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ITストラテジストが語る最強の面接対策:まずスマホで特訓!

今回は面接対策についてお話したいと思います。まずはコミュニケーションにあまり自信がない方向けのお話です。冒頭申し上げておきますと、私は元来前に出るタイプではなく、どちらかと言えば人付き合いも狭く深い関係が多く、あまり社交的な人間ではありません。現在は年間300名くらいの面接官として学生・中採候補者の方とお話する仕事をしていますが、未だ面接は慣れないと感じる事もあり、本質的にはコミュ障の部類に入ると思います。ただプロの面接官として、候補者の方の正しい評価をする為に、また効果的に惹きつけを行う為に様々な特訓を重ねていて、対外的にはコミュ障とは思われないレベルで面接を実施できていると思います。(多分) また社会人生活を通じて様々な方とお会いしてきましたが、人それぞれ個性があり、その人それぞれの強み・良さを組み合わせて活動しているチームがPJや部門や会社だと感じます。コミュニケーション能力は強みになる1つのスキルですが、得意な人・苦手な人、これは確実に分かれるところだと感じますし、逆に言えばコミュニケーション能力だけがその人の価値を決めるものではないとも考えています。

一方で、コミュニケーション能力が低くてもそれ以外のスキルが高ければ評価されるかというと、ほとんどの採用場面においてはそんなことはありません。ことさら、即戦力ではないポテンシャル採用の新卒採用場面では、ある程度のコミュニケーション能力が求められます。要はどのチーム・PJ・部門に配属するか決まっていないのに、基本的にどのポジションでも必要とされるコミュニケーション能力を外すわけにはいかないからです。採用の場面では、どんなに高学歴で基礎能力が高い候補者でも、コミュニケーション能力で懸念を感じて見送りとなったケースは山程あります。学歴が高くまじめに勉強をしてきたコミュ障の学生ほど「コミュニケーションは苦手だが私は大学まで結果を残し評価をされてきた」という自負がある為、このギャップに苦しむ方は多いように感じます。これまでの人生で日常的に人前で話す経験をしたことがない、すなわち部活動やサークル等のコミュニティで役職無し・もしくは人前に出る役職ではなく、不特定や特定多数と対話するアルバイトをしたことがない方が、ここに当てはまる傾向は高いと感じます。

ではコミュニケーションは得意ではないと自覚してはいるものの、実際にどんなことを行ったら良いのか、という方にまず試していただきたいのが、スマホでのセルフ特訓です。

其の六「面接対策は、まずはスマホでセルフ特訓!」

今の時代、ほぼ全ての学生がスマホを所持されていると思いますが、スマホは非常に優れた面接対策ツールです。他の誰かに面接の特訓をしてもらうのは正直恥ずかしいと感じる方が大多数だと思いますし、頼むのも気が引けたり、何度も実施できなかったり、こなせる数にも限りがあります。一方でスマホを自分自身で録画してチェックする分には、自分の時間がある限り何度でも研鑽することが可能であり、自分が自分を見て恥ずかしいだけなのでその恥は掻き捨てられます。この特訓では、スマホを見て主観的な視点から課題点を徹底的に洗い出します。

・勉強している内容、自己PR、学生時代に頑張った事、志望動機を、それぞれ1分程度話すことが出来るか。また仮想の質問を用意して、それに合った納得感のある回答をまとまって話すことが出来るか。

・姿勢(顔が下を向いていないか、目線が泳いでいないか等)、スピード(速くないか等)、声量(小さくないか等)、抑揚(平坦でないか等)、表情(暗くないか等)、しぐさ(手が頭にくる、揺れる等)、フィラー(えー、あー、その、まぁ等)、内容(どの部分が話しずらいか、専門的すぎないか等)等、それぞれ指標を書き出してチェック。

セルフチェックを行うと、自分の話す癖が見え、思った以上に上手くしゃべれていない事が実感できると思います。私は面接官セミナーで動画チェックを複数の方と一緒に行った時に、あまりの笑顔の胡散臭さに卒倒しかけた苦い思い出があります。セルフチェックなら自分が自分を見て恥ずかしいだけなのでその恥は掻き捨てられますのでご安心ください。

また他の誰かに面接特訓をしてもらうのは効果的ではありますが、まだ面接慣れしていないうちに特訓した場合は、特にコミュニケーションが得意でない方の場合は課題が複数存在するケースが多い為、FB漏れが発生する可能性が高いです。その為、他の誰かに面接特訓をしてもらうのは、まずセルフチェックを行ってからの方がベターです。是非お試しください!

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