シンセの音作りで大切にすること3

皆シンセと対話してる?
一時的に無職のZe;roPです

今回も進めてきます。本記事のテーマは

「フィルターの特性を理解すること」

こちらです^^

「フィルターの特性って言われてもなぁ」
「そんな違いないだろ」
って考えている方が多いのではないでしょうか?

私もかつてその一人で、初期はフィルターなんてなくていいのではないかなんていうことも考えたことさえあります…(お恥ずかしい///)

ですが、フィルターはとーっても大事なセクションで、オシレーターもさることながら、そのシンセの特徴に大きく影響を与える部分であります。
私はシンセのフィルターについて学ぶなら、massiveをおすすめします。

今となってはとても古い音とされてしまう本機
ですが、実際は古臭いわけではないんです!
現代の他社ウェーブテーブル・シンセ音源は必ずといっていいほどコンプレッサーが内蔵エフェクトとして搭載されております。
その中でもマルチバンドが現代らしい明瞭かつ硬めの音を演出してるんです

ならmassiveにも同様にOTTといったコンプを挿せばいいわけです
とちょっと話が脱線してしまいましたが、なぜフィルターの特性を学ぶのにmassiveがいいのか
それは、「使用方法によってはっきり味付けが変わるフィルター」を搭載してるからなんです!

おまけにパラレル(並列)とスプリット(直列)で操作できるのでフィルターの理解が特に試されます。

まずわかりやすい例から行きます

プラック音を作る際、皆さんはどんなローパスを選んでいますか?
大きく分けて4ポールと2ポールと分かれています。これはハイパスも同様です。

「キレがいいフィルターは最高!!」

という言葉を一度はシンセ沼に片足突っ込んだら目にするのではないでしょうか?
その考えでいったら4ポールです。ではなぜ2ポールがあるのでしょうか。
それは高域を大事にしたいんだけどさ…という音に必要だからです。
これをキレが悪いというのではなく、シルキーな質感というように表現します。

そこでプラック音に話を戻すと、プラック音はフィルターの設定や特性を間違えると音が聞こえづらくなる音の代名詞でもあります。
その際、2ポールを選択することでこの問題を解決へと導くことができます。

ここで2ポールにしぼった話をすると、シンセの名器「virus TIシリーズ」のフィルターは2ポールのローパスです。
しかし、あのシンセはあのフィルターありきの音です(実際はphaserもありますが…)

virusは高域がしゅっと残る伸びやかな音色が特徴でリードやパッドを得意とし、プラックはお手の物です。
ではそのフィルターを使いたいなと思った時、spireやviperといったシンセのフィルターを使うといいでしょう。

このようにフィルターにこだわることで音の質感も決まっていきます。
私が最近良く作るハードコアなキックもフィルターがほとんど音を決めているようなものでノッチフィルターやオールパスフィルターを使ったりします。

ハイパスは低音を削りますが、一方で無駄な低音をなくしスッキリとしたリードを作るということにも使えますが、くっきりとしたベースにも使えます。ここも2ポールか意識すべきですね。ハイパスはレゾナンスを上げると低域が注目されます。
そもそもですがレゾナンスとはフィルターで指定した特定の帯域をフィードバックしているので共鳴という現象が発生するのです。ということは低域をブーストさせたり高域をブーストさせることにも繋がります。

これらを踏まえるとEQ的な使い方もできるのでフィルターを使わずしてシンセは成り立たないのです。
ということで簡単な説明だけですが、久々の更新となりました。

また次の記事でお会いしようぜ〜

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