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世界的にロレックスと現金「日本円」はどちらが価値があるか?

日本円「いわゆる現金」は、国内でしか使えない資産です。日本人は、ブラジルレアル、ロシアルーブル紙幣を手にとっても、一万円札みたいな感情を抱くことはなく、悪く言えば単なる紙切れのように感じることもあるかもしれません。逆に、ロシアや、オーストラリアの人々は、日本円のお札は、そういった見方をされているでしょう。
時計は、美術品、金地金等と同様に世界各国で「実物資産」として認められており、世界各国で換金できます。そう言った意味では、日本円よりも世界的価値は高いといっても過言ではありません。

そんなロレックスですが、時計の市場が最近のように高額取引が増えて熟成してきたのは2013-2014年くらいからであり、趣味の領域から実物資産の一部としての認識への変換があったようにも思えます。世界的なオークション市場でも、歴史的な意味のある個体の例外以外は長年に渡り「1億円」の大台に達しませんでした。2013年の「CHRISTIE'S DAYTONA LESSON 1」というオークションから、ヴィンテージロレックスブームに火がついたとも思われます。美術品の国際市況でも、アーティストが作品最高額として1億円「約100万ドル」の評価をつけるのがポイントとなり、1回到達すると、一気にその作家の値段が跳ね上がる現象がございます。100万ドルというラインを投資基準としている大富豪が少なくないとも分析できます。そして2013年から1本の高額時計に2→3→5→17億と年々最高額の相場が上がってきました。そして、今ではパテック・フィリップ、オーデマピゲ、ロレックス等の1000万を超える時計が普通に店頭で流通され、市中で一般的に売買されるようになりました。2000年頃は、300万円くらいの時計でも最高額レベルでした。では、現在のロレックスの実勢相場はどうなんでしょう?

世界金融危機と時計相場の関係

リーマンショック時に世界的に株は暴落しました。そして、その金融下落の穴埋めとして、不動産や他の多くの実物資産が投げ売りされ、多くの実物資産の値下がりが起こりました。その流れは、1990年初頭のバブル崩壊、2000年頃のITバブル崩壊、2009年リーマンショック、2020年コロナショックと10年おきに発生しております。

最後の金融危機が2009年のリーマンショックなので、今の熟成された高級時計市場として、世界的な不況に向き合った履歴がないとも感じてます。同じく実物資産として認識されている美術品市場と立ち位置が同じとも考えられるからです。

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熟成された歴史の長い美術品市場で分析したいと思います。アート、海外の不動産等は、なんと、20年、30年、50年チャートでみても、それぞれ右肩上がりなのです。スポットで見れば、下落はありますが、数年で元に戻り上昇の線路に戻っております。
例えば、1987年に安田火災海上保険がクリスティーズロンドンでゴッホの「ひまわり」を当時最高金額更新して約53億円で取得しました。買った時は高値掴みのジャパンマネーと揶揄されました。そしてバブル崩壊で半値以下になったと言わていた「ひまわり」が今では200-400億するのではないかとも言われております。経済ショックで、値を下げるものの、さがった所で買う方がいるからです。すべては需要と供給です。そして、値下がりした個体の玉がなくなれば、上昇に変わると言う流れです。

現行のモデルの時計は、急に増産したりして価値が変動するリスクがあります。一方、廃盤の時計は、現存本数が決まってるため、メーカーでさえ時間を巻き戻して増産することは事は不可能なのです。そういった時計は、購入希望者が多く存在したりします。どんな不況時でも、資産性だけではなく趣味としてのコレクションとしても楽しめます。

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各時計それぞれにストーリーや製造秘話があり、腕時計は、一言では語れない価値も多く含まれます。
そして、装着する楽しみと、ドル預金のような資産性を兼ね揃えた素晴らしいものだと思います。


以上のことを鑑みるとまだまだロレックス人気は衰えず今後も価格は高騰し続けるでしょう。
一方で買取相場は上昇しています。
購入を考えている方は、今が最も熱い買い時かもしれません。



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