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新商品の開発

今回は、颯爽と新商品の開発について紹介します。

新商品の成功率

新製品の約80%は導入時に失敗し、さらに10%が5年以内に消えていくと言われています。新製品の開発は、この側面で考えると、危険の賭けのきょうに思えます。
しかし、新商品の開発段階で技術完成、商業化、市場での成功という段階を踏むことで、成功率が高くなるということが言われています。プロジェクトSAPPHOという調査事例です。

新製品が成功する理由

新商品の成功には、技術部門とマーケティング部門の協力に関係しているということがわかってきています。成功した新商品は、技術的に優れているのと同時に顧客のニーズに応えるように慎重に設計されているという特徴があります。
また、プロジェクトSAPPHOと呼ばれる調査では、成功した新商品には以下の要素があったと示しています。

・成功したイノベーション企業はそうでない企業に比べて、顧客ニーズをはるかに理解し、マーケティングにはるかに大きな注意を払ってた
・成功したイノベーション企業はそうでない企業に比べて。内部でより多くの作業をこなしながらも、外部の技術や助言をより有効に活用していた
・成功したイノベーション企業はそうでない企業に比べて、トップマネジメントのなかでもより上位にある、おおきな権限を持つ人々が支持者となっていた

この調査が示すこととして、顧客ニーズを適合させ、技術を有効に活用し、影響力をもつトップマネジメントからプロジェクトの支持を取り付けるという成功パターンが示されています。

水平的連係モデル

新商品イノベーションが達成できる組織に設計するには、各部門の専門化、バウンダリースパンキング、水平的連係の三要素を整えることが良いとされています。

・専門化
新製品開発のカギを握るのは、研究開発、マーケティングの部門です。専門化においてこれらの3部門の人材が高度な専門性を有していることを前提としています。

・バウンダリースパンキング
バウンダリースパンキングは、新商品に関わる各部門の関連領域と卓越した連携を持つことを意味します。研究開発部門が外部の研究機関とつながりをもっているといった具合です。

・水平連携
技術、マーケティング、生産の各部門が相互にアイディアや情報を共有することを意味しています。これによって、ニーズとぶれることを避け、製品の開発を期待することができます。
通常、職務横断的なチームを活用することにより、高度なコミュニケーションと協調を確保しようとします。職務の多様性は新製品開発のための情報とバリエーションの増加をもたらします。

迅速な製品イノベーションで競争優位を達成する

市場を獲得するため、企業は目を疑うほどの速さで新製品やサービスを開発する技を身に付けつつあります。その手法は、様々な呼ばれ方をしますが、そのポイントは、人々を時間的な順番ではなく、そのプロジェクトで協力して同時に働いているということです。多くの事業が新製品を手に全速力で市場を目指すことが行われつつあります。

もう一つの重要な問題は、地球規模で競争できる製品を設計し、そうした製品を国際市場での販売を成功させることです。国際的な市場を視野にいれた製品開発も現在では必要不可欠なものとなっています。

いかがたったでしょうか。個人的には、新商品の開発は確固とあるニーズがあるか否かにかかっていると思っています。そして、大きな収益を期待する場合、市場規模を調べる必要があるでしょう。私自身は、製品開発を行うよりも、顧客開発の方が重要であると考えています。


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