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日本一の枝豆県、新潟県。美味しさの秘密から、品種の数や有名ブランドまで解説しちゃいました!(美味しいレシピもあります!)

広報の平田です!
弊社ではまもなく新店舗のオープンを控え、慌ただしい日々が続いています。(新店舗についても早く皆様にお伝えしたいです!)

慌ただしい毎日ですが、そんな1日をリフレッシュしてくれるのが、お風呂と晩酌タイム!

暖かいお風呂に入って、キンキンに冷えたビールを飲むのが何よりも楽しみなんですが、これから晩酌タイムがさらに楽しくなるシーズンが来ます!

そうです。

あいつです。

緑の顔をしたあいつ。

枝豆です!!!

新潟は枝豆の産地として全国でも有名ですが、
これから迎える本格的なシーズンに先駆けて、たくさんある品種の種類や(早い品種はもう出始めてます!)、人気のブランド枝豆など、枝豆について深掘りして書いちゃいます!!

おうちで美味しく食べられるレシピや、美味しく食べられるお店の紹介もありますので最後までご覧ください!!


作付面積は全国1位なのに、出荷額は7位ってどういうこと?

新潟県民ならご存知かと思いますが、新潟県民は枝豆が大好きで、作付面積は全国で1位!

なんですが、出荷額は全国で7位にとどまってるんです。

なぜ??

答えは簡単。

新潟県民は枝豆が好きすぎてほとんど自家消費しているから。
2023年の農水省の統計によると、生産した枝豆のうち、実に4割ほどを販売せずに、自分たちで食べたり、親族や知人に配ってかなりの量を消費してしまうからなんだとか。

なんでそんなに自分たちで消費してしまうのかって?
新潟の枝豆を食べればおのずとその答えはわかります。

新潟の枝豆があまりにも美味しすぎるからです!

ではなんで新潟の枝豆はそんなに美味しいのか?
具体的に紹介していきます!

枝豆は大豆の子供?

そもそも枝豆って何?というとこから説明すると、
枝豆は大豆の子供のことです。
開花後30〜40日程度の大豆を未熟なうちに収穫したものが枝豆です。
そのあと1ヶ月ほど経ってから収穫したものが大豆なんです。

また、枝豆は大豆よりもビタミンAやCが多く低カロリー。
さらにはビタミンB1やミネラルやカロテンも豊富に含み、加熱してもビタミンCの損失が少ないという優れものの食材でもあるんです。

さらに、夏になったら、枝豆にはビール!って方も多いと思いますが、実はこの組み合わせも理にかなってるんです!

アルコールを分解するビタミンB1が枝豆には多く含まれているので、ビール以外にもお酒全般にぴったりな食材なんです!!
(コレばかりは声を大にして言いたい!w)

新潟県はクラフトビール発祥の地でもあり、日本酒王国でもあるので、こんな新潟で枝豆がたくさん生産されているのもなんだか素敵な話だと思うのは私だけでしょうか。

さぁ、というわけで新潟の枝豆の美味しさの秘密に話を進めていきます!

新潟の枝豆の美味しさの秘密

新潟の枝豆の特徴を簡単に伝えると
「甘みとコクがあり、豊かな風味があること」

おうちで枝豆を茹でたことがある方ならお分かりかと思いますが、
鍋で茹で上げた枝豆をザルにあげたときに湯気と共に立ちのぼる、あの甘い香り。たまりませんよね?

食欲がそそられる湯気なんてなかなかないですよ!!

そんな美味しさを産み出す理由の一つが
日照時間です。

日本海側にある新潟県はなんとなく曇天のイメージがあるかもしれませんが、5〜10月にかけて新潟県の合計日照時間は東京よりも長くなります。

新潟の枝豆が育つ時期はまさに5〜10月。もっとも枝豆が成長する時期にたっぷり日光を浴びて育つことができます。

成長期にたっぷりの日光を浴びるので、養分をたっぷり蓄え旨みが増した枝豆が出来上がります!

そして、収穫するタイミングも大事なポイントです。
枝豆は豆が大きいほうが美味しいと思われるかもしれませんが、実はやや小ぶりなサイズの方が甘みがあります。八分ほどに成長した際に枝豆に含まれる糖分やアミノ酸の量はピークを迎えます。
その時期に収穫することで、見た目はやや小ぶりですが、甘み、旨味がたっぷりの枝豆になります。

見た目よりも味を重視した結果、美味しい枝豆を楽しむことができるんです。

さらに、収穫する時間も重要になります。
枝豆は収穫後、高温下に置かれると一気に鮮度が落ちて、味が悪くなります。そのため多くの生産者は日の出前の早朝や、日の出後の夕方の比較的涼しい時間に収穫を行います。最盛期には真夜中から一家総出で収穫を行うこともあるんだとか。もちろん収穫後は温度を下げたまま保存され速やかに出荷されます。こうやって鮮度が保たれたままおいしい枝豆が流通されているんです。

新潟の枝豆の品種は約40種類!?

「新潟茶豆」、「湯上がり娘」、「肴豆」、「晩酌茶豆」などなど
これらは全て新潟県内で栽培されている枝豆の品種名です。
実に40種類ほどの品種を組み合わせて栽培することで、5〜10月までの長い期間、途切れることなく枝豆を楽しむことができます。
品種が変わればもちろん味も変わります。

早生(わせ)と晩生(おくて)とでは半年近く収穫の時期が異なるので、爽やかであっさりしたものから、コクがありホクホクとした食感のものまで、味わいが大きく異なるのもポイントです。

新潟県民は時期に合わせて、枝豆の品種をリレーするように食べ比べしているんです!

ここからはそれぞれの枝豆の収穫時期と、代表的な品種を紹介していきます。

収穫時期ごとの魅力と品種を紹介!

まずは5月中旬〜6月下旬ごろまで出回り、枝豆の季節の到来を告げる
「弥彦むすめ」

全国的にも希少な超早出し枝豆です。
鮮度を保つため、枝、葉、根付きまま市場に出回ります。
今頃の時期にスーパーなどで見かけるのがコレです。

弥彦むすめを見つけると、今年も枝豆の季節が始まったな!とワクワクしてしまうのは私だけではないでしょうね、きっと。

早生品種ならではの、ならではの、フレッシュな香りと、爽やかな甘みを楽しむことができます!

6月下旬〜7月下旬になると早生の「新潟えだまめ」が出回ります。

これぞ枝豆!といった感じの鮮やかな緑と、大きめの実が特徴です。
甘みと香りのバランスが良く、人気の高い品種です。

「新潟えだまめ」の中でもさらに細かく品種が分かれていて、それぞれ個性が異なります。
「湯あがり娘」、「初だるま」、「おつな姫」、「いきなまる」などいろいろありますが、皆さんのお好みのものもあるんじゃないでしょうかね?

7月中旬〜8月中旬に出回るのが「新潟茶豆」

新潟の枝豆の中でも特に有名で人気があるのがこちらです。
さやの毛色が茶色く、薄皮の色も薄茶色なのが特徴です。

「新潟茶豆」や「越後ハニー」などさまざまな品種が分かれていますが、特に全国でも有名な「くろさき茶豆」もこの中に含まれます。

新潟市西区の旧黒埼地区で栽培され、長年愛されているブランド枝豆です。
黒埼地区の中でも小平方という小さなエリアでのみ栽培されていたものがルーツとされ、そこでしか栽培されていなかった伝統品種です。
茹でた時の独特の香りと、深いコクがあり、噛むほどに豆の味を楽しむことができます。
お取り寄せをしたことがある県外の方も多いのではないでしょうか?

出回る期間と流通量が少なく、希少なのが難点ですが、一度は味わって欲しい新潟が誇るブランド枝豆です!!

8月中旬〜9月上旬までの夏の終わりから秋にかけて「新潟茶豆」の魅力はそのままに、粒が大きくなり、しっかりと甘みも増したその名も「新潟あま茶豆」が登場します!

山形県鶴岡市で栽培される「だだちゃ豆」を新潟で育てたものですが、新潟で育った枝豆は、前述したように、恵まれた環境があいまって、本家をしのぐ美味しさとも言われています。

名前の通り、甘みや香りが強く、茹でたての芳醇な香りもたまりません!(想像しただけでもう。。。)

「晩酌茶豆」、「ピカリ茶豆」などが有名ですね。

9月中旬〜10月中旬と秋に旬を迎えるのが晩生の「新潟えだまめ」

枝豆の季節をしめくくる品種で、早生の「新潟えだまめ」よりさらに大粒でホクっとした食感が楽しめ、味わいも濃く、旨味もたっぷりなのが特徴です。

昔はあまり出回らない品種でしたが、そのおいしさから「幻の枝豆」と呼ばれ、近年人気が高まっている品種です。

中でも「肴豆」収穫期間がわずか10日程と非常に短いので、希少で人気のブランド枝豆になっています!!

と、ここまで枝豆の収穫時期や品種について紹介してきましたが、新潟県民ならマストな美味しい茹で方や、簡単アレンジレシピも紹介します!

新潟県民が「美味しい枝豆の茹で方」を伝授します!

まずは新鮮な枝豆を用意します。
買ってきたらすぐにでも茹でる勢いで。
品種はお好みのものをお使いください。

ボールにたっぷり水をためて、枝豆を流水でキレイに洗います。
さらに、塩をふって、さやの産毛を落とすようにもみ洗いします。
さらに流水で洗いながします。

その間に大きめのお鍋に塩とたっぷりのお湯を沸かし、沸騰させます。
※目安として枝豆100gに対し、水1L、塩10gくらい。

枝豆を鍋に入れて再沸騰してから枝豆の大きさやお好みの硬さに合わせて茹でます。
※大きさにもよりますが3〜4分ほどで硬めに仕上げるのがおすすめです!

一番大きめな枝豆を食べてみて、お好みの硬さに茹で上がったら、ザルにあげて塩をふって、うちわであおいで早めに冷ますようにしてください。

キレイな緑色に仕上がったらあとはノンストップでお楽しみください!!

焼くだけでぐんと風味がアップ!「焼き枝豆」

枝豆は茹でるだけでなく、焼いても美味しいんです。
焼くことで、旨味が凝縮され、じっくり火を通すことでデンプン質がゆっくりと糖化し、甘みが強くなります!

焼き方は簡単。

洗った枝豆に塩をして、5分ほど放置。
※目安として枝豆100gに対し塩小さじ1〜1.5程度

フライパンに重ならないように広げ蓋をしてやや強火で焼きます。
両面に焼き色がつくようにひっくり返しながら焼き、さやが少し開いて中の豆が見えるようになったら完成です!!

焼き枝豆のアレンジとして、オリーブオイルにニンニクと唐辛子を入れ弱火で香りが出たら、同じような行程で焼いたら、ペペロンチーノ風の焼き枝豆も完成!
お酒のおつまみにぴったりで食べる手が止まらなくなりますよ!!

余った枝豆も美味しくいただける「枝豆と塩昆布のおにぎり」

新潟県民はザルいっぱいに盛られた枝豆を食べるなんてこともよくありますが、万が一残った時でも美味しく食べる簡単レシピもあります!

レシピといっても、ただ、ご飯にさやから取り出した枝豆と塩昆布を加えるだけ。
そのまま混ぜご飯で食べてももちろん美味しいですが、おにぎりにするとさらに美味しくなる雰囲気がありますよ。

お好みでゴマを加えてもアリです!

枝豆が美味しく食べられるお店は?

と、簡単にも程があるアレンジレシピを紹介しましたが、そもそも近所に新潟の枝豆なんか売ってないよ!って方に朗報です。
新潟に来れば美味しい枝豆が食べられます。

どこのお店かって?

このnoteを読んでる方にはお馴染みのお店
新潟駅前の「海鮮居酒屋 魚魯こ」があるじゃないですか!!
(お決まりのパターン!w)

魚魯こでは6月から枝豆がメニューインします!

農家さんから直接朝採れのものが届けられます。
これから10月まで、多い時期は週ごとに品種が変わり様々な味わいを楽しむことができます!

ぜひご来店の際は新潟の枝豆を体験し、その沼にハマってみてください!!

*魚魯この関連記事もご覧ください!


このように枝豆と一言では括れない、さまざまな味わいを楽しめるのが新潟の枝豆の魅力です。

収穫時期ごとに異なるさまざまな品種を食べ比べて、お気に入りの品種を見つけるのも楽しいですよ!(個人的には晩酌茶豆と肴豆が大好きです!)