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び~とも通信小説 ビートルズとともに始まる 第8話予告編 「ジョン・レノン&ビートルソンズ結成! Rock and Roll Music」by Terry Holiday

ジョージとピートとジョンの支援から、ジョン自身と息子たちがメンバーのビートルソンズによる新バンド、ジョン・レノン&ビートルソンズの活動が始まった。

ジョンがボーカルとギター担当、ダーニがリードギター担当、ジェイムズがコーラスとベース担当、ショーンがコーラスとリズムギター担当、ジュリアンがコーラスとピアノ担当、ザックとジェイソンはドラムとタンバリンを交代で担当した。セットリストも1962年当時のビートルズを再現するかの如く、ロックンロールのカバーが中心。MCの時のジョンは、緊張する息子たちを鼓舞していた。

「どうも、ビートルズがライバルのビートルソンズです」
キャヴァーン・クラブは連日大盛況で、暫く夜の部のみだった公演スケジュールは、ジョンとビートルソンズのために昼の部も復活させた。ジョンはバンドリーダーとしてもアドバイスする。

「ホールよりクラブのステージのほうが、演奏は上手くなれるんだぞ」

ジョンとビートルソンズのアルバム制作も視野に入った夜の部の公演後、突然、地元マージーサイド警察の刑事が楽屋に入って来た。

「ジェイムズ・ルイス・マッカートニーさんですね。あなたを海賊盤販売による著作権法違反並びに商標法違反で逮捕します。署までご同行願います」

「ジェイムズ、一体どうしたんだ? 何をしたんだ?」

ジョンと他のメンバーも動揺した。ジェイムズは自分を落ち着かせながら打ち明ける。
「ごめんなさい、実は僕は、ブートレッグ・レーベルのイエロー・ブルドッグのスタッフなんだ。僕はここのキャヴァーンクラブに来てから、出演しているバンドの演奏を録音して、無断で販売していたんだ」

イエロー・ブルドッグは海賊盤業界の最大レーベルである。思わずジェイソンが同情する。
「僕たちもそのレーベルのCDを聴いているんだけどね。違反しているなら残念だけど」

「ジェイムズ、大丈夫だよ。すぐに戻って来れるから」

ジョンは連行されるジェイムズに目配せして、申し合わせながら見送った。

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