入部 / You Are Special

連休中何をしようか考えてPCゲーム「クラブ・スーサイド」を始めました。

あらすじはこちら↓(公式原文ママ)

『卒業式も間近、春の風吹き始める七日間。
 少年達は自らの死を望む。』

人間関係の摩擦から逃げるように
気づけば不登校となっていたあなた。
久々に学校に来てみれば、ふと目についたのは異質な部員募集ポスター。

その名も【クラブ・スーサイド(自殺同好会)】。

特に強い原因はないが、なんとなしに「死にたい」と思っていたあなたは
興味半分本気半分でクラブを覗きに行ってしまう。

しかし、クラブに集まった五人の少年達の
“今から七日間で完全にこの世への未練を絶ち、自ら命を断つ”
という本気さに気圧され、
自殺することに恐怖を感じ、早くも「生きたい」と思ってしまう。

が、今更本気で死を目指す少年達の前で
「やっぱり死にたく無いです」などと言える立場も、
勇気もあるわけがなく……

胸に秘密を抱えながら、死にゆく少年達の想いと陰を追う
奇妙で悍ましい七日間が始まったのだった。

ゲーム起動直後の注意書きにさよ教のような表記が。精神状態も悪くなかったのでまずは1人目。君に決めたぞ財膳絵馬!と覚悟を決めて飛び込んでみた結果…もう自分でも驚く程目の前にティッシュの山山山。全ルート終えるまで私の目の腫れが引くことはないのでは…と今から震えつつ、最後に終えたed04のプレイメモと感想です↓

自分の思いを言葉にのせるのは難しい
ましてやそれを相手に届けることなんて遥か想像以上に険しいことのように思える
それでもこの想いの先へ辿り着く相手は全ての人じゃなくて貴方に
貴方だけにはこの願いを聞いてほしかった
その優しい心にそっと潜めていた決意は変わらずとも、私の我儘だとしてもただただ伝えたくなったんだ

刺さった棘を抜くことは容易ではなくて自分のものすら満足に出来ないし、いつの間にか理想の歩みとは程遠くあまりにもかけ離れてしまったけれど
そのおかげで貴方に会えたから
初めて上手く息が出来たような気がするから
いつかの私が暗闇の中で夢見た日のように
この世界で一緒に生きられたら、それはどんなに幸せだろう
死がキレイに隠されていたほんの少し可笑しくも穏やかで永遠を願った時間をもう一度
どうか積み木を重ね合わせる日々にただ寄り添わせていて

そう紡ぎ渡した拙いながらも嘘偽りのない言葉は他でもない私自身が一番欲しい言葉だったのかもしれない、なんて感傷的に思ってしまった
彼に死をよぎらせたきっかけの下りが妙にリアルで苦しくて。SNSのフォロワー数やいいね数=凄い(世の反応)=反面自分は駄目駄目だーと感じる瞬間って確かにあるよな、と。

皆違って皆良いと思うけれど、数字を視認出来る表記が存在するとどうしたって自分の作品の出来栄えや他者との優劣を意識してしまった事は私も一度や二度じゃない。それが良くも悪くも作用して、自分の地面を見失ったのかな。

それでも最後、大きな枠組みの百に全ての意識を飛ばすのでなく、自分の周りの一を改めて見つめ返し受け止めた少年のこの先は、不思議ともう大丈夫だと思えて。何もかもを脱ぎ捨てた本当の彼と会えたこと、対面したことで7日間で知った素直さや繊細さに加え、人間臭さと強さを感じて、その選び取った生に私自身沢山背中を押された気がする。

絵馬君が自分をどんなに卑下しようとも貴方は凄い。唯一無二の大切な人なんだと伝えたい。これからも伝え続けたい。だからプレイヤーの代わりに頼むぞ、我らが主人公林檎ちゃん!という気持ち。

とはいえ個人的お気に入りendは01と03でした。これがまぁ切ない…。
キャストさんの演技もお上手で先輩呼びに終始ニコニコしてしまいました。
がるまに特典のおやすみボイスも「1人につきほぼ1分もあるの!?!可愛いなオイ!眠れない時は寝たフリ?!?OK〜おやすみ!!!」と叫びながら聞きましたワハハ。

こういった毛色のテキストゲーは図書室のネヴァジスタやレムレスブルー以来でしたが、今回も制作陣に白旗です。大切にしたい作品にまた巡り会えた幸運に歓喜してあと4人。彼らの行く末を見届けたいと思います。
体験版もあるので皆さんも是非〜


「You are special  僕にとってのあなたは」


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