本節では、「元気とは易しく説明できるものではないが、孟子の言う浩然之気(こうぜんのき)、すなわち至大至剛(しだいしごう)であり誠実に育てられる気質を指す」とうたっています。
元気は青年だけでなく男女老若全てに必要なもので、単に声が大きいことや強情を貫くことだけが元気ではない。真の元気は自尊心から来る独立自尊であり、自らを支え保ち正しく生きることであり、これを誤解すると高慢になることもある、とおっしゃています。孟子の考える本当の元気は持続的で、一時の高揚ではなく誠の精神を養うことが重要である。当代の青年はこの元気を蓄えるよう努めるべきであり、先人の精神を受け継ぎ時代に貢献する尽力が求められる。
若さや高揚した気持ちはどのように意識的に解消したらよいかが書かれています。