学生時代からの友人っていいな。
社会人はとかく忙しい。
学生時代のように友人と休みに出かけるなんて、簡単にはできない。
特にコロナ禍になってからは、皆と会いにくくなってしまった感がある。
そんな中でも、学生時代の友人と誘い合わせてすごく久しぶりに外出してきた。
みな生活のサイクルが随分違うので、会いたくても気軽には会えない相手だった。
GWのものすごい混雑の中で出かけるのは、人混みが苦手な自分にとっては、正直な所苦痛窮まりないことだ。
でもそれでも、友人に会える嬉しさがそれを遥かに凌駕していた。
ほとんど無い貴重なお休みを、友人と会うことに費やしているのも自分にとっては結構すごいことだった。
休日なのに早起きして、身支度を整えて早々と電車に乗っていた。
コロナ禍になってから、電車に乗るような遠出は極力減らしていたのに、GWの間だけで何回も乗っていて、それが何だか不思議だった。コロナ禍以前は当たり前だったのに、今はそれが逆転している。
当然ながら電車はとても混んでいて、それがまた辛かったけれど、その辛さを乗り越えれば友人と会えたので何とか頑張れた。
普段より頑張って外出していたので、自分で気づいてる以上に、結構人恋しくなってたんだな…と後々実感した。
ごはんを食べながら、いい景色を観ながら、だらだらーっと思うことを話したり、近況を伝え合ったりする。
世間的には当たり前の些細な出来事なのかもとは思うけど、自分にとっては決して当たり前じゃない、望外の幸せだった。
学生時代から随分経つのに友人たちも自分も昔と会話のテンポが変わらないので、当時を思い起こしたりしながら過ごせた。
職場でも人と会話はするけど、学生時代の感じとはやっぱり違う。社会人としての膜のようなものをまとって、ちょっとかしこまって過ごしている感じはどうしても拭えない。
だからこそ、昔の感じのまま話し合える友達がいることにとてもありがたみを感じる。
また会おう、と言いあって別れられたのも個人的には嬉しかった。
先行きが不透明で嫌なことばかり続く今日この頃だけど、未来に楽しみがあるのだと思うと、ちょっとだけ頑張れそうな気がするのだ。