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UFOを目撃したお話。

美しい夕暮れを見ながら運転していた
とても楽しかった休日の帰り道。


赤信号で停止する度に右側へと
顔を向ける。


既に日は沈んでいたけれど…

まるで、
連なる山の稜線を丸ごと包み込むような
淡いオレンジピンクに優しく滲み拡がる空を
丁寧に心に焼き付けようとしていた。




正面はまだまだ明るい曇り空…
淡いグレーの雲が静かに漂っている。


その中に、
ふと、気になる『光』を、
見付けた。


それは白色無色で
星にしてはやや大きく、
(一等星だとしても)

けれど飛行機のように
その輝きが移動したり
点滅することはなく…

微妙な違和感を含みつつ、
明るい雲を背景に
じっと静かに輝いていた。



この『光』の所在を確かめる為に、
助手席の友人に
「ね?あの光って星?
点滅してないから飛行機じゃないよね?」
と尋ねてみたところ…

その答えは
「飛行機じゃない?」


…でも。

とわたしは食い下がってみる。

「ようく見て?点滅してないよ?」

「んーとじゃあ、何か、明るい星?」

…やっぱり星に見えるのか…

と半分納得しつつ、
「やっぱり、星だよ、ねぇ…?
星にしては大きく見えたから、
聞いてみたの」

進行方向の空一面が雲に覆われていた為、
他に見える星がなかったのも
わたしが気にかかった一因か…

曇り空なのに一際大きく輝く星…

けれどやっぱり
何故か引っかかる…




そんなことを想いながら、
わたしは変わらず正面の光に注意を払いつつ
運転をしていた…

ところ、

不意に1つの大きな光だったそれが、
3つ(4つ?)の小さな光に変わり、

チカチカと2〜3回点滅したので
「あ、点滅してるから、やっぱり飛行機か…」
飛行機かな?
と、言いかけたところで、

唐突に、消えた。


雲に吸い込まれるように
徐々に見えなくなっていったのではなく、

瞬時に忽然と
跡形もなく消え、

目前に残るのは
薄明るいグレーの曇り空…


「消えた!
点滅してから消えちゃったよ…!?」
驚いて声のトーンが上がったわたしと、

「あ、本当だ。
消えてる…」
と、冷静に状況を判断しながら
応える友人。

「ね、ね?
見てたでしょ?
数回点滅してからパッと消えたよね!?」
興奮したまま勢い確認するわたしに、

「点滅したのは見てなかったけど…
…消えてるね…?」
と、友人は飽くまで姿勢を崩さない…笑

そして更に、
「雲の中に入ってったとか…?」
と、目の前で確認した現実を
安易に認めぬよう、抗っている。
(手強い…笑笑)

「だってそれまで
全然動いてなかったじゃない?
だから星だと想ったんでしょ??」

実際に、
その光は点滅して消えるまで
全く動いて(移動して)いなかった、のだ。

「…う〜〜〜ん…?」

一先ずわたしに論破された?
都市伝説は大好きなのに、
自分は不可思議に関わらないと
想い込んでいる友人の
怪訝な表情を華麗にスルー‪𐤔したわたしは、


今日は一日中ずっと楽しかったし
しあわせだったし
山道頑張って歩いたから♪

神さまが
いつもの美しい夕空だけでなく、

もっとスペシャルなご褒美を
くださったのだわ…


と、
こっそり一人で感動し…✨

この体験を一刻も早く
他の方々へお伝えしたくて

安全運転を心掛けつつ
帰路を急いだ。






※写真の光は、実際に見たイメージとほぼほぼ一致するように加工し追加しました。

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