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コーチングのネタ帳

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ビジネスコーチングをしています。書籍やクライアントとのセッションを通して学んだことを1日ごとにUPしています。コンサル、コーチング、カウンセリング、教育などを生業にしている方の参…
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#ワークショップ

バックキャスト思考をコーチングやワークショップに活用する

未来は今の延長線上に存在するのではなくて、現在と別のものであるということは良く耳にします。コーチングにおいても、今の価値観を捨てて、新しい事業や、新しい目標を定める時には、バックキャスト思考が役に立ちます。 バックキャスト思考とは、現在から未来を考えるのではなく、「未来のあるべき姿」から「未来を起点」に解決策を見つける思考法です。「未来から現在に逆算」していく方法。10年、20年といった長期的な目標実現や、現在の延長線上にはない未来の実現に使われる思考法で、根本的な課題解決

リフレクション(内省)の落とし穴

人材育成の現場では、「リフレクション」と呼ばれる内省が注目を浴びています。リフレクションとは、自分の体験や経験を振り返り、そこに自分なりの意味づけを行い、新たな行動指針や考え方を形作っていく実践のコトです。多くの人がおこなっているリフレクションは、真の成長につながっているでしょうか? Dコルブの経験学習のモデル米国の組織行動学者のDコルブ提唱の「経験学習モデル」を参考にすると、私たちは、具体的経験→内省的観察→抽象的概念化→能動的実勢という4つの要素を一つのサイクルとして学

本当に三人寄れば文殊の知恵なのか?

心理学者のアレックス・オズボーンのアイデアを募る実験において、集団Aには「全員で考えて」、集団Bには「各人が別々考えて最後に合算して」と依頼したところ、数の面・アイデアの独創性の面でも集団Bが勝ったと言います。なぜこのようなことが起こるのでしょうか? 3種の協働作業この事を理解するには、集団での仕事の仕方にはいくつか種類があることを理解する必要があります。 加算的協働:メンバーの貢献が単純に加算される場合(多くのアイデアを出す、募金を集める) 連接的協働:全員が達成しなけ