暁の手記 その24

ふと思うことがある。もしコロナにならなくて、このよくわからない発作が無くなったら、姉はこんなに苦しい思いをしなくて済んだのかな、と。
私たちはお互いのnoteを読めるようになっている。昔はこれで言い合いをしたものだが、今はお互い話し合ってやめた。
私がこの生きづらい体になって3年。姉にはたくさんの犠牲を強いてきた。優しい彼女はそれに頑張って対応してくれたけれど、やはりそれにはどうしても不自由さや唐突な予定変更など彼女のストレスになることが付きまとう。初めは優しくできていたものが、やがて暴言を吐きそうになったり、暴力に走りそうになったりと彼女を追い詰めた。
私だって、好き好んでこんな体で生きてる訳じゃない。本当は普通の人みたいに普通にコンサートだって見たいし、買い物だってしたい。家族に負担をかけたくない。
でも、そんな私を嘲笑うように体はおかしくなる一方で。彼女は真面目だから、しっかり対応して気を配ってくれた。それが何日も続いたら嫌になるだろう。
今日、彼女は本当は派遣に行く予定だった。でも、昨夜急に鬱に襲われて、働く気力も失って、父の言葉さえプレッシャーになってベッドから出られなくなった。
愚か者の私は一人でネイルサロンに行ってストレス発散をしてきて、きっと落ち込んで家にいずらいであろう姉を連れ出そうとしていた。
でも、起きていないのか電話に出なかったのでとりあえず家まで帰った。18時になってやっと少し起きたようで対話してみたものの、ほっといてくれと言われてしまった。
そっか、と言いながら私は無力感に襲われていた。どうしたら私の片割れのひび割れた心を癒してやれるだろう。
今は思考を整理している。私が出来ること。対話じゃなくて、ちゃんと形に残るもの。
傷ついて動けない彼女の、傷を治す為の、行動をしなくては。

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