日記;トーハクの150周年特別展に行ってきた!

こんにちは!!泥濘です!!!!!

今日は初めて東京国立博物館(通称トーハク)に、行ってまいりました!
トーハク150周年特別展示で、国宝ぜ〜んぶ見せちゃうよ★ということで、結構前から情報をサーチ(アンドデストロイ)していたのですが、満を持していくことができました。

えへへへへへへへへ

絶好のお出かけ日和の快晴。昨晩は久しぶりに日付が変わる前に眠って、今朝は久しぶりに7時台に起きた(みなさん、部屋を暗くして目をぎゅっとつぶっていると、眠ることができます)。なんだか体がウキウキしているようだった。電車の中で本を読んでいたが、田舎者ゆえどのくらいの間隔で目的地に着くのかまだわかっておらず、チラチラ車内表示を見ながらの読書だった。肌感覚でどこの駅に着くか、早くわかるようになりたいぜ。

私は出かけるたびに迷子になる能力の持ち主なのだが、今回は迷わなかった(!)
そこらじゅうに地図と案内板と目印があったからだろう。
全世界、上野駅周辺みたいになってくれ。

意気揚々とトーハクへ向かった。上野公園には大量の人間がおり、恐怖した。
特に、制服姿の修学旅行生と思しき集団。彼らとビミョーに似た色合いの服を着てしまっていたので、勝手に内心気まずくなっていた。

トーハクは、デカかった。とりあえず正面の建物に入るぞ♪と思って近づいたら、特別展はその建物ではなかった。もう少し奥の建物だった。
もう少し奥の建物の前には、長蛇の列ができていた。オイ、平日朝一番の時間帯のはずだぞ。トーハクの人気さと、人々の熱心さに驚いた。

展示会場は案の定人で満杯で、正直遠目に眺めて通り過ぎるだけの展示も多かった。私は、人が多いところが苦手です。

第一会場と第二会場があり、足早に第二会場へと向かった。第二会場には刀剣のコーナーがあった。順路通り回っている人が多かったのか、第一会場よりは人が少なくて多少は見やすかった。
いちいち展示に感想を述べていてはキリがないので、印象に残ったものをあげていく。

まず、大包平。私は某刀が乱舞するゲームのオタクなので名刀ということは存じ上げていたのだが、本物を目にすると、その迫力に圧倒された。名刀と言われるのも納得のオーラ。浅学ゆえ、理論的な面から刀の美しさを語ることができず、彫り物の美しさに注目してしまいがちなのだが、大包平は彫り物がなくとも、妙に惹きつけられる魅力があった。本間順治著の『日本刀』は何度か読んだが、いまだにうまく落とし込めていないところがあるので、また日本刀について勉強しようと思う。


一番印象に残ったのは、「舞楽面 陵王」だ。
正直、舞楽も面も何もかも門外漢なのだが、ひと目見て、心を掴まれた。
陵王の物語自体は某FがGOするゲームで知っていた(典型的オタクくんの浅知恵で申し訳ない。教養不足である)のだが、惹かれた理由はよくわからない。解説文には、蘭陵王が美しい顔を隠すための面というようなことが書かれていた。
つまり仮面自体は美しいものではないはずなのだが。
気がついたら足を止めて、前から後ろから斜めから、舐め回すように眺めてしまっていた。繰り返すが、面自体は蘭陵王のかんばせの如き美しさを放っているわけではない。かの端正な容貌を隠すため、という目的もあって、正直やや奇妙というか珍獣というか、そのような作りをしている(※個人の感想です)。
今書いていて思ったのだけど、私はその面の奥にある陵王の美しい顔立ちを、想像してしまっていたのではないだろうか。稚拙な論で申し訳ないが、ミロのヴィーナスの美しさは彼女の腕が欠けていることによるという説を見たことがある。それと似ていて、今ここに存在しない蘭陵王の美しさを、今ここに存在する珍奇な面によってどうしようもなく想像させられるのだ。存在しない、未知で無限の美しさへの扉となった面は、それ自体のもつ異様さも相まって、奥深い美と想像力の世界へ我々を誘うのである。

……もう少し勉強してみたいものだ(2回目)。


それから、雪舟の山水画。確か特別展で展示されていたのは四季の方だった(有名なのは秋冬山水画の冬の方である)。昨年の大学の授業で山水画に触れていたこともあり、以前よりは高解像度で見れるかなと思ったが、そんなことはなかった。むしろ、授業でやったこと全然覚えてねえじゃん、という事実を突きつけられてしまった。

(´・ω・`)

(・ω・`)

(´・ω・)

(´・ω・`)

そんな後悔もあって、妙に雪舟の山水画が心に残った。そうしたら、東洋館という建物で雪舟の作品をVRで見よう!みたいなコーナーがあったので、見に行った。


ドドドド度肝を抜かれた。

近くで見たらあまりに綿密な筆致に尊敬どころか畏怖の念を覚えたし、平面で見た時は漠然とした存在感としてしか感じられなかった奥行きが真に迫ってきて、昔の中国の情景へ、誘われたような気がした。というか、映像としてのクオリティがすごかった、そもそも。最後に雪舟の絵の中の人間がアニメーションとして動いていたのだが、感動で涙が出るところだった。マジで。きっと、知識と審美眼が備わっていれば、このような補助がなくとも雪舟の絵それ自体を見ただけで彼の描いた世界に埋没し、一つ一つのディテールを味わい尽くすことができるのだろう。
私もいつか、そんな力を身に付けたいものだ。

勉強しなきゃ(3回目)

書いていたら12時を回ってしまっていた。今日は約5時間ほどトーハクにいて歩き回っていた。体は疲労困憊だが、精神的にも充実していた。やはり、至高の芸術を浴びることは私をどうしようもなく満たしてくれるのだと改めて感じた。

不思議と元気いっぱいだ。明日も、頑張ろう。


おわり




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