自然栽培の現場から

大雨が続いての災害が発生しています。
被災された方々の無事と一日も早い復旧を願っています。


今日のテーマは「自然栽培の現場から」です。
先日、自然栽培で米作りを始めた方の田んぼで苗を植えてきました。
農家さんではなく個人的にやってみたい、という思いで始めたそうです。
田植え自体初体験だったのでとてもワクワクしながらの参加となりました。

「この時期に田植えなんてするの?」と思う方もいるかもしれません。
確かに田植えは4~6月にするのが一般的です。
ですが、自然栽培かつ少人数で田植えをすると少しずつしか進みません。
しかも自宅から離れた場所でされている方なので尚更時間がかかるというわけです。
収穫も時間がかかるので年明けまでやるとのこと。


まず田んぼの片隅で育っている苗を取ります。
とはいってもほとんど見た目が同じ粟などとの違いを見極めて取るのでなかなか時間がかかります。

そして田植え。
その田んぼが草だらけで大変なことになっています^_^;
毎日通えない中、農薬を使わないので当然といえば当然なのですが、目の前にするとすごいインパクトがあります。

草をよけながら植えていきます。
下手に草を引っ張ると植えた苗が倒れてしまうのでそっと植えます。
なかなかピシッと立たないのですが、慣れてくると美しくかつ素早く作業できるようになります。

休憩を挟んで4時間ほど作業して終了。
いいトレーニングになりました。
ハードな作業に改めてお米を食べられることへの感謝が湧いてきます。
そして生計を立てられるほどの収穫を得るには農薬を使わないと本当に大変なんだな、ということを骨身に染みて実感できました。

無農薬のお米は一般的なお米の倍以上の値段がします。
しかし、かかる労力は10倍以上かかっているのではないかと思います。
そんな自然栽培でお米作りをされている方に改めて畏敬の念を覚えます。
覚悟が無いとできないことです。
いつも自然栽培米を選ぶのは難しいですが、できる範囲で選んでいきたいと思いました。

とはいえ自然栽培が全てとは思いません。農薬を使わなければ人にも生き物にも害は無いですが、広大な田んぼを管理する場合を考えると安易に農薬の否定はできないと感じました。
何事も経験しないと身体の芯から理解することは難しいものです。
やはり実践することが一番。


それにしても多種多様な生き物に囲まれながらの作業は本当に心地よいものです。
カエル、ゲンゴロウ、アメンボ、シラサギ…。
とても賑やかです。
街中で生活していると人間以外の生き物の気配を感じることがとても少ないです。

色んな生き物の中に人間がいる。
そんなことを改めて感じることができました。
収穫が今から楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?