秋鮭の白子で白子ポン酢を作ってみた
世の中の触れるものは触っておきたい。ちょっとダメでも触りたい。そんな願望があります。
予定のない連休、早起きできた日は品揃えの良いスーパーに出かけます。午前中に起きて、車に乗っただけで、自分を褒めたくなります。えらいよわたし。
スーパーの中を、普段よりもゆっくり歩いていると、いつも見逃している食材と目が合います。
秋さけ白子。見たことってありますか?わたしはだいの鮭好きですが、鮭の白子は初めてです。
さっとググると、鮭の白子ポン酢はタラよりも淡白で、なかなか美味しいらしい。今日は鮭の白子ポン酢で日本酒、乙なもんだと。即断購入。
お家に連れて帰りました。お家には世界一かわいい猫たちがいます。
ところで、うちの猫たちも鮭は好きなのですが、白子には見向きもせず。皮はあんなに好きなのに。
触ってみると、身は詰まっていて想定よりも弾力がある。表面のぬめりにはややぞっとする。乱暴に触ると破けてしまいそうな皮。恐る恐る扱います。
揉んでいるとぬめりにもだんだん慣れてくるものの、これ以上慣れることはないんだろうとも実感する。異物はどこまで行っても異物。
端から色が変わるのではなく、まだらに白く変色する。ここで茹ですぎると出来上がりに支障が出るので、ぞっとする前に引き上げます。
血合を取り除きます。
冷たいトレーに載せられて、日本酒を被る。暑い日だったら嬉しいかな、わたしなら。春秋冬はぬる燗で、夏は冷やがいいですかね。白子が下戸ならたまったもんじゃないでしょう。
一部皮が破れてしまっているものの、崩れはしない。脆いけど強い。強かな白子です。
茹で過ぎは食感を悪くする元なので、急いで取り出します。
そして冷蔵庫で1時間冷やして、大葉を敷いた皿に盛り、紅葉おろしを添えてネギを散らせば…
合わせるはもちろん日本酒。北海道のシャケには北海道の酒を。
栗のような甘味のある日本酒。まったりとした白子。たらよりも、脂は淡白、味は濃い。もみじおろしのぴりり、ネギのアクセント。
酒が進みすぎて、このあと四合瓶もあけ。秋の肴は酒泥棒ですね。
白子ポン酢、作るのは意外と簡単でした。飲み進めるのも簡単。翌日起き上がる時の絶望感(二日酔い)はあります。だから三連休の二日目が冒険の機運。
触ってみたいが食べてみたいに、食べ終わったら満足して、翌朝まで余韻を味わえる(二日酔い)、時間を贅沢に使うことは心の栄養だなと思います。
次は何に興味を惹かれるかな、と楽しみに今日もスーパーに向かいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?