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組織をコントロールするシステム

今回は、組織をコントロールするシステムについて紹介します。
どんな組織でも組織を導きコントロールするシステムの構築なしでは管理することはできないでしょう。
では、どのようなコントロ―ルシステムがあるのでしょうか。
組織のマネージャーは、主に3つのコントロール手法のなかから選択することが可能です。その3つとは、官僚主義的コントロール、市場的コントロール、仲間的コントロールです。

官僚主義的コントロール

官僚主義的コントロールとは、ルール、方針、権威の階層構造、文書、標準化など、行動を標準化しパフォーマンスを評価するためのメカニズムを用いてコントロールする手法です。
官僚主義的コントロールを維持するためにはマネージャーが権威をもつ必要があります。それには、3種類存在すると言われています。

・合理的かつ合法的な権威
ルールや正当性や、命令する立場に昇進した人々の権限に対する従業員の信頼に基づいている権威
・伝統的権威
伝統を通じて権威を行使する人々の地位からくる権威
・カリスマ的権威
人物の模範的人格やヒロイズムならびにその人物が定めた秩序や傾倒に基づく権威

現在では、2つの権威のタイプー伝統的権威とカリスマ的権威ーは存続している場合もありますが、内部の業務と意思決定を取り切る上で最も広く用いられているのは、とりわけ合理的かつ合法的な権威の形です。

マネジメントコントロールシステム

マネジメントコントロールシステムは、組織行動のパターンを維持または変更するうえで情報を利用する公式化された、ルーチン、報告方法、手続きと定義されます。コントロールシステムには、企画立案、予算策定、業績評価、経営資源配分、従業員報酬などの公式化された情報ベースの活動が含まれます。こうしたシステムはマネージャーによる組織の監視とコントロールを司る貴重なツールです。
マネジメントコントロールシステムの例として以下のものが存在しています。

・予算
財務的資源、経営資源の消費の監視のために用いられる。
・統計的報告
財務面以外のアウトプットの監視のために用いられる。
・報酬システム
事業部門の目標とパフォーマンスに基づくマネージャーの年間評価をし、事業部門の目標を達成するためのインセンティブを提供する。
・業務手続き
ルールと規制、適切な行動を想定する方針を示しコントロールしていくために用いられる。

現在では、コントロールシステムをコンピュータ化し、パフォーマンスのあらゆる面を評価およびコントロールしているようになってきています。

市場コントロール

市場コントロールが行われるのは、価格競争が組織の生産量と生産性を評価することができるときに用いられます。マネージャーは価格と利益を比較して自社の効率を評価できるため、価格は有効なコントロールの形となります。
市場コントロールを利用するためには、価格設定のための生産量の十分な明示と競争が必要となります。競争がなければ、市場コントロールは難しいでしょう。
企業は市場コントロールの概念を会計、データ処理、法務部門、情報サービスなどの社内部門で利用することができます。

仲間的コントロール

仲間的コントロールとは、企業文化や共通の価値観、帰属意識、伝統、信条といった社会的特性を利用して行動をコントロールすることを指します。
この形式のコントロールは、あいまいさや不確実性が高いときに有効性が高あります。不確実性が高いとルールや規制で正しい行動をいちいち特定できないためです。仲間的コントロールは、小さくて非公式な組織で強烈な文化を有する組織にも適応できます。なぜなら、こうした組織では従業員が個人的に組織の目的を関与し、コミットしているためです。

この仲間的コントロールの類型に自律的コントロールがあります。これは個人的な価値観や目標、基準に由来するものです。自律的コントロールにおいては、従業員は通常、自己管理をしパフォーマンスを監視しますが、それを活用する従業員が知識や裁量を行使する範囲を明確にすることができる強力なリーダーを必要とします。


いかがだったでしょうか。今回は。、組織のコントロール方法について紹介しました。
創業段階では、このような管理が設けてられていない場合があります。
ある程度組織がおおきくなったのであれば、コントロールシステムを用意して秩序が保つ必要があるでしょう。
では、また次回。

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