて気づく。

お昼は友達に教えてもらったベトナム料理?果物とかタルトも売ってる何屋と呼べば良いかわからないとこでバインミーを買う。とっても美味しいのでいろんな人に宣伝している、頼まれてないけど。ちなみにわたしは喋らず、飲み物も飲まず、いつも一息に食べきっています、美味しいので。

14:00からはCECの即興会。CECは作品を作るために集まるのではなく、参加者が今興味のあることからワークを考え実験する場所。こんなふうに定期的に集まってあーだこーだダンスの話をするのはダンス留学以来かもしれない。

上手くいってもいかなくても、全てが興味深い。積み重ねないと見えてこなかった問題についてみんなと話すことで、わたしの中でも整理され、また新たな疑問も生まれ考え、を繰り返している。言語化し対話することは全て自分に返ってきていて、今のわたし自身のダンスもより明確になってきているように思う。

そして何より生身の身体が踊っているのを見れる喜び。明らかに情報量が違う。コロナ自粛を経て、何か物足りないと思っていたのはこれだったんだ。

こんなふうに劇場を貸してもらって、踊って、見れて本当にありがたい。せっかくの機会だからやりたいことは全部やってみよう、はーこれからも楽しみ〜

そうして京都に2時間くらいかけて帰る、やっぱ遠いわ。(上野愛実)

[コロナ対応]検温、消毒、換気。

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11月5日(木)

午前は、駒ヶ林中学校3年生のコミュニケーション事業2日目。明日最終日が、近くの市民体育館「常盤アリーナ」での2クラス合同で、自作ソロの映像撮影をベースにした発表にするため、今日はワーク内容の充実と共に、明日への入念な段取り説明がミッション。数日前から講師の田中さんが、時間をかけて丁寧に組んだ内容を、アシスタントも頭に叩き込む。今回、アシスタントとしてはベテランの域に入ってきた、内田結花さん、藤原美加さん、そして、東京在住の下村唯君が元dBの劇場管理という腕をフルに発揮してもらおうと呼び戻された。心強いメンバーだ。

一人一人の立ち方で挑むソロダンスは、それまでのちょっとシャイな雰囲気と打って変わって勇ましい。声の大きな子も、静かな子も、皆同じ15秒のソロ。人とは違う自分のソロに身を投じ、また仲間のその姿を見る尊い時間だった。先生方も参加している一人として、踊りきって下さったのも、生徒たちに伝わっているんだと思う。

小学4年時のアウトリーチ以降、日常的に劇場に遊びに来て、中学に入ったら制服を見せに来てくれていた、私たちにとっても思い入れの強い生徒たち。この3日間が、残りの中学校生活を存分に楽しみ、その後も自信をもって歩んでいけるような、きっかけになるといいな。

昼食をとりながらのフィードバックと、翌日に向けての綿密な打合せを経て、機材準備。夕方は会場下見。本番前のいい緊張感が漲る。

夜、dBでは下村君がダンコレ受賞者公演で上演する作品のクリエイションすることになっている。ダンス留学同期の山本和馬君と、いはらみくさんが会いに来るとのこと。皆がざわつく。「?? やる??」との一言で、一気にお祝いダンスの準備へ。20分足らずで、振付、照明、小道具等が仕込まれる。映画女優の田中さんの、さりげない誘導にまんまと劇場へイン。そう!和馬君とみくさんの<結婚お祝いサプライズパフォーマンス>!! ほんとうにおめでとう!!! 

あらためて、至るシーンでダンス留学の大きさを感じる日々。(文)

[コロナ対応]マスク、窓開け、消毒、手洗い。

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11月6日(金)

今日は大阪から車で新長田へ。都市が一つの大きな身体だとしたら、道路は血管。ともすると、高速道路はさながら都市の大動脈。余部北から他の血液たちと共に神戸へ。湊川インターへビューンとたどり着いた。

新長田へ移動した理由は2つ。ひとつはダンス作品のクリエーションのため、もうひとつは中学生のダンスアウトリーチに講師の補助として参加するためだ。実は、今日のアウトリーチはちょっとスペシャル。そのために呼ばれたと言っても過言ではない。そう、私はこの中学生たちを昔から知っている。君たちが小学校4年生だったあの頃、ダンスのアウトリーチに参加した君たちにダンスを教えていたのは私だ!私だったのだよ!そして君たちが劇場に足繁く通った小学校高学年のあの頃、バックヤード探検して飛んだり跳ねたり遊んでいたあの頃、一緒になって劇場で遊んでいたのも私だ。私だったのだよ。

そんな思い入れのあるメンバーのために、県立のアリーナに向かっている。本来ならアウトリーチは中学校の構内で行われるものだが、今回はスペシャル。広い空間に作られた4つの舞台で、彼ら彼女らは自身のソロダンスを発表するのだ。

アリーナに到着。東西南北4面にアクティングエリアを作り、照明を仕込む。それが今回の私のミッション。限られた時間の中、これまたビューンと仕込み、チェックも完了。

中学生たちがアリーナに入ってきた。皆、静かに開始を待っている。小学校4年生だったあの頃、君たちは一目散に走り回っていたが、どうやら少しは大人になったようだ。

アウトリーチが始まり、ついにソロダンス発表の時間へ。発表といっても、コロナ対策もあってか観客はクラスメイトと先生方のみで、メインは動画撮影だった。彼らが踊るのは15秒のオリジナルダンス。名前を書く動きを拡張した、世界に一つだけのダンス。泣いても笑っても、1回限りの発表だ。

講師の合図と共に、4面の舞台で一斉に踊り出す。皆、どんな気持ちで踊っているのだろうか。そんなことを思いながら15秒のソロダンスを一つ一つ目に迎え入れる。ひとりで舞台に立ち、人に見られながら踊るのは中々に勇気のいることだ。身体は嘘をつかないというが、本当にその通りだと感じた。それほど、学生一人ひとりの「今」がそこに立ち現れてくる。

成長とは一体何なんだろう。身長が伸びることなのか。歯が生え、抜けることなのか。物事の理解が早く、広く、深くなることなのか。人と巡り合うことなのか。愛を知ることなのか。

全く思いがけないダンスが自分の名前から生まれ、それを消化して自分のダンスにし、そのダンスを使って、各々何かを表現している。私にも明日7ヶ月になる娘がいる。皆のダンスを見て、娘のことを思い出した。

発表が終わり、挨拶があり、アウトリーチが終わる。照明をバラし、機材を車に積み込み、アリーナを後にする。

アリーナにはもう何もない。皆、次の予定に足を向ける。だけど、みんな今日のダンスを思い出している。そんな今が、とても愛おしい時間だった。

さぁ、今から稽古だ。(下村唯)

[コロナ禍での下村家家訓]帰ってきたら手を洗い、風呂に入れ。服は着替えろ。育児はそれからだ。

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11月7日(土)

Coming Soon!

11月8日(日)

晴れ、洗濯は4回。
この週末は、Dance Artist Viewのリハーサルも入っていて、劇場はフル稼働である。今朝は10:30より「やさしいコンテンポラリーダンスクラス」を実施。以前はWSやイベントなどの実施時間は、午後での設定が多く、<午前中>についてはあまりなかったように覚えている。もしかして、記憶がないだけかもしれないが、、。 しかし、9月に行った「劇場へようこそ!」は11:00開演の枠から定員になっていった。意外といけるか!土日の午前設定。

一方で、ロビーでは、田中さんと文さんが報告書作成で根を詰めている。日曜日の今日、私が出来ることは、差し入れを持って行くことぐらいか。

ベトナムの揚げ春巻きを食べたい気分だったので、多めに揚げて持って行くことにした。ライスペーパーでつくった春巻きの皮はサクッとして、美味しいのだ。(我が家では、ポン酢で食べることが多い。)
3時過ぎから、趙恵美さんの息子さんが遊びにきてくれて、二人で仲良く遊んでいるので、私は春巻きづくりに専念。二人でウルトラマンのテーマソングを声をあわせて歌ったりして、私は吹き出しそうになりながら、巻いている。
私は、まだまだ修行の身。揚げムラあり、形もバラバラ、そこはご愛嬌ということで! 1/3の量を揚げたところで事務所へ持っていく。

あぁ今週もあっという間に終わり。この時間の経つ早さよ。(横堀)

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