調剤薬局での仕事~薬をお渡しするまで
前回は病院時代の事を書きましたが、今回は調剤薬局の事を書きたいと思います。
処方箋の受付
病院から持参された処方箋を事務の人が受付ます。
最近はその時点でマイナンバーカードの利用もできるようになりました。
利用して頂くことによって、併用薬・検査値を確認することが容易になります。
調剤開始
まずは、処方箋監査といって、氏名、年齢、体重(小児の場合)、処方内容を確認します。
内容に不備があった場合は、まず、PCで患者様の過去歴をみます。そこで、解決しない時は、医師に問い合わせです。
薬局にない薬が処方された場合は、近隣の薬局に買いに行きます。
最近は、薬が順調に入って来ないことも多く、患者様には大変迷惑をおかけしています😓
散剤・錠剤・液剤の調剤は、病院と変わらないです。
ただ、最近は機械化が進み、スピード・正確さがぐ~んと向上しました。
粉の薬を手包みしていたなんて、笑っちゃう感じです😁
投薬
そして、投薬(お薬のお渡し)です。
これが、調剤薬局の薬剤師としての重要な業務です。
まずは、薬が処方通り出来ているか、年齢・体重に対して用量が合っているか確認、併用薬の確認、服用間隔の確認などをします。いくつもの確認をします。
そして、患者様をお呼びして、薬の内容・飲み方・副作用等を説明します。
薬の実物をお見せして説明ができます。
患者様の調子の悪い所をお聞きしたり、同じ薬をずっと飲んでいる方には、体調の変化はないかをお聞きします。
また、検査値を参考にして、何故薬が減ったか増えたかの説明をします。
一番大事なのが、患者様の言葉一つ一つに耳を傾けて、どんな症状なのか、どんな事を訴えたいのかを、丁寧に聞き取ることです。
私は、この年でも、まだまだ修行中です。薬をお出しした後、違った対応の仕方があったかなと思う事は多々あります。
患者様対応
患者様によっては、薬剤師と話したって、医者とは違うから意味ないと思われている方は沢山いると思います。
そう思われるのは仕方ないと思います。病名の診断、薬の選択は医師の裁量に任されてます。それに従って薬剤師は薬を作ります。
患者様の主訴とは違った薬の処方がされた場合、「あの薬が欲しい」と伝えたのに出ていなかったという医師と患者様の意思疎通がうまくいかなかった場合などなど、医師と連絡を取り合い、処方変更してもらうことはできます。
患者様と話をしていて、これは医師に伝えておいた方が良いと思えば、医師に情報提供して、次回診察までに対応して欲しい旨を伝えることも出来ます。
医師との橋渡しだと思って、上手に薬剤師を利用して頂ければと思います。
まとめ
薬剤師は、患者様に医師の指示通り薬を飲んで頂き、いち早く病気を治したり、症状を良くしたりすることを望んでいます。
そのためには、新しい情報・正確な情報を発信することを心がけなければなりません。それには、常に薬についてアンテナを張り巡らしていなければなりません。
今の若い薬剤師(年寄くさくてすみません🙇♀️)は、私の時代より、勉強量が違います。とても知識が豊富です。
私なんて、自分の子ども位の子にも構わず、わからないことは、ドンドン聞きます。そうすると、親切にわかりやすく、教えてくれます。とても勉強になります。今の若者は優しいです。周りに恵まれているのかな😊
調剤薬局での仕事はざっとこんな感じです。
今回は、思い出話ではなく、今現在の事です。調剤薬局の概要がわかって頂けたら幸いです😀
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